ウィサカブチャー
5
月
(
がつ
)
3
日
(
か
)
、ソンクラーンの
時
(
とき
)
とはうってかわって、
前日
(
ぜんじつ
)
から
天候
(
てんこう
)
が
心配
(
しんぱい
)
される
中
(
なか
)
での
開催
(
かいさい
)
となった。
幸
(
さいわ
)
いにして、
最初
(
さいしょ
)
の
読経
(
どきょう
)
、
説法
(
せっぽう
)
のときは
雨
(
あめ
)
も
降
(
ふ
)
らず、なんとか
予定通
(
よていどお
)
り
境内
(
けいだい
)
での
儀式
(
ぎしき
)
を
行
(
おこな
)
うことができた。その
後降
(
あとふ
)
り
始
(
はじ
)
めた
雨
(
あめ
)
のため
屋内
(
おくない
)
に
場所
(
ばしょ
)
を
変
(
か
)
えて
食事
(
しょくじ
)
となる。
その
後雨
(
あとあめ
)
の
中休
(
なかやす
)
みを
機
(
き
)
に、
仏塔
(
ぶっとう
)
の
周囲
(
しゅうい
)
をまわる
儀
(
ぎ
)
を
行
(
おこな
)
った。
雨
(
あめ
)
のためか
今年
(
ことし
)
は
参加者
(
さんかしゃ
)
が
少
(
すく
)
なく、40
人
(
にん
)
ほどであったが、
宗教行事
(
しゅうきょうぎょうじ
)
として
厳粛
(
げんしゅく
)
なムードという
意味
(
いみ
)
ではちょうどよいくらいの
人数
(
にんずう
)
であったかもしれない。
ウィサカブチャー
仏誕節
(
ぶったんせつ
)
。
上座部仏教
(
じょうざぶぶっきょう
)
では
釈迦
(
しゃか
)
の
降誕
(
こうたん
)
、
正道
(
せいどう
)
、
入滅
(
にゅうめつ
)
はともに
同
(
おな
)
じ
日
(
ひ
)
であり、タイ
陰暦
(
いんれき
)
6
月
(
がつ
)
の
満月
(
まんげつ
)
の
日
(
ひ
)
に
生
(
しょう
)
じたとされる。
仏教上
(
ぶっきょうじょう
)
もっとも
尊
(
とうと
)
い
日
(
ひ
)
とされ、スコータイ
時代
(
じだい
)
から
祭日
(
さいじつ
)
とされている。この
日各地
(
ひかくち
)
の
寺
(
てら
)
は
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
や
灯籠
(
ひかご
)
などの
照明
(
しょうめい
)
に
飾
(
かざ
)
られ、
信者
(
しんじゃ
)
は
供養
(
くよう
)
の
経
(
きょう
)
を
唱
(
とな
)
えた
後
(
あと
)
、
僧侶
(
そうりょ
)
とともに
火
(
ひ
)
を
灯
(
とも
)
したロウソクを
手
(
て
)
に
本堂
(
ほんどう
)
の
周
(
まわ
)
りを3
回
(
かい
)
まわる。
(
松下正弘編
(
まつしたまさひろへん
)
『タイハンドブック』
勁草書房
(
けいそうしょぼう
)
より
戻
(
もど
)
る