OASIS News 8

オアシス・OASISニュース


1996(ねん)(がつ) No.8


セックスツァーは国内法(こくないほう)処罰(しょばつ)

「オアシス」代表(だいひょう)         田ヶ谷(たがや)雅夫(まさお)

日本(にほん)新聞(しんぶん)には(まった)報道(ほうどう)されなかったのですが、今年(ことし)の1(がつ)2日(ふつか)(よる)、マニラ市内(しない)繁華街(はんかがい)マラテ地区(ちく)にあるアドミラルホテルの 807号室(ごうしつ)で、45(さい)になる横浜(よこはま)から()日本人男性(にっぽんじんだんせい)が、2人(ふたり)少年(しょうねん)相手(あいて)に、午後(ごご)11時半(じはん)ごろ、児童姦淫(じどうかんいん)(おこ)なっている現場(げんば)でフィリッピン警察(けいさつ)により逮捕(たいほ)されました。

しかし、そのアベという()日本人(にほんじん)は、1(まん)(せん)ペソ((やく)(まん)千円(せんえん))の保釈金(ほしゃくきん)支払(しはら)うことにより、簡単(かんたん)にマニラの警察(けいさつ)から釈放(しゃくほう)されました。おそらくそのあと、「国外追放(こくがいついほう)程度(ていど)のことで()むのではないかと(おも)います。  

現地(げんち)新聞(しんぶん)(フィリッピン・インクアイラー1(がつ)5日号(いつかごう))の(つた)えるところによると、昨年秋(さくねんあき)にこの(しゅ)外国人(がいこくじん)による児童買売春(じどうばいばいしゅん)()()まりが強化(きょうか)されて以来(いらい)、9(にん)悪徳外国人(あくとくがいこくじん)逮捕(たいほ)されましたが、そのうちの5(にん)は、(なん)日本人(にほんじん)だったそうです。従来日本人(じゅうらいにほんじん)のフィリッピンやタイにおける買春(かいしゅん)は、相手国(あいてこく)成人女性(せいじんじょせい)がターゲットだったのですが、児童姦淫(じどうかんいん)(ぺドファイルという)というおぞましい世界(せかい)でも、ニホンは世界(せかい)大国並(たいこくな)みになってきたようです。  

わが(くに)は、(だい)次世界大戦(じせかいたいせん)(とき)には、軍事力(ぐんじりょく)でフィリッピンを侵略(しんりゃく)し、(いま)経済力(けいざいりょく)で、現地(げんち)少年少女(しょうねんしょうじょ)(おさな)(からだ)蹂躙(じゅうりん)しているのかと(おも)うと、(なん)ともやりきれない()がします。(わたし)たちは、オアシスの理解(りかい)援助(えんじょ)()けて、3年前(ねんまえ)に「パグサンハン児童救援協会(じどうきゅうえんきょうかい)」を設立(せつりつ)し、児童売買春(じどうばいばいしゅん)のメッカとして()られるパグサンハン(マニラの南約(みなみやく)100キロ)の児童救援活動(じどうきゅうえんかつどう)(たずさ)わってきましたが、今回(こんかい)のこの2人(ふたり)少年(しょうねん)も、バグサンハンからマニラに()れてこられたそうです。  

そして(わたし)たちは、現地(げんち)のボランティアグループCPCP(パグサンハン児童保護協議会(じどうほごきょうぎかい))と連絡(れんらく)をとり()って、この(しゅ)児童売買春(じどうばいばいしゅん)絶滅(ぜつめつ)しようと活動(かつどう)してきたのですが、現実(げんじつ)事態(じたい)(すこ)しも改善(かいぜん)されず、ユニセフの補助金(ほじょきん)()()られて、CPCPは(いま)崩壊寸前(ほうかいすんぜん)にあります。そのテコ()れの意味(いみ)もあって、この3(がつ)(すえ)には1週間(しゅうかん)ほどフィリッピンの現地(げんち)()んで、今後(こんご)対応(たいおう)相談(そうだん)したり、現地(げんち)子供(こども)たちと交流(こうりゅう)するワークキャンプをしてきました。(さいわ)いオアシス関係(かんけい)(かた)も2、3(ふく)めて13(にん)参加申(さんかもう)()みがありました。  

この事件(じけん)のように、開発途上国(かいはつとじょうこく)児童(じどう)(こころ)(からだ)をむしばむ児童売買春(じどうばいばいしゅん)をなくすには、どうしたらよいのでしょうか。そのひとつの方法(ほうほう)として、外地(がいち)児童姦淫罪(じどうかんいんざい)(おか)した日本人(にほんじん)は、その現地(げんち)法律(ほうりつ)(おそらく()ぬるい)で処罰(しょばつ)されるのみでなく、日本(にほん)(もど)ってきたら日本国内(にほんこくない)法律(ほうりつ)()らし()わせて、厳罰(げんばつ)(しょ)されるよう、できないものでしょうか。早急(さっきゅう)法改正(ほうかいせい)について、検討(けんとう)してほしいものです。  

また、このように、オアシスのこれからの活動(かつどう)もだんだん対外的(たいがいてき)にNGO()することも予想(よそう)されます。過去(かこ)年間(ねんかん)のオアシスの(いとな)みも、時代(じだい)変化(へんか)要請(ようせい)()わせてどんどん(あたら)しい課題(かだい)()()こさなければなりません。皆様(みなさま)のバックアップ をよろしくお(ねが)いします。


オアシス活動報告(かつどうほうこく)


1995(ねん)12(がつ)〜1996(ねん)(がつ)

12.14 事務局会議(じむきょくかいぎ)   於事務所(おけるじむしょ)
1.18 事務局会議(じむきょくかいぎ)    於事務所(おけるじむしょ)
1.23 日本語教室教師希望者(にほんごきょうしつきょうしきぼうしゃ)オリエンテーション      14:00〜 (おける)カトリック教会(きょうかい) 19:00〜 於県(おけるけん)ボランティアセンター
1.25 オアシスセミナー V期() (だい)(かい) 「AIDS/HIVとは(なに)か」 講師(こうし) T.E.さん  (おける)カトリック教会(きょうかい)
2.18 山梨県(やまなしけん)ボランティア大会参加(たいかいさんか) 活動紹介(かつどうしょうかい)    於県(おけるけん)ボランティアセンター
2.22 事務局会議(じむきょくかいぎ)    於事務所(おけるじむしょ)
2.27 (だい)(かい)世界(せかい)友達交流会(ともだちこうりゅうかい)」にアドバイサーとして参加(さんか)
2.29 (だい)(かい)日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)教師研修会(きょうしけんしゅうかい) 14:00〜 カトリック教会(きょうかい) 19:00〜 (けん)ボランティアセンター
毎週火曜日(まいしゅうかようび) 午後(ごご)()より  事務所(じむしょ)にて外国人(がいこくじん)よりの相談受付(そうだんうけつけ)

相談活動(そうだんかつどう)


1995(ねん)12(がつ)〜1996(ねん)(がつ)

1.イラン(じん) 労災事故(ろうさいじこ)について相談(そうだん)    労基署(ろうきしょ)付添(つきそ)
2.(おさ)めすぎの税金(ぜいきん)還付(かんぷ)について相談(そうだん)
3.1の継続中(けいぞくちゅう)のもの 雇用主(こようぬし)との交渉(こうしょう)    病院(びょういん)への付添(つきそ)
4.中国人(ちゅうごくじん) 労災(ろうさい)について
5.インドネシア(じん) 労災(ろうさい)について
6.フィリピン(じん) 出産(しゅっさん)()どもの養育(よういく)について
7.タイ(じん) 出産(しゅっさん)について
8.ペルー(じん) 出産(しゅっさん)について   
9.タイ(じん)との結婚(けっこん)について   
10.イラン(じん) 賃金(ちんぎん)契約(けいやく)より(やす)雇主(やといぬし)交渉(こうしょう)     
以上(いじょう)(おも)なものです。
  相談内容(そうだんないよう)多岐(たき)(わた)り、相談(そうだん)()(かた)(くに)(かず)(おお)くなってきました。解決(かいけつ)してゆく(かず)(すく)なく、継続中(けいぞくちゅう)のものも大変多(たいへんおお)くなっています。   
(ひb)(つづ)き、労基署(ろうきしょ)などへ同行(どうこう)していただけるボランティアの(かた)募集(ぼしゅう)しています。

新聞(しんぶん)から

在留資格(ざいりゅうしかく)別居(べっきょ)だけで不許可(ふきょか)は「違法(いほう)」・東京地裁判決(とうきょうちさいはんけつ)・タイ人妻(じんづま)処分取(しょぶんと)()

朝日新聞(あさひしんぶん)・1995(ねん)10(がつ)13(にち)


アルバイト学生(がくせい)外国人登録(がいこくじんとうろく)閲覧(えつらん)”・大阪(おおさか)業者(ぎょうしゃ)撮影委託中(さつえいいたくちゅう)

山日新聞(さんにちしんぶん)・1996(ねん)(がつ)10日(とおか)


観光(かんこう)ビザで来日(らいにち)比人母親(ひじんははおや)親権(しんけん)日本(にほん)での生活(せいかつ)前提(ぜんてい)に・宇都宮家裁(うつのみやかさい)

山日新聞(さんにちしんぶん)・1995(ねん)10(がつ)18(にち)


(おっと)名前訂正求(なまえていせいもと)(もう)()て・群馬(ぐんま)日本人妻(にほんじんづま)

山日新聞(さんにちしんぶん)・1995(ねん)11(がつ)19(にち)


タイ女性(じょせい)のRさんの心臓手術(しんぞうしゅじゅつ)()えて

タイ女性(じょせい)のRさんに(はじ)めて()ったときは、(いま)までと同様(どうよう)(ほそ)っこい(おんな)()という印象(いんしょう)でした。ご多分(たぶん)にもれず、タイ北部(ほくぶ)出身(しゅっしん)早婚(そうこん)出産(しゅっさん)貧困(ひんこん)からの脱出願望(だっしゅつがんぼう)(あま)手口(てぐち)での出国(しゅっこく)人身売買(じんしんばいばい)(とう)(さだ)まりのコースから、日本人男性(にっぽんじんだんせい)同居(どうきょ)出産(しゅっさん)しました。しかし()どもは、(のち)不可解(ふかかい)()以前(いぜん)からの心臓疾患(しんぞうしっかん)悪化(あっか)し、石和(いさわ)のK病院(びょういん)入院(にゅういん)しました。   

病院(びょういん)からオアシスに通訳(つうやく)要請(ようせい)があり、訪問(ほうもん)したときには、心内膜炎(しんないまくえん)のため、摂食(せっしょく)(むずか)しく、(ほね)(かわ)ばかり、不安(ふあん)でいっぱい、睡眠(すいみん)もほとんど()れない状態(じょうたい)でした。  

タイ在住中(ざいじゅうちゅう)から心臓疾患(しんぞうしっかん)はあるのに無理(むり)承知(しょうち)でこの(みち)(えら)びとってきたらしく、生命(せいめい)(あや)ぶまれていました。心臓手術(しんぞうしゅじゅつ)はこの病院(びょういん)では不可能(ふかのう)でしたから、県立中央病院(けんりつちゅうおうびょういん)搬送(はんそう)、その(あと)病院(びょういん)のワーカー、ナース、ドクター(とう)スタッフの(かた)(やさ)しさに(つつ)まれ、睡眠(すいみん)もよくとれるようになり、手術(しゅじゅつ)(むか)えることになりました。 石和(いさわ)病院(びょういん)入院(にゅういん)したときの心内膜炎(しんないまくえん)はよくなってはいましたが、その手術(しゅじゅつ)大変困難(たいへんこんなん)手術(しゅじゅつ)で、細菌性大動脈瘤(さいきんせいだいどうみゃくりゅう)2ケの除去(じょきょ)大動脈弁閉鎖不全症(だいどうみゃくべんへいさふぜんしょう)のための(べん)交換(こうかん)僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症(へいさふぜんしょう)のための(べん)交換(こうかん)心室中核欠損(しんしつちゅうかくけっそん)(あな)()じるという大手術(だいしゅじゅつ)であったそうです。スタッフ一同(いちどう)(こころ)のこもった看護(かんご)とドクターの手腕(しゅわん)により、手術(しゅじゅつ)成功裏(せいこうり)()わりました。ICUに(はい)っている(あいだ)はもちろん、入院中(にゅういんちゅう)、オアシスのメンバーも度々(たびたび)(おとず)彼女(かのじょ)勇気(ゆうき)づけてきました。(なに)より彼女(かのじょ)(なか)()きる意欲(いよく)があったのが(おお)きな()()です。

今彼女(いまかのじょ)元気(げんき)(はたら)きながら、何百万(なんびゃくまん)とかかった手術入院費用(しゅじゅつにゅういんひよう)月々(つきづき)返済(へんさい)しています。  

オアシスは活動(かつどう)年目(ねんめ)(むか)えていますが、このケースは非常(ひじょう)経過(けいか)のよいケースの(ひと)つにすぎません。賃金未払(ちんぎんみばら)い、不当解雇(ふとうかいこ)労災(ろうさい)教育(きょういく)育児(いくじ)様々(さまざま)相談(そうだん)があります。できる(かぎ)りの努力(どりょく)はしますが、仲々(なかなか)よい結果(けっか)()てくれません。労基署(ろうきしょ)などへ同行(どうこう)するメンバーは極端(きょくたん)不足(ふそく)していますが、(こころざし)(おな)じくする各地(かくち)組織(そしき)(たす)けていただきながら、(なに)かと(あゆ)みを(つづ)けてきましたので、これからも人種(じんしゅ)国籍(こくせき)()えて人間(にんげん)人間(にんげん)らしく()きられ る世界(せかい)になるように努力(どりょく)してゆきたいと(おも)います。((なか)


山梨外国人(やまなしがいこくじん)フォーラム報告(ほうこく) 1995(ねん)(がつ)25(にち)  山梨県国際交流(やまなしけんこくさいこうりゅう)センター

K.U.さん(峡南青年会議所(きょうなんせいねんかいぎしょ) 理事長(りじちょう)
峡南青年会議所(きょうなんせいねんかいぎしょ)さんは、峡南(きょうなん)(ちょう)中心(ちゅうしん)としてまちづくりや国際貢献(こくさいこうけん)などいろいろな活動(かつどう)をされています。同会議所(どうかいぎしょ)の2(がつ)定例会(ていれいかい)でオアシスの活動(かつどう)についてお(はなし)をさせていただいたり、今年度(こんねんど)峡南青年会議所(きょうなんせいねんかいぎしょ)推薦(すいせん)により関東地区(かんとうちく)平和基金制度(へいわききんせいど)から100万円(まんえん)助成金(じょせいきん)をいただくことが出来(でき)たりと、大変(たいへん)世話(せわ)になっています。
Uさんには、日本青年会議所(にほんせいねんかいぎしょ)峡南青年会議所(きょうなんせいねんかいぎしょ)活動(かつどう)内容(ないよう)や、オアシスのメンバーが出席(しゅっせき)した峡南青年会議所(きょうなんせいねんかいぎしょ)勉強会(べんきょうかい)などについて(はな)していただきました。
活動(かつどう)(なか)では、峡南(きょうなん)にいても国際協力(こくさいきょうりょく)できることがあるのではないかということで、GTS(グローバル・トレーニング・スクール)という名目(めいもく)でメンバー一人(ひとり)ひとりが毎日(まいにち)(えん)寄付金(きふきん)(あつ)めて、総額(そうがく)(おく)千万円位(せんまんえんぐらい)金額(きんがく)()()てて、その資金(しきん)現地(げんち)()き、現地(げんち)(ひと)一緒(いっしょ)(あせ)をかき、(とも)にものを(つく)り、()かち()うという活動(かつどう)もされているとのことです。
また、勉強会(べんきょうかい)でオアシスの活動内容(かつどうないよう)()いていただいた(なか)で、新聞(しんぶん)()以上(いじょう)悲惨(ひさん)状況(じょうきょう)との感想(かんそう)()たれ、日本青年会議所(にほんせいねんかいぎしょ)関東地区委員会(かんとうちくいいんかい)国際協力基金(こくさいきょうりょくききん)にオアシスを推薦(すいせん)していただき、内定(ないてい)連絡(れんらく)をいただいていることも報告(ほうこく)していただきました。
そして最後(さいご)に、「今後(こんご)情報交換(じょうほうこうかん)をしていきたい、協力(きょうりょく)できる部分(ぶぶん)では協力(きょうりょく)していきたい」と心強(こころづよ)いお言葉(ことば)をいただきました。

 H.K.さん(弁護士(べんごし)
オアシスでは、タイ女性(じょせい)裁判(さいばん)をはじめ、結婚相談等(けっこんそうだんなど)でも大変(たいへん)世話(せわ)になっている貴重(きちょう)弁護士(べんごし)。 K弁護士(べんごし)は、日本人(にほんじん)外国(がいこく)(かた)との結婚(けっこん)とそれにともなう在留資格(ざいりゅうしかく)について説明(せつめい)して(くだ)さいました。まず、オーバーステイで在留期間(ざいりゅうきかん)経過(けいか)していても、それぞれの(くに)結婚(けっこん)要件(ようけん)を、それぞれの(くに)様式(ようしき)(そく)して役所(やくしょ)(とど)ければ結婚(けっこん)はできるが、それだけでは、在留資格(ざいりゅうしかく)付与(ふよ)されない。在留資格(ざいりゅうしかく)()るには、一度出国(いちどしゅっこく)してまた(もど)るという方法(ほうほう)()れればよいが、まず無理(むり)なので、入管(にゅうかん)()き、退去強制(たいきょきょうせい)手続(てつづ)きが(すす)められる(なか)で、在留特別許可(ざいりゅうとくべつきょか)申請(しんせい)をして、法務大臣(ほうむだいじん)裁量(さいりょう)許可(きょか)をもらうという方法(ほうほう)()る。
その場合(ばあい)入管(にゅうかん)男女間(だんじょかん)愛情関係(あいじょうかんけい)安定(あんてい)していてかつ経済的(けいざいてき)にも安定(あんてい)していることが必要(ひつよう)(かんが)えていること。実際(じっさい)には、最終的(さいしゅうてき)結論(けつろん)()るまで2年以上(ねんいじょう)かかってしまう事例(じれい)もあることをお(はなし)いただきました。 (つぎ)に、在留資格(ざいりゅうしかく)がある状態(じょうたい)日本(にほん)(かた)結婚(けっこん)した場合(ばあい)は、在留資格(ざいりゅうしかく)を「日本人(にほんじん)配偶者等(はいぐうしゃなど)」ということで変更(へんこう)すればよいが、その場合(ばあい)配偶者(はいぐうしゃ)身元保証(みもとほしょう)必要(ひつよう)であること。また、配偶者(はいぐうしゃ)身元保証(みもとほしょう)をしないため在留期間(ざいりゅうきかん)更新(こうしん)出来(でき)なくて、裁判(さいばん)()こした外国(がいこく)(かた)もいることなどの事例(じれい)(はな)していただきました。  また、「日本人(にほんじん)配偶者等(はいぐうしゃなど)」という資格(しかく)()られない場合(ばあい)定住者(ていじゅうしゃ)」ということで資格(しかく)変更(へんこう)する(かたち)をとる(かた)もいらっしゃることを説明(せつめい)していただき、最後(さいご)に、個人的(こじんてき)には、各地(かくち)にある外国人(がいこくじん)(かん)する連絡協議会(れんらくきょうぎかい)にも興味(きょうみ)()っておられることを()(くわ)えられました。

T.M.さん(留学生(りゅうがくせい)
イギリスからの留学生(りゅうがくせい)で、現在(げんざい)山梨大学(やまなしだいがく)社会福祉(しゃかいふくし)勉強(べんきょう)されている。また、県内(けんない)でボランティア活動(かつどう)をされていて、様々(さまざま)提言(ていげん)をされている。Tさんは、欧米人(おうべいじん)は、欧米人(おうべいじん)だけが(あつ)まるパブでミニ社会(しゃかい)をつくったり、山梨大学(やまなしだいがく)にいる100人位(にんぐらい)中国人留学生(ちゅうごくじんりゅうがくせい)(りょう)()んでいることを(れい)にあげ、ゲットー()していると指摘(してき)外国人(がいこくじん)地元地域(じもとちいき)との交流(こうりゅう)をどうやって(ふか)めるか。あるいは、日本人(にほんじん)学生(がくせい)仲良(なかよ)くなることが(むずか)しく、どうやったら(ふか)められるか(なや)んでいることや、日本人(にほんじん)がなかなか(はな)してくれなくて、(はな)してくれるとしても挨拶(あいさつ)くらいでいつも不満(ふまん)(かん)じている(こと)をお(はなし)いただきました。
さらに、日本(にほん)社会(しゃかい)閉鎖性(へいさせい)(かん)じていて、(とく)山梨(やまなし)はそういう評判(ひょうばん)があり、ご自身(じしん)もそう(おも)われるとのことで、会場(かいじょう)(みな)さんもうなずいておられました。

イラン人男性(じんだんせい)Aさん
現在(げんざい)、オーバーステイ。この5(がつ)日本人女性(にっぽんじんじょせい)との婚姻届(こんいんとどけ)提出(ていしゅつ)し、7(がつ)結婚式(けっこんしき)()げられました。普段(ふだん)はよく(しゃべ)られ、おもしろい(かた)ということですが、この()緊張(きんちょう)されていたようで、(はな)したいことがあまり(はな)せなかったようです。
(かれ)は、5年前(ねんまえ)来日(らいにち)しました。「オーバーステイなので、法律的(ほうりつてき)(よわ)立場(たちば)にいる。オアシスのことをまだ()らない外国人(がいこくじん)(おお)いので、もっと紹介(しょうかい)してほしい」と強調(きょうちょう)されました。
また、「結婚(けっこん)したけれど、まだいろいろと問題(もんだい)がありますが、がんばります」と元気(げんき)発言(はつげん)されました。
T.I.さん(小学校教師(しょうがっこうきょうし)

昨年(さくねん)まで甲府市(こうふし)新田小学校(しんでんしょうがっこう)在職(ざいしょく)中国(ちゅうごく)からの帰国者(きこくしゃ)子供(こども)たちや外国籍(がいこくせき)子供(こども)たちの日本語教育(にほんごきょういく)生活面(せいかつめん)指導(しどう)(おこ)なっていらっしゃり、現在(げんざい)都留市(つるし)東桂小(ひがしかつらしょう)勤務(きんむ)し、同様(どうよう)のお仕事(しごと)をされています。

(ひょう)1 在日外国人(ざいにちがいこくじん)子供(こども)たちとは
在日朝鮮人(ざいにちちょうせんじん)中国人(ちゅうごくじん)()どもたち           83(にん)  
(「朝鮮(ちょうせん)」は朝鮮民族全体(ちょうせんみんぞくぜんたい)()意図(いと)(もち)いる)
中国引(ちゅうごくひ)()(しゃ)()どもたち             47(にん) 
就労(しゅうろう)のため来日(らいにち)した外国人(がいこくじん)()ども        129(にん)
留学生(りゅうがくせい)研修生(けんしゅうせい)()ども                14(にん)
国際結婚(こくさいけっこん)した(ひと)()ども                39(にん)
難民(なんみん)()ども                        1人(ひとり)
 
朝鮮(ちょうせん)韓国(かんこく)中国(ちゅうごく)については オールドカマー・ニューカマーが()けられていません。

(ひょう)日本語教育(にほんごきょういく)必要(ひつよう)()どもたちの(かず)
年月(としつき) 91.7   91.12   92.2   92.5   93.4   94.5   95.4
人数(にんずう) 29     41    51    63   117   61    71

先生(せんせい)は、まず、県内(けんない)での外国人(がいこくじん)子供(こども)たちの背景別(はいけいべつ)(かず)(ひょう)1)を説明(せつめい)されたあと、日本語教育(にほんごきょういく)必要(ひつよう)子供(こども)たちの(かず)が、91(ねん)から95(ねん)急速(きゅうそく)()えていることを指摘(してき)されました((ひょう)2)。
一方(いっぽう)山教組(さんきょうそ)調査(ちょうさ)によると在日朝鮮人(ざいにちちょうせんじん)中国人(ちゅうごくじん)子供(こども)たちが一番多(いちばんおお)く、(さき)戦争(せんそう)背負(せお)っている子供(こども)たちが4割近(わりちか)くいること、外国籍(がいこくせき)子供(こども)たちが337(めい)おり、このうち日本語教育(にほんごきょういく)必要(ひつよう)()どもが111(めい)いるとのこと。
(つぎ)に、現場(げんば)様子(ようす)として、山梨県(やまなしけん)には日本語(にほんご)(おし)えたり生活(せいかつ)面倒(めんどう)()教員(きょういん)が10(めい)いて10(こう)加配(かはい)されているが、センター(こう)がフォローしているのは6(わり)であること。また日本語教育(にほんごきょういく)確立(かくりつ)されておらず、指導者(しどうしゃ)はいちからスタートしなければならないことをお(はなし)いただきました。
それから、一番大(いちばんおお)きな問題(もんだい)として、進路保障(しんろほしょう)問題(もんだい)をあげ、言葉(ことば)差別(さべつ)問題(もんだい)により、子供(こども)たちのライフチャンスが(せま)いことを指摘(してき)されました。
また、(けん)国際理解教育(こくさいりかいきょういく)推進(すいしん)として21の小学校(しょうがっこう)英語(えいご)クラブを(つく)英語(えいご)先生(せんせい)()いていることにふれ、欧米(おうべい)英語(えいご)という(ほう)()いていると現状(げんじょう)説明(せつめい)
さらに、子供(こども)たちの(なや)みとして、言葉(ことば)問題(もんだい)一番大(いちばんおお)きく、日常会話程度(にちじょうかいわていど)は1(ねん)ぐらいで(おぼ)えるが、授業(じゅぎょう)についていけるようになるには時間(じかん)がかかること。つぎに、差別(さべつ)問題(もんだい)で、ほとんどの()どもが差別(さべつ)()けていること。また、「自分(じぶん)(なに)ものなんだろう」というアイデンティティの問題(もんだい)将来(しょうらい)不安(ふあん)小学校(しょうがっこう)2、3年生(ねんせい)でも将来何(しょうらいなに)やさんになりたいという(ゆめ)()っていないこと。(まわ)りの()()れの子供(こども)たちが非常(ひじょう)(あたた)かく(むか)えたという調査(ちょうさ)があるが、やっぱり子供(こども)たちにも偏見(へんけん)があることをあげられました。
(いま)からのこととして、「侵略戦争(しんりゃくせんそう)歴史(れきし)をひきづっている()どもが4(わり)もいることや、就労目的(しゅうろうもくてき)()子供(こども)たちがなぜここにいるかということを子供(こども)たちに(おし)えていかなければ()けないと(おも)う」と()べるとともに、「(うち)なる国際化(こくさいか)といわれるが、()どもたちの身近(みじか)言語(げんご)(けっ)して英語(えいご)ではなく、()どもたちの母語(ぼご)一番多(いちばんおお)いのは中国語(ちゅうごくご)(つぎ)朝鮮(ちょうせん)韓国語(かんこくご)(つぎ)がスペイン・ポルトガル()であり、身近(みじか)足元(あしもと)()なければいけない」と()べられ、最後(さいご)に、「子供(こども)たちが堂々(どうどう)(むね)()って()きていけるような現場(げんば)(つく)らなければいけないというのが課題(かだい)だと(おも)う」と力強(ちからづよ)(かた)られました。

 イラン人男性(じんだんせい)結婚(けっこん)された日本人女性(にっぽんじんじょせい)
(がつ)市役所(しやくしょ)に、独身証明書(どくしんしょうめいしょ)戸籍謄本(こせきとうほん)などいろいろ書類(しょるい)用意(ようい)して、オアシスのメンバーといっしょにいったが、外国人登録(がいこくじんとうろく)がないと()()けてくれないということで、その(とき)一緒(いっしょ)申請(しんせい)し、(かり)証明書(しょうめいしょ)()(くわ)えて提出(ていしゅつ)したら、その()のうちに結婚受理証明書(けっこんじゅりしょうめいしょ)(いただ)き、びっくりしたとのこと。しかし、オーバーステイということで、(いま)からまだたくさんの書類(しょるい)用意(ようい)して入管(にゅうかん)出頭(しゅっとう)しなくてはならず、その準備(じゅんび)大変(たいへん)(はな)されました。
また、イラン大使館(たいしかん)へも結婚届(けっこんとど)けを()さなければならないが、性病検査(せいびょうけんさ)必要(ひつよう)で、どこで検査(けんさ)()けてよいかわからず苦労(くろう)し、やっと()けることができたが、彼女(かのじょ)社会保険(しゃかいほけん)加入(かにゅう)していたので640(えん)()んだが、(かれ)自費(じひ)だったので1万円(まんえん)ちょっとかかり、保険(ほけん)必要性(ひつようせい)(かん)じたそうです。
最後(さいご)に、「イラン(じん)というと偏見(へんけん)()てしまうこともありますが、そういう偏見(へんけん)()()ないで、みんな(おな)人間(にんげん)なんだという気持(きも)ちでつきあっていければいいと(おも)います。」と(あか)るく()べられました。

 (A)

会場(かいじょう)からの質問(しつもん)  山梨外国人(やまなしがいこくじん)フォーラム’95

Q.なぜ自費診療(じひしんりょう)高額(こうがく)になるのでしょうか。

A.Fさん(医療(いりょう)ソーシャルワーカー、オアシス会員(かいいん)) 
普通(ふつう)診療費(しんりょうひ)というのはレセプトという書面(しょめん)で、こういう処置(しょち)(ほどこ)して、こういう(くすり)()してということを保険機関(ほけんきかん)毎月提出(まいつきていしゅつ)しています。それで、診療費(しんりょうひ)は1(てん)(てん)(かぞ)えていくのですが、最低(さいてい)単位(たんい)が1(てん)10(えん)です。(たと)えば5万点(まんてん)であれば、金額的(きんがくてき)には50(まん)。そうすると社会保険(しゃかいほけん)本人(ほんにん)であれば1割負担(わりふたん)なので5万円(まんえん)(はら)うというかたちになっている。しかし、1(てん)10(えん)ということについて、(たか)いのか(ひく)いのかという議論(ぎろん)はずっとあり、医療機関(いりょうきかん)は、1(てん)10(えん)(やす)すぎるという(かんが)えですが、いろいろな(かんが)(かた)があります。
現在(げんざい)健康保険(けんこうほけん)では、1(てん)10(えん)ですが、いわゆる自由診療(じゆうしんりょう)保険(ほけん)()っていない(かた)使(つか)いたくない(かた)交通事故(こうつうじこ)、これは自賠(じばい)、あと労災(ろうさい)、そういう場合(ばあい)点数(てんすう)(ちが)っており、労災(ろうさい)場合(ばあい)(てん)15(えん)とか、交通事故(こうつうじこ)場合(ばあい)は1(てん)25(えん)とか30(えん)とか変動(へんどう)がある。そういうことで各種保険(かくしゅほけん)使(つか)わない(かた)使(つか)いたくない(かた)には診療費(しんりょうひ)自由(じゆう)設定(せってい)していいことになっていて、平均(へいきん)すると20〜25(えん)設定(せってい)しているところが(おお)い。これは民間(みんかん)だけでなく、(たと)えば、市立甲府病院(しりつこうふびょういん)なんかでも自由診療(じゆうしんりょう)場合(ばあい)は、1(てん)20(えん)くらいを設定(せってい)していて、市議会(しぎかい)でも承認(しょうにん)されています。(県立中央病院(けんりつちゅうおうびょういん)場合(ばあい)自由診療(じゆうしんりょう)場合(ばあい)でも、1(てん)10(えん))。これは(けっ)して違法(いほう)ではないのですが、保険(ほけん)(はい)りたくても(はい)れない、しかもお金持(かねも)ちじゃないのに普通(ふつう)(ひと)よりも(おお)くとられてしまう、という矛盾点(むじゅんてん)(あき)らかになってきています。これについてはこれからも論議(ろんぎ)していかなければならない非常(ひじょう)(おお)きな問題点(もんだいてん)だと(おも)います。

Q.県立中央病院(けんりつちゅうおうびょういん)は、1(てん)10(えん)ということでしたが、ほかの病院(びょういん)(かん)してはどうなんでしょうか?

A.Fさん
個々(ここ)医療機関(いりょうきかん)にあたってみなければわかりませんが、外国人(がいこくじん)(かた)でお(こま)りの(かた)がいらっしゃったら、電話(でんわ)窓口(まどぐち)で、自由診療(じゆうしんりょう)ですけれども1(てん)いくらですかと(たし)かめてあげられたらよいと(おも)います。

Q.医療費(いりょうひ)未払(みばら)関係(かんけい)のことでご(ぞん)じのことがありましたらお(ねが)いします。

A.Fさん
去年新聞(きょねんしんぶん)にも()ました、甲府共立病院(こうふきょうりつびょういん)でのイラン(じん)(かた)のペースメーカーを()()手術(しゅじゅつ)があり、(けん)交渉(こうしょう)をしたのですが、ラチがあきませんでした。結局(けっきょく)本人(ほんにん)友人(ゆうじん)らのカンパで(おさ)めた数十万以外(すうじゅうまんいがい)は、赤字(あかじ)として(のこ)っております。国立病院(こくりつびょういん)にも未払(みばら)いがあり、支払(しはら)能力(のうりょく)がないとして損金(そんきん)として計上(けいじょう)されたケースもあるようです。共立(きょうりつ)県立病院(けんりつびょういん)には相当(そうとう)累積(るいせき)赤字(あかじ)()てきていると(おも)われます。

司会(しかい) パネリストの(かた)補足(ほそく)があればお(ねが)いします。

弁護士(べんごし)
医療費(いりょうひ)のことは日弁連(にちべんれん)報告書(ほうこくしょ)()しています。具体的(ぐたいてき)には、あるオーバーステイのフィリピンの女性(じょせい)がくも膜下出血(まくかしゅっけつ)(たお)れ、京都(きょうと)病院(びょういん)入院(にゅういん)して、330(まん)ぐらいかかり、病院(びょういん)では、居住地(きょじゅうち)()(たい)して生活保護(せいかつほご)(もと)づく医療費補助(いりょうひほじょ)申請(しんせい)()したわけですが、厚生省(こうせいしょう)は、「ダメ」ということで、日弁連(にちべんれん)人権救済(じんけんきゅうさい)(もう)()があり、それをふまえて、非定住者(ひていじゅうしゃ)(たい)する医療(いりょう)調査報告書(ちょうさほうこくしょ)というのをまとめており、それによりますと、東京都(とうきょうと)千葉県(ちばけん)埼玉県(さいたまけん)神奈川(かながわ)群馬県(ぐんまけん)では未払(みばら)いの医療費(いりょうひ)(たい)する()てん事業(じぎょう)をそれぞれの(けん)でやっているようです。その(へん)をお(ねが)いします。

A.Fさん
ほか新潟県(にいがたけん)でもやっています。外国人医療(がいこくじんいりょう)圧迫(あっぱく)()けている(けん)で、医療機関(いりょうきかん)外国人支援団体等(がいこくじんしえんだんたいなど)から(けん)のほうに救済(きゅうさい)特別(とくべつ)予算(よさん)()てろという運動(うんどう)をおこして、各都県(かくとけん)(おこ)なわれているようです。山梨(やまなし)ではまだのようです。 もうひとつは、救急医療制度(きゅうきゅういりょうせいど)というのがあります。救急車(きゅうきゅうしゃ)(はこ)ばれて治療(ちりょう)()けた場合(ばあい)、その(かた)医療費(いりょうひ)支払(しはら)いが困難(こんなん)である場合(ばあい)に、山梨県(やまなしけん)予算(よさん)から()ることになっています。去年(きょねん)段階(だんかい)で200(まん)ぐらいの経常予算(けいじょうよさん)がありますが、年度(ねんど)での予算(よさん)なので、最初(さいしょ)(ひと)に200万円(まんえん)かかれば、もうその年度(ねんど)予算(よさん)はなくなってしまいます。 ただし、(かなら)救急車(きゅうきゅうしゃ)(はこ)ばれることが必要(ひつよう)で、しかも救急医療対象(きゅうきゅういりょうたいしょう)は、(すく)なくとも山梨(やまなし)場合(ばあい)は、民間(みんかん)だけで、国公立(こっこうりつ)病医院(びょういいん)対象(たいしょう)となりません。この制度(せいど)は、各都道府県(かくとどうふけん)にあります。

司会(しかい) 
今日(きょう)大変(たいへん)いろいろな角度(かくど)からお(はなし)(いただ)きました。多方面(たほうめん)角度(かくど)から、オアシスが()()んでいる問題(もんだい)について、基本的(きほんてき)には、日本(にほん)()んでいる外国人(がいこくじん)方々(かたがた)(いま)日本(にほん)法律(ほうりつ)(とく)入国管理法(にゅうこくかんりほう)という法律(ほうりつ)(なか)では、(よわ)立場(たちば)にいる(ひと)たちの人権(じんけん)(かん)するさまざまなことがこの3年間(ねんかん)(すす)んできている。そして(いま)年目(ねんめ)(はい)っている。そしてこれらの問題(もんだい)(けっ)して(すく)なくなっていないということがご理解頂(りかいいただ)けたと(おも)います。


新聞記事(しんぶんきじ)から

 (けん)(ない) 1995(ねん)10(がつ)〜1996(ねん)(がつ)
〔'95(ねん)10(がつ)
外国人(がいこくじん)権利(けんり)親身(しんみ)(まも)る 勝訴助(しょうそたす)けたことも  オアシス 読売(よみうり)95.10.27
〔'95(ねん)11(がつ)
帰国者招(きこくしゃまね)交流(こうりゅう) 都留(つる)東桂小(ひがしかつらしょう) 中国語教室(ちゅうごくごきょうしつ) 父母(ふぼ)活躍(かつやく)()(はげ)みに 山日(さんにち)95.11.15
外国人(がいこくじん)(なや)(ごと) 弁護士(べんごし)受付(うけつけ) 甲府(こうふ) 弁護士会館(べんごしかいかん) 26(にち)  山日(さんにち)95.11.27
外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)22%(ぞう)  県内雇用調査(けんないこようちょうさ) 9(わり)単純労働(たんじゅんろうどう) 山梨県職業安定課(やまなしけんしょくぎょうあんていか)27(にち)まとめ  山日(さんにち)95.11.28
〔'95(ねん)12(がつ)
就労外国人(しゅうろうがいこくじん)大幅増加(おおはばぞうか)  半数(はんすう)は1年以内(ねんいない)離職(りしょく) (けん)のまとめ 9(わり)中南米(ちゅうなんべい)日系人(にっけいじん) 朝日(あさひ)95.12. 5
〔'96(ねん)(がつ)
外国人向(がいこくじんむ)日本語教室(にほんごきょうしつ) 人権(じんけん)ネット来月開設(らいげつかいせつ)へ 23(にち) (だい)(かい)オリエンテーション(おこ)なう 山日(さんにち)96. 1.25  

(ぜん)(こく) 1995(ねん)10(がつ)〜1996(ねん)(がつ) 
〔'95(ねん)10(がつ)
外国人登録原票(がいこくじんとうろくげんぴょう)内容(ないよう) 本人(ほんにん)全面開示(ぜんめんかいじ)方針(ほうしん) 東京(とうきょう)練馬区(ねりまく) 電算化機(でんさんかき)決断(けつだん) 朝日(あさひ)95.10. 9
■「無補償(むほしょう)違憲(いけん)(うたが)い 在日韓国人援護法訴訟(ざいにちかんこくじんえんごほうそしょう) 賠償請求(ばいしょうせいきゅう)棄却(ききゃく) 大阪地裁(おおさかちさい) 11(にち)   山日(さんにち)95.10.12
■「国籍条項(こくせきじょうこう)違憲(いけん)(うたが)い」 「援護法(えんごほう)規定(きてい)大阪地裁(おおさかちさい)判断(はんだん) 補償請求(ほしょうせいきゅう)棄却(ききゃく) 11(にち) 朝日(あさひ)95.10.12
在留資格(ざいりゅうしかく) 別居(べっきょ)だけで不許可(ふきょか)は「違法(いほう)」 東京地裁判決(とうきょうちさいはんけつ) タイ人妻(じんづま)処分取(しょぶんと)()す 11(にち)  朝日(あさひ)95.10.13
被災外国人(ひさいがいこくじん)支援(しえん) 活動(かつどう)(そだ)って幅広(はばひろ)く 生活相談(せいかつそうだん)も「センター」へ 朝日(あさひ)95.10.14
退去手続(たいきょてつづ)きを簡易化(かんいか) 法務省(ほうむしょう) 入管難民法改正(にゅうかんなんみんほうかいせい)へ 山日(さんにち)95.10.15
観光(かんこう)ビザで来日(らいにち) 比人母親(ひじんははおや)親権(しんけん) 日本(にほん)での生活(せいかつ)前提(ぜんてい)に 宇都宮家裁(うつのみやかさい) 17日確定(にちかくてい) 朝日(あさひ)95.10.18
外国人登録(がいこくじんとうろく)電算(でんさん)データ 中央(ちゅうおう)荒川区(あらかわく)開示(かいじ) 本社調査(ほんしゃちょうさ) 朝日(あさひ)95.10.23
外国人登録原票(がいこくじんとうろくげんぴょう)内容(ないよう) 原則(げんそく)本人開示(ほんにんかいじ) 法務省(ほうむしょう)方針(ほうしん)従来(じゅうらい)から、徹底(てってい)検討(けんとう)」 23(にち) 朝日(あさひ)95.10.24
〔'95(ねん)11(がつ)
外国人登録原票非開示(がいこくじんとうろくげんぴょうひかいじ)   (くに)見直(みなお)要請(ようせい)へ 東京(とうきょう)中野区(なかのく) 「理由(りゆう)ない」と方針(ほうしん) 13(にち) 朝日(あさひ)95.11.15
在日外国人(ざいにちがいこくじん)(みな)さんへ うちの図書館(としょかん)(ほん)そろえてます …   朝日(あさひ)95.11.16
(おっと)名前訂正求(なまえていせいもと)申立(もうした)て 群馬(ぐんま)日本人妻(にほんじんづま) 他人名義(たにんめいぎ)偽造(ぎぞう)パスポートを使(つか)っていたため 山日(さんにち)95.11.19
在日外国人(ざいにちがいこくじん)の「戸籍(こせき)原票(げんぴょう) 本人(ほんにん)にコピー交付(こうふ)へ 法務省(ほうむしょう)方針(ほうしん) 山日(さんにち)95.11.22
参政権訴(さんせいけんうった)えデモ 金沢(かなざわ)在日韓国人(ざいにちかんこくじん)ら 26(にち) 山日(さんにち)95.11.27
無国籍児(むこくせきじ)日本国籍(にほんこくせき) 「法解釈(ほうかいしゃく)例外認(れいがいみと)める」 東京高裁(とうきょうこうさい) 29(にち) 朝日(あさひ)95.11.30
〔'95(ねん)12(がつ)
定住外国人(ていじゅうがいこくじん)参政権(さんせいけん)(かんが)える 「戸籍条項(こせきじょうこう)」の成立事情(せいりつじじょう) 選挙法(せんきょほう)にひそんだ偏見(へんけん) 山日(さんにち)95.12.14
指紋押(しもんおう)なつ制度(せいど)合憲(ごうけん) 最高裁初判決(さいこうさいはつはんけつ) 強制(きょうせい)許容限度内(きょようげんどない) 15(にち) 山日(さんにち)95.12.16
指紋押捺制度(しもんおうなつせいど)合憲(ごうけん) 最高裁(さいこうさい) (はつ)判断(はんだん) 米国人宣教師(べいこくじんせんきょうし)上告(じょうこく)棄却(ききゃく) 15(にち) 朝日(あさひ)95.12.16
■タイ政府(せいふ)、「お(れい)ですと1000万円(まんえん)」 オーバーステイの女性(じょせい)救援(きゅうえん)する日本(にほん)のNGOへ 朝日(あさひ)95.12.20
日比混血児(にっぴこんけつじ) 父親不在(ちちおやふざい)でクリスマス  朝日(あさひ)95.12.22
異議認(いぎみと)難民認定(なんみんにんてい) クウェート出身(しゅっしん)パレスチ(じん) 法務省(ほうむしょう) (はつ)逆転(ぎゃくてん) 28(にち) 朝日(あさひ)95.12.29
長引(ながび)不況下(ふきょうか)でも外国人(がいこくじん)就職微増(しゅうしょくびぞう) 94年分法務省集計(ねんぶんほうむしょうしゅうけい) 28日発表(にちはっぴょう) 山日(さんにち)95.12.30
〔'96(ねん)1(がつ)
外国人(がいこくじん)請求容認(せいきゅうようにん) 情報公開法(じょうほうこうかいほう)大枠固(おおわくかた)まる ()権利明記(けんりめいき)微妙(びみょう) 山日(さんにち)96. 1. 4
■アルバイト学生(がくせい)外国人登録(がいこくじんとうろく)閲覧(えつらん)〃 業者(ぎょうしゃ)撮影(さつえい)委託中(いたくちゅう) 山日(さんにち)96. 1.10
定住外国人(ていじゅうがいこくじん)地方参政権(ちほうさんせいけん) 「容認(ようにん)」の国会議員(こっかいぎいん)やや(ぞう) 在日韓国青年商工人連合会(ざいにちかんこくせいねんしょうこうじんれんごうかい)アンケート 朝日(あさひ)96. 1.17
外国人登録原票(がいこくじんとうろくげんぴょう) 開示通達(かいじつうたつ)公開請求(こうかいせいきゅう)したら 法務省(ほうむしょう)請求者名(せいきゅうしゃめい)要求(ようきゅう) 中野区拒(なかのくこば)む 朝日(あさひ)96.1.25
外国人(がいこくじん)3427人強制退去(にんきょうせいたいきょ)に 法務省入国管理局(ほうむしょうにゅうこくかんりきょく) 27日付(にちづけ)公表(こうひょう) 朝日(あさひ)96. 1.28
無国籍児(むこくせきじ)らの実態(じったい)など報告(ほうこく) 長野(ながの)でシンポ 佐久総合病院(さくそうごうびょういん)で27(にち) 朝日(あさひ)96. 1.28


(だい)回移住(かいいじゅう)外国人(がいこくじん)労働者(ろうどうしゃ)問題全国(もんだいぜんこく)フォーラム」4(がつ)28・29日開催(にちかいさい)以下省略(いかしょうりゃく)

日本語寄(にほんごよ)()教室開校(きょうしつかいこう)にあたって

オアシス事務局長(じむきょくちょう) 日本語寄(にほんごよ)()教室担当(きょうしつたんとう) H.O.
(がつ)14(にち)開講(かいこう)という(かたち)をとった「日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)」は、オアシスの(あたら)しい活動(かつどう)形態(けいたい)として注目(ちゅうもく)される。
 この4年間(ねんかん)に、売春(ばいしゅん)強要(きょうよう)されていたタイ人女性(じんじょせい)緊急救出(きんきゅうきゅうしゅつ)やイラン(じん)労働者(ろうどうしゃ)事故(じこ)(さい)しての雇用主(こようぬし)との労災認定(ろうさいにんてい)交渉(こうしょう)など、山梨(やまなし)()外国人(がいこくじん)(かか)える様々(さまざま)問題(もんだい)対応(たいおう)してきたオアシスであったが、いわゆる一般(いっぱん)(ひと)がすぐに(かか)わるには、ちょっと(はい)りにくい、というのが正直(しょうじき)印象(いんしょう)であったかもしれない。もちろん、この(なか)で、入国管理法(にゅうこくかんりほう)()(おお)きな問題点(もんだいてん)や、滞日外国人(たいにちがいこくじん)()かれている状況(じょうきょう)(ただ)しく理解(りかい)してもらうための様々(さまざま)(かたち)でのセミナーやシンポジウムを開催(かいさい)し、これにはしっかりとした手応(てごた)えを(かん)じてきている。しかし(いま)のオアシスに(もと)められているのは、このような活動(かつどう)継続(けいぞく)しながらも、より「普通(ふつう)人々(ひとびと)」がこの状況(じょうきょう)()()け、そこに具体的(ぐたいてき)(かか)わることのできる()をつくりだしていくことであろう。この意味(いみ)で、数回(すうかい)にわたって開催(かいさい)をしてきた「イラン(じん)との交流会(こうりゅうかい)」のような()が、様々(さまざま)(かたち)でオープンに展開(てんかい)されていくことが期待(きたい)されていると()える。
 今回(こんかい)スタートする「日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)」は、その名称(めいしょう)(しめ)(とお)り、(たん)なる日本語(にほんご)(まな)ぶための学校(がっこう)ではなく、日本語(にほんご)(まな)び、(おし)えながら、(かか)えている問題(もんだい)について相談(そうだん)し、また、自分(じぶん)()んできた日本(にほん)山梨(やまなし)()らず()らずに(かか)えてきた問題点(もんだいてん)()づき、これをより()()えていくには、どうしたら()いかを(かんが)える()となることが期待(きたい)されるものである。(おし)える(がわ)は、自分(じぶん)(はな)す「日本語(にほんご)」を(まな)(がわ)(つた)えていくわけであるが、そこには、先生(せんせい)生徒(せいと)という明確(めいかく)区分(くわ)けよりも、むしろ、(おし)える(がわ)(まな)ぶそばから(おし)える(がわ)()いかけることによって両者(りょうしゃ)(あたら)しい発見(はっけん)自分自身(じぶんじしん)変化(へんか)()づいていくという、(あたら)しい関係(かんけい)発生(はっせい)(おお)きく期待(きたい)されている。12(がつ)から1(がつ)にかけての県内(けんない)各新聞社(かくしんぶんしゃ)のご協力(きょうりょく)による記事(きじ)()て、(やく)50(めい)ものボランティアが「(おし)えたい」と応募(おうぼ)してくれているのも、オアシスの(あたら)しい方向性(ほうこうせい)(しめ)されるように(かん)じられる。
 けれども、(いま)までがそうであったように「ともかく(はじ)めてみよう」(しき)でやったきたオアシスにとって、この「日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)」も万事(ばんじ)順調(じゅんちょう)にゆくとは(おも)えない。様々(さまざま)なトラブルがあり、あるいは存続(そんぞく)(あや)ぶまれていくような事態(じたい)()こりうるであろう。しかし、オアシスの正式名称(せいしきめいしょう)山梨外国人人権(やまなしがいこくじんじんけん)ネットワーク」が(あらわ)しているようにこの「日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)」が、(とく)にそこに応募(おうぼ)してきてくれている「普通(ふつう)の」ボランティアの方々(かたがた)が、このネットワークを(おお)きく(ひろ)げ、外国人(がいこくじん)であろうと日本人(にほんじん)であろうと()むに()みよい山梨(やまなし)、また日本(にほん)、を(つく)りだす(うご)きが、徐々(じょじょ)(うご)()していることを今感(いまかん)じている。

外国人向(がいこくじん)日本語教室(にほんごきょうしつ)人権(じんけん)ネット・来月開設(らいげつかいせつ)

山日新聞(さんにちしんぶん)・1996(ねん)(がつ)25(にち)


編集後記(へんしゅうこうき)

  外国人(がいこくじん)フォーラムからはや1年近(ねんちか)く、やっと報告(ほうこく)ができました。(もう)(わけ)ありません。次号(じごう)総会(そうかい)には発行(はっこう)したいと(おも)っていますが、やはり無理(むり)でしょうか?!(A)
戻る