ソンクラーン<Ruby>托鉢<RP>(</RP><RT>たくはつ</RT><RP>)</RP></RUBY>

 4(がつ)12(にち)、よく()れた天候(てんこう)のもと(さくら)(はな)びらが()(なか)での(まつ)りとなった。午前(ごぜん)10()からの法要(ほうよう)には100 (にん)あまりのタイ(じん)やその家族(かぞく)県内外(けんないがい)から(あつ)まった。自主的(じしゅてき)手伝(てつだ)いに参加(さんか)してくれたタイ人男性(じんだんせい)進行(しんこう)のもと、読経(どきょう)説法(せっぽう)厳粛(げんしゅく)(すす)み、僧侶(そうりょ)各家(かくいえ)をまわり布施(ふせ)()ける“托鉢(たくはつ)”も(おこな)った。
 その後昼食(あとちゅうしょく)となるが、タイでの(なら)わしの(とお)り、まず僧侶(そうりょ)がタイ人達(じんたち)()()った食事(しょくじ)をいただき、そのあとに参加者(さんかしゃ)食事(しょくじ)となった。
 食事(しょくじ)(あと)は、それまでの厳粛(げんしゅく)雰囲気(ふんいき)とは()って()わってにぎやかな(まつ)りである。(うた)音楽(おんがく)(おど)り、用意(ようい)した(みず)(たが)いに()()っての(たの)しいひとときとなった。また会場(かいじょう)一角(いっかく)では、勝沼授産園(かつぬまじゅさんえん)協力(きょうりょく)衣料品(いりょうひん)などのバザーが(おこな)われ、参加者(さんかしゃ)交流(こうりゅう)一役(ひとやく)かっていた。

<Ruby>水<RP>(</RP><RT>みず</RT><RP>)</RP></RUBY>かけ<Ruby>風景<RP>(</RP><RT>ふうけい</RT><RP>)</RP></RUBY>

ソンクラーン(まつ)
 タイ正月(しょうがつ)にあたり4(がつ)13〜15(にち)の3日間(かかん)にわたり新年(しんねん)(いわ)う。この時期(じき)収穫後(しゅうかくご)農閑期(のうかんき)にあたり、寺院(じいん)僧侶(そうりょ)への積徳(せきとく)行為(こうい)各種(かくしゅ)のお(まつ)りにはうってつけの時期(じき)である。13(にち)元旦(がんたん)には寺院(じいん)にお(まい)りして、合掌(がっしょう)した(あと)(みず)(そそ)いだり、(とり)(さかな)(はな)して功徳(くどく)(ねが)習慣(しゅうかん)もある。若者(わかもの)たちはお(たが)いに(みず)()()って(たの)しむ。各地(かくち)多彩(たさい)(もよお)しが()(ひろ)げられ、(なか)でもチェンマイとバンコク郊外(こうがい)プラパディエンで(おこ)なわれるものが有名(ゆうめい)
松下正弘編(まつしたまさひろへん)『タイハンドブック』勁草書房(けいそうしょぼう)より)    
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