OASIS News 4

オアシス・OASISニュース

1994(ねん)(がつ) No.4


第二(だいに)明治維新(めいじいしん)

    

「オアシス」代表(だいひょう)         田ヶ谷(たがや) 雅夫(まさお)

 (なに)かにつけて日本(にほん)国際化(こくさいか)()沙汰(ざた)されるこの(ころ)です。(わたし)たちが日常食(にちじょうた)べるもの、使(つか)うものの(おお)くが、あちこちの外国製品(がいこくせいひん)依存(いぞん)しているのと同時(どうじ)に、ニッポンが世界各地(せかいかくち)経済進出(けいざいしんしゅつ)して、エコノミック・アニマルなどと顰蹙(ひんしゅく)()っているのも、周知(しゅうち)事実(じじつ)です。

 昨年私(さくねんわたし)はフィリッピンのカラウイット(とう)という、あまり()られていない(ちい)さな(しま)住民運動(じゅうみんうんどう)支援(しえん)()ってきましたが、そこへ()空港(くうこう)建物(たてもの)はまるで農家(のうか)納屋(なや)そっくり。トイレには(おけ)とひしゃくがあって、それで(みず)(なが)すのです。電気(でんき)もガスも、水道(すいどう)もない辺地(へんち)ですが、そんなところへも、ネクタイ()めた日本企業(にっぽんきぎょう)のビジネスマンが観光開発(かんこうかいはつ)()()んできているのには、おどろきました。

 けれども、(いま)もってたくさんの政治家(せいじか)(みな)さんが「失言(しつげん)」なさっているので()かるように、どうも日本人(にほんじん)には世界(せかい)がニッポン中心(ちゅうしん)(めぐ)っているかのように錯覚(さっかく)している(ひと)結構多(けっこうおお)いようです。いざというときにはすごく排他的(はいたてき)になり、自分(じぶん)たちの(なか)だけで結束(けっそく)し、自分(じぶん)異質(いしつ)存在(そんざい)(あたま)っから本能的(ほんのうてき)()()けようとしない。そういうタイプの日本人(にほんじん)(おお)いのはもしかしたら明治維新(めいじいしん)までの(なが)間続(あいだつづ)いた、徳川幕府(とくがわばくふ)による鎖国制度(さこくせいど)(あと)()いているのかもしれません。

 そういう意味(いみ)で、現在私(げんざいわたし)たちが(かか)えている外国人人権問題(がいこくじんじんけんもんだい)は、大袈裟(おおげさ)でなく、私達日本人(わたしたちにほんじん)にとって、第二(だいに)明治維新(めいじいしん)なのだと()ってよいのではないでしょうか。

 (なに)しろ私達(わたしたち)がおととし外国人人権(がいこくじんじんけん)ネットワーク「オアシス」を結成(けっせい)するまでは、県内(けんない)でこの(しゅ)問題(もんだい)()()かう形勢(けいせい)(なに)ひとつなかったのです。だから私達(わたしたち)「オアシス」の諸活動(しょかつどう)は、試行錯誤的(しこうさくごてき)経過(けいか)辿(たど)らざるを()なかったわけです。

 現在実質的(げんざいじっしつてき)にオアシスで(うご)いていただける(ひと)は、まあ10数名(すうめい)というところでしょうか。(会費(かいひ)(はら)ってシンパで支持(しじ)してくださる(かた)はたくさんあるのですが)。ひと(にぎ)りのオアシスの活動(かつどう)メンバー(たち)は、みんな(べつ)国際問題(こくさいもんだい)専門家(せんもんか)でもNGOの専従者(せんじゅうしゃ)でもありません。それぞれ本職(ほんしょく)(いそが)しい素人(しろうと)ばっかりです。それでも、もしも()(まえ)(いけ)子供(こども)(おぼ)れていれば、(だれ)だってためらいなく(いけ)()()んで子供(こども)(すく)()そうとすることでしょう。それと(おな)じで、私達(わたしたち)オアシスのメンバーの諸活動(しょかつどう)は、まだまだごく即物的(そくぶつてき)で、必要止(ひつようや)むにやまれぬものと(かんが)えていただいて結構(けっこう)です。

 そして、タイやイランの在日外国人(ざいにちがいこくじん)(みな)さんと(せっ)していると、その(ひと)たちの(あたた)かくナイーブな心情(しんじょう)に、(おも)わずマネーまみれの日本人(にほんじん)()(かた)(おお)きく反省(はんせい)させられることだって一杯(いっぱい)あるのです。 

 外国人(がいこくじん)基本的(きほんてき)人権(じんけん)(まも)ろうとする私達(わたしたち)活動(かつどう)は、無論決(むろんけっ)してラクなものじゃありません。しんどいです。でもそのお(かえ)しに、私達(わたしたち)はたくさんのことを(まな)びとりつつあるのも事実(じじつ)です。宮沢賢治(みやざわけんじ)は「世界(せかい)ぜんたいが幸福(こうふく)にならなければ、個人(こじん)幸福(こうふく)はあり()ない」と()っています。たぶんオアシスの行動原理(こうどうげんり)も、その(へん)にあるのでしょう。それは、格別変(かくべつか)わったことでなく、人間(にんげん)としてごく普通(ふつう)営為(えいい)です。 外国人問題(がいこくじんもんだい)は、バブルが不況(ふきょう)一転(いってん)したから解決(かいけつ)するといったことではありません。これからの高齢(こうれい)高学歴社会(こうがくれきしゃかい)ニッポンが否応(いやおう)なく直面(ちょくめん)する恒久的(こうきゅうてき)課題(かだい)です。(まった)く、ひとごとではないのです。これからも山梨県内(やまなしけんない)(おお)くの(みな)さんの理解(りかい)協力(きょうりょく)を、よろしくお(ねが)いします。 


オアシス活動報告(かつどうほうこく)

1994(ねん)(がつ)〜1994(ねん)(がつ)

3.16 事務局会議(じむきょくかいぎ)
4.21 事務局会議(じむきょくかいぎ)
4.29 東日本外国人労働者(ひがしにほんがいこくじんろうどうしゃ)フォーラム参加(さんか)
5.15 立正佼成会(りっしょうこうせいかい)イベント参加(さんか)
5.19 事務局会議(じむきょくかいぎ)
5.23 青年会議所(せいねんかいぎしょ)  
6.16 事務局会議(じむきょくかいぎ)
6.18 オアシス総会開催(そうかいかいさい)  リバース和戸(わど)にて 記念講演会(きねんこうえんかい) 
        「在日外国人(ざいにちがいこくじん)人権(じんけん)」    講師(こうし)一橋大学教授(ひとつばしだいがくきょうじゅ) H.Tさん
6.30 山梨医科大学生(やまなしいかだいがくせい)7名(ななめい)外国人医療問題(がいこくじんいりょうもんだい)説明(せつめい)
7.21 事務局会議(じむきょくかいぎ)

相談活動報告(そうだんかつどうほうこく)

  1)イラン人夫妻(じんふさい)出産女子(しゅっさんじょし)Rちゃん (継続中(けいぞくちゅう))  外国人登録(がいこくじんとうろく)国籍取得(こくせきしゅとく)母子手帳(ぼしてちょう)予防注射(よぼうちゅうしゃ)など権利獲得(けんりかくとく)のため)
    病院(びょういん)役場(やくば)への同行(どうこう)

  2)イラン(じん)Rさん 労災入院中(ろうさいにゅういんちゅう)  症状固定(しょうじょうこてい)退院(たいいん)帰国決(きこくき)まる。 (9/4送別会(そうべつかい)、9/8帰国(きこく)

  3)イラン(じん)Bさん ユンボとトラックにはさまれ(こし)骨折(こっせつ)  通訳要請(つうやくようせい)、Y病院(びょういん)からI病院(びょういん)転院(てんいん)
    
  4)イラン(じん)Aさん 継続(けいぞく)年半(ねんはん)  (こし)(いた)み。

  5)タイ人女性裁判(じんじょせいさいばん) 継続中(けいぞくちゅう)  
   
  6)タイ人男性(じんだんせい)2人(ふたり) 帰国援助(きこくえんじょ)、HELPに要請(ようせい)
   
  7)イラン(じん) 賃金未払(ちんぎんみばら)い  H(まち)会社(かいしゃ)一時金(いちじきん)解決(かいけつ)
    
  8)日本人男性(にっぽんじんだんせい)S  フィリピン人妻(じんづま)との離婚(りこん)について相談(そうだん)

  9)フィリピン(じん)Mさん 就職(しゅうしょく)、その()相談(そうだん)  小三(しょうさん)年齢(ねんれい)になる子供(こども)学校(がっこう)()っていない。

10)イラン(じん)Jさん (おも)心臓病(しんぞうびょう)、 K病院(びょういん)での医療費(いりょうひ)300(まん)をどうするか、SWより相談(そうだん)。  

11)日本人男性(にっぽんじんだんせい)  マレーシア(じん)(つま)のスナックでの賃金未払(ちんぎんみばら)い。

12)イラン(じん)Sさん 賃金未払(ちんぎんみばら)い  労基署(ろうきしょ)相談日(そうだんび)()れていく。

13)タイ人女性(じんじょせい)Mさん 帰国希望(きこくきぼう)

14)タイ人男性(じんだんせい)病院入院中(びょういんにゅういんちゅう) 眼科(がんか)  パスポート、IDカード()たず。

15)イラン(じん)Mさん 解雇(かいこ)賃金未払(ちんぎんみばら)い。

16)イラン人夫妻(じんふさい)  職場(しょくば)でのひどいいじめ、賃金格差(ちんぎんかくさ)口約束(くちやくそく)(ちが)い、医療費(いりょうひ)支払(しはら)いについて

17)イラン(じん) 賃金未払(ちんぎんみばら)い F市在住(しざいじゅう)  いのけんよりハローワールドに依頼(いらい)

18)Mさんの子供(こども)保育園入所手続(ほいくえんにゅうしょてつづ)(とう)
 
19)タイ人女性(じんじょせい)Cさん C病院(びょういん)診察(しんさつ)()()い。

20)イラン(じん)Mさん  オーバーステイで逮捕(たいほ)面会数回(めんかいすうかい)。  (賃金未払(ちんぎんみばら)いで相談(そうだん)(はい)っている最中(さいちゅう)に)

21)K病院(びょういん)SWよりペルー(じん)のクライアントの通訳要請(つうやくようせい)   ※SWはソーシャルワーカー 


報告(ほうこく)・1994年度(ねんど)山梨外国人人権(やまなしがいこくじんじんけん)ネットワークオアシス総会(そうかい)

()る6(がつ)18()甲府市(こうふし)のリバース和戸(わど)においてオアシスの1994年度総会(ねんどそうかい)(おこ)ない、(やく)40(めい)(かた)にご参加(さんか)いただきました。議事(ぎじ)につきましては事前(じぜん)にお(おく)りいたしました総会資料(そうかいしりょう)(とお)りすべて 承認(しょうにん)されました。ここでは、93年度(ねんど)事業報告(じぎょうほうこく)と94年度(ねんど)事業計画(じぎょうけいかく)について補足説明(ほそくせつめい)をいたします。なお、一橋大学(ひとつばしだいがく)のH.T教授(きょうじゅ)による記念講演会(きねんこうえんかい)については次号(じごう)報告(ほうこく)予定(よてい)しています。

◆1993年度事業報告(ねんどじぎょうほうこく)

 1993年度(ねんど)特徴(とくちょう)としては、初年度(しょねんど)活動(かつどう)がタイ(じん)からの相談(そうだん)(おお)かったのに(たい)し、イラン(じん)からの労働問題(ろうどうもんだい)(かん)する相談(そうだん)や、結婚(けっこん)離婚(りこん)といった解決(かいけつ)まで長期(ちょうき)(よう)する相談(そうだん)(おお)くありました。  

結婚(けっこん)については、相手(あいて)がオーバーステイというケース、離婚(りこん)については、日本人(にほんじん)(おっと)浮気(うわき)をしたので離婚(りこん)したいというケース、出産(しゅっさん)については(あか)ちゃんが()まれてしまったが手続(てつづ)きをどうしたらよいか、などの相談(そうだん)がありました。  

それから、資料(しりょう)には()せてありませんでしたが、イランの(ひと)たちとの交流会(こうりゅうかい)を3回行(かいおこ)ないました。ほとんどがオーバーステイの(かた)なので()びかけは、少数(しょうすう)事務局関係者(じむきょくかんけいしゃ)(かぎ)らせていただきました。 

(つぎ)に、事務局員一名(じむきょくいんいちめい)がタイへいってまいりました。目的(もくてき)は、タイ(じん)女性(じょせい)にスナック経営者(けいえいしゃ)からの損害賠償金(そんがいばいしょうきん)(わた)すためと、HIV感染(かんせん)女性(じょせい)病院(びょういん)(たい)して裁判(さいばん)()こすかどうかの確認(かくにん)のためです。
 

◆94年度事業計画(ねんどじぎょうけいかく)について(総会資料参照(そうかいしりょうさんしょう)

1.年次総会(ねんじそうかい)開催(かいさい)

2.事務局会議(じむきょくかいぎ)開催(かいさい) 原則(げんそく)として毎月実施(まいつきじっし)

  木曜日(もくようび)予定(よてい)

3.外国人人権(がいこくじんじんけん)セミナー(およ)びフォーラム、講演会(こうえんかい)などの開催(かいさい)

  相談(そうだん)長期化(ちょうきか)してきている(なか)で、オアシスの(ちから)だけは解決(かいけつ)できない相談(そうだん)()てきています。「オーバーステイ」の外国人(がいこくじん)というとなんにも権利(けんり)がないように(おも)われがちですが、(たし)かに外国人(がいこくじん)日本国民(にほんこくみん)ではないけれど、山梨県民(やまなしけんみん)であり、甲府市民(こうふしみん)、あるいは石和町民(いさわちょうみん)である、という(かんが)(かた)()って問題設定(もんだいせってい)をしていく必要(ひつよう)があるのではないかということで、基本(きほん)テーマを「外国人(がいこくじん)住民(じゅうみん)です」としセミナーを開催(かいさい)していきます。また、いくつかのところから(はなし)()きたいという(はなし)()ています。こういったことを(つう)じてネットワーク()のことも(かんが)えていきたいと(おも)います。

4.機関誌(きかんし)発行(はっこう)  (ねん)3〜4(かい)、パンフレットの作成(さくせい)。 

5.外国人問題(がいこくじんもんだい)への対応(たいおう)随時(ずいじ)

6.県内外関係組織(けんないがいかんけいそしき)との交流(こうりゅう)連絡随時(れんらくずいじ)

  4(がつ)に、外国人労働者東日本(がいこくじんろうどうしゃひがしにほん)フォーラムが開催(かいさい)され、今後(こんご)全国規模(ぜんこくきぼ)でやっていきたいということが確認(かくにん)されましたので、(いま)まで以上(いじょう)他団体(ただんたい)との連絡調整(れんらくちょうせい)必要(ひつよう)になると(おも)われます。

7.日本語学校(にほんごがっこう)開設(かいせつ)外国人(がいこくじん)子供(こども)補習(ほしゅう)外国語学校(がいこくごがっこう)開設(かいせつ)

 ・日本語学校(にほんごがっこう)

  学校(がっこう)()うよりは教室(きょうしつ)()ったほうが()いと(おも)いますが、やはり、日本語学校(にほんごがっこう)には()きにくいという(ひと)がいます。しかし、日本(にほん)生活(せいかつ)していく(うえ)ではどうしても日本語(にほんご)がしゃべれないと不自由(ふじゆう)なこともあります。また、日本語(にほんご)(まな)びたいという要望(ようぼう)もずいぶんありますので、事務所(じむじょ)利用(りよう)して開設(かいせつ)したいと(かんが)えています。

 ・外国人(がいこくじん)子供(こども)補習(ほしゅう)

  両親(りょうしん)外国人(がいこくじん)という場合(ばあい)もありますが、どちらかが外国人(がいこくじん)(とく)母親(ははおや)外国人(がいこくじん)場合(ばあい)言語形成期(げんごけいせいき)日本語(にほんご)がかなり不足(ふそく)しているというのがこの間何人(あいだなんにん)かの子供(こども)たちを()てきてわかってきました。(たと)えば、計算(けいさん)はできるんですが3(ばい)だといくつですか、という「(ばい)」という言葉(ことば)()からないということがあります。これはオアシスだけではできることではないのでいくつかの団体(だんたい)個人(こじん)にお(ねが)いしながらやっていきたいと(かんが)えています。

 ・外国語学校(がいこくごがっこう)外国語教室(がいこくごきょうしつ)

  相談(そうだん)()ける(とき)など、(すこ)しだけでもできると(かれ)らのリラックスの状態(じょうたい)(ちが)います。

8.その他必要(ほかひつよう)事業(じぎょう)

 ・運動(うんどう)裁判(さいばん)支援(しえん)などです。


タイ人女性(じんじょせい)が2病院(びょういん)(たい)損害賠償(そんがいばいしょう)(もと)めた裁判(さいばん)について

新聞(しんぶん)、テレビ(とう)マスコミにてすでにご(ぞん)じのことと(おも)いますが、4(がつ)1日(ついたち)、タイ人女性(じんじょせい)が、HIV感染(かんせん)していることを理由(りゆう)病院(びょういん)充分(じゅうぶん)治療(ちりょう)()けられなかったとして、峡南病院(きょうなんびょういん)市立甲府病院(しりつこうふびょういん)経営(けいえい)する甲府市(こうふし)(たい)して損害賠償(そんがいばいしょう)(もと)める裁判(さいばん)()こしました。この裁判(さいばん)についてK弁護士(べんごし)解説(かいせつ)をお(ねが)いしました。

Tさんはタイの女性(じょせい)です。山梨県(やまなしけん)のスナックで(はたら)いていました。平成(へいせい)(ねん)12(がつ)16(にち)にスナックでやくざが(あば)れ、Tさんは()げようとしてスナックの2(かい)から()()り、(だい)腰椎(ようつい)骨折(こっせつ)神経根(しんけいこん)損傷(そんしょう)のケガをしました。

Tさんは峡南病院(きょうなんびょういん)(はこ)()まれて、同病院(どうびょういん)では上記(じょうき)(とお)りケガの診断(しんだん)をしました。峡南病院(きょうなんびょういん)では、Tさん本人(ほんにん)無断(むだん)でHIV感染(かんせん)有無(うむ)検査(けんさ)をしました。Tさんのケガは(いそ)手術(しゅじゅつ)をする必要(ひつよう)があるとの外科医(げかい)診断(しんだん)でしたが、峡南病院(きょうなんびょういん)ではケガの手術(しゅじゅつ)専門医(せんもんい)がいないということで手術(しゅじゅつ)専門医(せんもんい)のいる市立甲府病院(しりつこうふびょういん)転院(てんいん)するまでの間放置(あいだほうち)され、同月(どうげつ)21(にち)午前中(ごぜんちゅう)手術(しゅじゅつ)目的(もくてき)のため市立甲府病院(しりつこうふびょういん)転院(てんいん)となりました。

市立甲府病院(しりつこうふびょういん)手術(しゅじゅつ)のできる専門医(せんもんい)担当医師(たんとういし))は、付添人(つきそいにん)から手術(しゅじゅつ)同意書(どういしょ)をもらうなどして手術(しゅじゅつ)準備(じゅんび)(すす)めていたのですが、(どう)21(にち)17()30分頃市立峡南病院(ぷんごろしりつきょうなんびょういん)から甲府病院(こうふびょういん)担当医師(たんとういし)あてにTさんがHIVに感染(かんせん)していることの検査結果(けんさけっか)連絡(れんらく)がありました。

市立甲府病院(しりつこうふびょういん)では、院長(いんちょう)ほか首脳部(しゅのうぶ)協議(きょうぎ)し、HIV感染者(かんせんしゃ)(たい)する市立甲府病院(しりつこうふびょういん)での治療(ちりょう)継続(けいぞく)は、病院職員(びょういんしょくいん)()患者(かんじゃ)影響(えいきょう)(あた)えるとのことで、市立甲府病院(しりつこうふびょういん)では予定(よてい)していた手術(しゅじゅつ)中止(ちゅうし)して()公立病院(こうりつびょういん)転院(てんいん)させることにした。同月(どうげつ)24(にち)転院(てんいん)しました。Tさんは転院先(てんいんさき)公立病院(こうりつびょういん)手遅(ておく)れとのことで手術(しゅじゅつ)はなされませんでした。結局(けっきょく)ケガをしたTさんはどこの病院(びょういん)でも手術(しゅじゅつ)をしてもらえませんでした。Tさんは下半身運動(かはんしんうんどう)マヒとなりタイに帰国(きこく)しました。

Tさんは、峡南病院(きょうなんびょういん)市立甲府病院(しりつこうふびょういん)甲府市(こうふし))に(たい)して、所得保障(しょとくほしょう)慰謝料(いしゃりょう)などとして(やく)1500万円(まんえん)損害賠償(そんがいばいしょう)(もと)める裁判(さいばん)をしております。

1.TさんがHIV感染者(かんせんしゃ)であり()つタイ女性(じょせい)であることから医療機関(いりょうきかん)によりTさんのケガの治療(ちりょう)重大(じゅうだい)差別取扱(さべつとりあつか)いが(おこ)なわれたと(おも)われます。裁判(さいばん)では、

  1. 峡南病院(きょうなんびょういん)市立甲府病院(しりつこうふびょういん)がTさんのケガの手術(しゅじゅつ)をしなかった理由(りゆう)、HIV感染(かんせん)理由(りゆう)手術(しゅじゅつ)をしなかったのか、各病院(かくびょういん)手術等適正(しゅじゅつなどてきせい)治療(ちりょう)をしなかったことが各病院(かくびょういん)()()となるか。
  2. 手術等(しゅじゅつなど)(ほか)適正(てきせい)治療(ちりょう)によりTさんのケガは(なお)ったか。
  3. Tさんの損害(そんがい)はどのくらいか、(とう)審理(しんり)されます。
2.この裁判(さいばん)損害賠償(そんがいばいしょう)()けることが第一目的(だいいちもくてき)です。そして(さら)に、この損害(そんがい)賠償(ばいしょう)()()医療機関(いりょうきかん)(とも)にHIV感染者(かんせんしゃ)への適正(てきせい)医療行為(いりょうこうい)実施(じっし)方法(ほうほう)(かんが)えていくことも目的(もくてき)であると(おも)われます。現在(げんざい)、HIV感染者(かんせんしゃ)(たい)しては、血液製剤(けつえきせいざい)による感染(かんせん)被害者(ひがいしゃ)であるとして取扱(とりあつか)い、その()理由(りゆう)による感染者(かんせんしゃ)自己責任(じこせきにん)であって自業自得(じごうじとく)であると認識(にんしき)されやすいですが、このような差別的取扱(さべつてきとりあつか)いをしないでHIV感染者全体(かんせんしゃぜんたい)への医療行為(いりょうこうい)実施(じっし)(かんが)える目的(もくてき)であります。

エイズの予防(よぼう)(つよ)(さけ)ばれている現在(げんざい)、ともすればHIV感染(かんせん)血液製剤以外(けつえきせいざいいがい)理由(りゆう)による場合(ばあい)には上記(じょうき)のような(あやま)った認識(にんしき)(しょう)じやすいです。それゆえ「エイズ予防(よぼう)」だけでなく「HIV感染者(かんせんしゃ)への各種(かくしゅ)のケア環境(かんきょう)整備(せいび)必要(ひつよう)」であり、そのような視点(してん)からこの裁判(さいばん)()ることもできると(おも)われます。

次回第(じかいだい)回公判(かいこうはん)は、10(がつ)17日午後(にちごご)()15(ふん)からです。

国保裁判(こくほさいばん)(ささ)える(かい)7.16集会(しゅうかい)参加(さんか)して

(がつ)16(にち)に、東京都中央労政会館(とうきょうとちゅうおうろうせいかいかん)にて国保裁判(こくほさいばん)(ささ)える(かい)7.16集会(しゅうかい)(ひら)かれ、オアシスから2(めい)参加(さんか)しましたので報告(ほうこく)します。

集会(しゅうかい)は2部構成(ぶこうせい)(ひら)かれ、(だい)()足立区(あだちく)(たい)して在日(ざいにち)フィリピン人女性(じんじょせい)日本国籍(にほんこくせき)夫死亡(おっとしぼう))が()こした「国民保険(こくみんほけん)被保険者証(ひほけんしゃしょう)不交付処分(ふこうふしょぶん)取消請求(とりけしせいきゅう)事件(じけん)」の裁判経過(さいばんけいか)報告(ほうこく)と、彼女(かのじょ)のメッセージ、原告弁護団代表(げんこくべんごだんだいひょう)意見(いけん)などが披露(ひろう)された。いわゆる「在留資格(ざいりゅうしかく)がない」オーバーステイ者扱(しゃあつか)いである。彼女(かのじょ)保険審査会(ほけんしんさかい)(たい)審査請求(しんさせいきゅう)(おこ)なったが、棄却(ききゃく)されたので(理由(りゆう)=1.国保上(こくほじょう)の「住所(じゅうしょ)」は居住(きょじゅう)継続性(けいぞくせい)安定性(あんていせい)用件(ようけん)とする。2.入管法上在留資格(にゅうかんほうじょうざいりゅうしかく)のない(もの)居住(きょじゅう)継続性(けいぞくせい)安定性(あんていせい)保障(ほしょう)されていないのでその居住地(きょじゅうち)国保上(こくほじょう)の「住所(じゅうしょ)」とは認定(にんてい)できない。)訴訟(そしょう)(いた)った。

弁護団(べんごだん)から、これは憲法裁判的性格(けんぽうさいばんてきせいかく)訴訟(そしょう)だが、(だい)25(じょう)生存権(せいぞんけん)」や(だい)13(じょう)平等権(びょうどうけん)」ではすでに最高裁判決(さいこうさいはんけつ)確定(かくてい)しているため(それぞれ朝日訴訟(あさひそしょう)堀木訴訟(ほりきそしょう))、現在(げんざい)国際人権規約(こくさいじんけんきやく)規約(きやく)」(塩見訴訟(しおみそしょう)国民年金法(こくみんねんきんほう)国際要件(こくさいようけん))について研究(けんきゅう)しているという報告(ほうこく)もなされた。現在第(げんざいだい)回公判(かいこうはん)まで(すす)んでいるが、この訴訟(そしょう)のあおりで、(いま)までケースバイケースで保険証(ほけんしょう)発行(はっこう)してきた()自治体(じちたい)が、公判(こうはん)()()きを見守(みまも)(かたち)発給(はっきゅう)見合(みあ)わせるところが()てきているという報告(ほうこく)もあった。(だい)回公判(かいこうはん)は9(がつ)6日(むいか)予定(よてい)だが、港町診療所(みなとまちしんりょうじょ)のTドクターと原告本人(げんこくほんにん)証人(しょうにん)として申請(しんせい)し、法解釈論(ほうかいしゃくろん)憲法論(けんぽうろん)展開(てんかい)し、保険証(ほけんしょう)がないことによる不利益(ふりえき)実情(じつじょう)などを(しめ)すなどして、足立区(あだちく)処分(しょぶん)違法(いほう)であるだけでなく社会的事実認識(しゃかいてきじじつにんしき)(あやま)りであることを(あき)らかにする予定(よてい)だと(かた)った。

(だい)()では外国人医療(がいこくじんいりょう)()()情勢(じょうせい)という内容(ないよう)で、各地(かくち)報告(ほうこく)がなされ(オアシスY()は「タイ人女性(じんじょせい)Tさん・HIV訴訟(そしょう)」を報告(ほうこく)し、とりわけ(おお)くの拍手(はくしゅ)(おく)られた)、港町診療所(みなとまちしんりょうじょ)からは、労災内容(ろうさいないよう)比重(ひじゅう)事故(じこ)によるものから、職業病(しょくぎょうびょう)慢性疾患(まんせいしっかん)()わりつつあることの報告(ほうこく)江戸川(えどがわ)ユニオンからは、入管(にゅうかん)専用(せんよう)パトカーを購入(こうにゅう)して連日都内(れんじつとない)をパトロールして次々(つぎつぎ)摘発(てきはつ)をしていることや、K区警察署(くけいさつしょ)がそれに協力(きょうりょく)している実態(じったい)()()りにされた。また、スリランカ政府(せいふ)による人権抑圧(じんけんよくあつ)(たたか)っている祖国救援組織(そこくきゅうえんそしき)のメンバー50(にん)あまりで、日本政府(にっぽんせいふ)(たい)し「難民救済申請(なんみんきゅうさいしんせい)」を予定(よてい)している(はなし)や、あるすの(かい)から、病院(びょういん)のソシアルワーカーから外国人(がいこくじん)被害実態(ひがいじったい)について事例(じれい)提供(ていきょう)してもらっているが、所属機関(しょぞくきかん)への配慮(はいりょ)保身(ほしん)?からか具体的対象(ぐたいてきたいしょう)名前(なまえ)公表(こうひょう)したがらないジレンマ、また、アジア人労働者問題懇談会(じんろうどうしゃもんだいこんだんかい)からは、()る6(がつ)21(にち)()きた「イラン人変死事件(じんへんしじけん)」(警視庁上野署(けいしちょううえのしょ)東京入国管理局(とうきょうにゅうこくかんりきょく)機動隊(きどうたい)応援(おうえん)()上野公園(うえのこうえん)実施(じっし)した「超過滞在外国人(ちょうかたいざいがいこくじん)などの一斉摘発(いっせいてきはつ)()逮捕(たいほ)され、その()拘置所内(こうちしょない)死亡(しぼう)したもので、目撃者(もくげきしゃ)証言(しょうげん)では、護送車(ごそうしゃ)()せられたとき()ていたシャツが()まみれだったという。警察発表(けいさつはっぴょう)では死因(しいん)肺動脈血栓塞栓症(はいどうみゃくけっせんそくせんしょう)原因不明(げんいんふめい))についての()びかけがあった。最後(さいご)に「すべての外国人(がいこくじん)医療補償(いりょうほしょう)を!」連絡会(れんらくかい)から国立国際医療(こくりつこくさいいりょう)センターで()きたHIV患者(かんじゃ)(たい)する診療差別問題(しんりょうさべつもんだい)報告(ほうこく)され、(まさ)に「Tさん・HIV訴訟(そしょう)」と(おな)じような事件(じけん)各地(かくち)()きていることを(うかが)わせた。全体(ぜんたい)として、外国人医療問題(がいこくじんいりょうもんだい)複雑化(ふくざつか)個別化(こべつか)され、(かれ)らが定住(ていじゅう)していく傾向(けいこう)鮮明(せんめい)になってきていると実感(じっかん)した。また、今後(こんご)ますます法廷(ほうてい)での(たたか)いが(おお)くなるであろうことも予感(よかん)された。

報告(ほうこく) F)
国保裁判(こくほさいばん)とは

東京都足立区(とうきょうとあだちく)()むフィリピン女性(じょせい)Mさんは、同区(どうく)国民健康保険(こくみんけんこうほけん)加入(かにゅう)しようとしましたが、在留資格(ざいりゅうしかく)()っていないことを理由(りゆう)申請(しんせい)却下(きゃっか)されました。Mさんは納得(なっとく)がいかず、弁護士(べんごし)手助(てだす)けを()て、東京都国民健康保険審査会(とうきょうとこくみんけんこうほけんしんさかい)不服申(ふふくもう)()てを(おこ)なったものの、(うった)えを退(しりぞ)けられ、東京地裁(とうきょうちさい)訴訟(そしょう)()こしました。これが「外国人国保加入裁判(がいこくじんこくほかにゅうさいばん)」です。


(だい)(かい)東日本(ひがしにほん)外国人(がいこくじん)労働者(ろうどうしゃ)問題(もんだい)フォーラム・参加報告(さんかほうこく)

本年(ほんねん)(がつ)29(にち)、30(にち)横浜(よこはま)(ひら)かれた(だい)(かい)東日本(ひがしにほん)外国人(がいこくじん)労働者(ろうどうしゃ)問題(もんだい)フォーラムに、日本(にほん)外国人労働者問題(がいこくじんろうどうしゃもんだい)()()民間(みんかん)34団体(だんたい)参加(さんか)し、オアシスからは、Y副代表(ふくだいひょう)、K弁護士(べんごし)、T夫婦(ふうふ)参加(さんか)した。

集会(しゅうかい)は、(1)全体会議(ぜんたいかいぎ)、(2)海外(かいがい)ゲスト特別報告(とくべつほうこく)、(3)交流会(こうりゅうかい)、(4)分科会(ぶんかかい)、(5)文化交流会(ぶんかこうりゅうかい)民族舞踊(みんぞくぶよう)(うた))と多彩(たさい)だった。

全体会議(ぜんたいかいぎ)実行委員長(じっこういいんちょう)のH.Wさん(カラバオの(かい))の基調報告(きちょうほうこく)(つづ)き、4(にん)現場報告(げんばほうこく)があり、それぞれ原宿(はらじゅく)での()()み、女性(じょせい)相談(そうだん)問題(もんだい)医療問題(いりょうもんだい)難民問題(なんみんもんだい)について(かた)った。海外(かいがい)ゲストの報告(ほうこく)は、(げん)ドイツフランクフルト()多文化局長(たぶんかきょくちょう)で、そもそもNGOの「外国人(がいこくじん)結婚(けっこん)している女性(じょせい)(かい)」の創設者(そうせつしゃ)、Aさんが、『多文化(たぶんか)共生(きょうせい)()けての地域(ちいき)づくり』と(だい)して(はな)された。(よる)交流会(こうりゅうかい)は、会場(かいじょう)(うつ)して(おこ)なわれた。 

30(にち)分科会(ぶんかかい)は、

     
  1. 病気(びょうき)になったら

  2.  
  3. 外国人(がいこくじん)子供(こども)教育(きょういく)

  4.  
  5. 外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)組織化(そしきか) 

  6.   
  7. 労働者(ろうどうしゃ)権利(けんり) 

  8.   
  9. 女性(じょせい)()らしてゆくために 

  10.   
  11. 女性(じょせい)シェルターから()えるもの 

  12.   
  13. ()()しと弾圧(だんあつ)、これでいいのか 

  14.   
  15. 難民(なんみん)現実(げんじつ)()()み 

  16.   
  17. 弁護士(べんごし)による外国人相談(がいこくじんそうだん)

  18.     
  19. ドイツでの経験(けいけん)実践(じっせん)、ゲストを(かこ)んで
  からなり、オアシスからK弁護士(べんごし)が、(6)分科会(ぶんかかい)で、タイ人女性(じんじょせい)Tさんの訴訟経過(そしょうけいか)につき報告(ほうこく)された。(わたし)出席(しゅっせき)した(7)分科会(ぶんかかい)では、昨年(さくねん)から目立(めだ)つようになった入管(にゅうかん)法務省(ほうむしょう)警察(けいさつ)労働省(ろうどうしょう)など政府(せいふ)による外国人労働者排除(がいこくじんろうどうしゃはいじょ)(うご)き、茨城県(いばらきけん)牛久市(うしくし)昨年(さくねん)12(がつ)、「オーバーステイ」の外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)逮捕(たいほ)強制退去(きょうせいたいきょ)により出国(しゅっこく)させるまでの間収容(あいだしゅうよう)する施設(しせつ)で、300人収容(にんしゅうよう)できる(従来(じゅうらい)の3(ばい)東日本入国管理(ひがしにほんにゅうこくかんり)センターを(あら)たに完成(かんせい)させたこと、昨年(さくねん)(がつ)から10(がつ)にかけて、原宿(はらじゅく)で、大規模(だいきぼ)機動隊(きどうたい)による多数(たすう)のイラン(じん)拘束(こうそく)とそれに抗議(こうぎ)した市民(しみん)逮捕(たいほ)、さらには昨年(さくねん)(がつ)福岡(ふくおか)中学(ちゅうがく)先生(せんせい)であるY.Aさんが、長年(ながねん)ペルー(じん)相談(そうだん)就職(しゅうしょく)世話(せわ)をしたことから、「不法就労(ふほうしゅうろう)助長罪(じょちょうざい)」の(うたが)いで逮捕(たいほ)され、4ヶ月(よんかげつ)拘留(こうりゅう)(のち)保釈(ほしゃく)されて、現在公判(げんざいこうはん)(つづ)けていることを本人自(ほんにんみずか)(たん)々と(かた)られた。教職(きょうしょく)にあって、ボランティア活動(かつどう)(ほう)()れ、ついに国家権力(こっかけんりょく)対決(たいけつ)することになったAさんの立場(たちば)憂慮(ゆうりょ)せざるを()ない。

(おお)くの外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)難題(なんだい)は「不法就労(ふほうしゅうろう)」と()ばれることだ。私達(わたしたち)は、1990(ねん)12(がつ)国連(こくれん)採択(さいたく)された「すべての移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)とその家族(かぞく)権利保護(けんりほご)(かん)する条約(じょうやく)」を日本政府(にっぽんせいふ)批准(ひじゅん)するように世論(せろん)(ちから)結集(けっしゅう)させる運動(うんどう)大切(たいせつ)だと(おも)う。

報告(ほうこく) T)
(だい)回関東甲信越外国人労働者問題(かいかんとうこうしんえつがいこくじんろうどうしゃもんだい)フォーラム報告集(ほうこくしゅう)

昨年(さくねん)(がつ)長野県(ながのけん)(ひら)かれた(だい)回関東甲信越外国人労働者問題(かいかんとうこうしんえつがいこくじんろうどうしゃもんだい)フォーラムの報告集(ほうこくしゅう)ができあがり、オアシスでも(あつか)っています。今後(こんご)連続(れんぞく)セミナーなどで販売(はんばい)していきます。(B5(はん)121ページ、頒価(はんか)800(えん)


新聞(しんぶん)から


エイズ感染(かんせん)タイ人女性(じんじょせい)・「手術受(しゅじゅつう)けられず後遺症(こういしょう)」と・甲府市(こうふし)などを賠償提訴(ばいしょうていそ)

毎日新聞(まいにちしんぶん)・1994(ねん)(がつ)2日(ふつか)


保育(ほいく)国際化(こくさいか)甲府(こうふ)でシンポ

朝日新聞(あさひしんぶん)・1994(ねん)(がつ)6日(むいか)


外国人(がいこくじん)手術(しゅじゅつ)麻酔必要(ますいひつよう)なときに・5ヵ国語(こくご)会話(かいわ)ハンドブック

朝日新聞(あさひしんぶん)・1994(ねん)(がつ)24(にち)


甲府市(こうふし)など(あらそ)(かま)え・エイズ患者(かんじゃ)たらい(まわ)訴訟(そしょう)・「医学的(いがくてき)措置(そち)

朝日新聞(あさひしんぶん)・1994(ねん)(がつ)7日(なのか)


12ヵ国語(こくご)外国人医療(がいこくじんいりょう)ハンドブックを翻訳監修(ほんやくかんしゅう)したT.Sさん

山梨日々(やまなしにちにち)新聞(しんぶん)・1994(ねん)(がつ)17(にち)


外国人(がいこくじん)医療費未払(いりょうひみばら)問題(もんだい)対策制度創設(たいさくせいどそうせつ)要望(ようぼう)県医薬課(けんいやくか)県民連絡会(けんみんれんらくかい)民間病院(みんかんびょういん)でも該当(がいとう)ケース

山梨日々(やまなしにちにち)新聞(しんぶん)・1994(ねん)(がつ)28(にち)


手術(しゅじゅつ)必要性(ひつようせい)甲府市(こうふし)追及(ついきゅう)・HIV感染女性裁判(かんせんじょせいさいばん)

朝日新聞(あさひしんぶん)・1994(ねん)(がつ)12(にち)


治療過程(ちりょうかてい)不自然(ふしぜん)」・エイズ訴訟(そしょう)原告側(げんこくがわ)

山梨日々(やまなしにちにち)新聞(しんぶん)・1994(ねん)(がつ)12(にち)


()らせなど


事務所(じむしょ)移転(いてん)のお()らせ

総会(そうかい)において会則(かいそく)変更(へんこう)承認(しょうにん)されました(よう)に、事務局(じむきょく)が、山梨(やまなし)YMCA駅前(えきまえ)ブランチから下記(かき)(とお)り、カドヤビル10号室(ごうしつ)移転(いてん)となりました。山梨(やまなし)YMCAさんには(なが)(あいだ)いろいろ世話(せわ)になりありがとうございました。

(あたら)しい事務所(じむしょ)は、実際(じっさい)には、5(がつ)よりお()りし、事務局会議(じむきょくかいぎ)相談(そうだん)使用(しよう)してきました。今後(こんご)は、日本語教室(にほんごきょうしつ)外国語教室(がいこくごきょうしつ)にも使用(しよう)していく予定(よてい)です。4(つぼ)(けっ)して(ひろ)くありませんが、場所的(ばしょてき)にはわかりやすいところです。ビルといっても木造(もくぞう)ですのでお間違(まちが)いのないよう…

今後(こんご)郵便物(ゆうびんぶつ)は、こちらのほうにお(ねが)いします。なおFAX番号(ばんごう)変更(へんこう)となりました。

新事務所(しんじむしょ)

住所(じゅうしょ) 〒400 山梨県甲府市丸(やまなしけんこうふしまる)(うち)3−2−13 カドヤビル10(ごう)

TEL 0552−27−1109 FAX 0552−26−7718

地図省略(ちずしょうりゃく)


オアシスからのおことわり

(がつ)から7(がつ)にかけて一部(いちぶ)新聞(しんぶん)において、小淵沢町(こぶちさわちょう)でのホースカーニバルの内容(ないよう)に「オアシスのY副代表(ふくだいひょう)抗議(こうぎ)」といった記事(きじ)()りましたが、これはオアシス副代表(ふくだいひょう)としてではなく、Yが個人(こじん)として(おこ)なったものです。また、オアシス副代表(ふくだいひょう)名乗(なの)って取材(しゅざい)(おう)じたこともありませんので、誤解(ごかい)のないようここにおことわりしておきます。

(だい)()オアシス連続(れんぞく)セミナー開催(かいさい)のお()らせ

総会(そうかい)でも報告(ほうこく)されましたように「外国人(がいこくじん)住民(じゅうみん)です」を基本(きほん)テーマに、9(がつ)より(つき)(かい)予定(よてい)でセミナーを(ひら)きます。日時(にちじ)場所等(ばしょなど)()ってお()らせします。皆様(みなさま)参加(さんか)ください。

会費(かいひ)納入(のうにゅう)のお(ねが)

94年度(ねんど)(はじ)まりました。日々(ひび)相談(そうだん)対応(たいおう)におわれていますが、セミナーなど事業計画(じぎょうけいかく)実行(じっこう)()けがんばっていきたいとおもいます。

94年度(ねんど)会費(かいひ)がまだの(かた)はよろしくお(ねが)いします。なお、郵便振替(ゆうびんふりかえ)口座番号(こうざばんごう)番号化(ばんごうか)されました。

会費(かいひ) 個人会員(こじんかいいん) 年間(ねんかん)  12,000
  団体会員(だんたいかいいん) 一口(ひとくち)  10,000
  賛助会員(さんじょかいいん) 一口(ひとくち)  20,000
口座番号(こうざばんごう)  00400−9−3286
口座名(こうざめい)  山梨外国人人権(やまなしがいこくじんじんけん)ネットワーク オアシス

交通事故入院中(こうつうじこにゅういんちゅう)のイラン(じん)Rさん、退院(たいいん)帰国(きこく)

1992(ねん)(がつ)甲府市内(こうふしない)仕事中(しごとちゅう)交通事故(こうつうじこ)()(あたま)(ほね)などを()重傷(じゅうしょう)()ったイラン人男性(じんだんせい)Rさんが9(がつ)8日(ようか)(やく)年間(ねんかん)治療(ちりょう)()帰国(きこく)しました。ご支援下(しえんくだ)さった皆様方(みなさまがた)(なが)(あいだ)どうもありがとうございました。次号(じごう)において(くわ)しく報告(ほうこく)できればと(おも)っています。

編集後記(へんしゅうこうき)

前号発行(ぜんごうはっこう)から6ヵ(げつ)()ぎてしまいました。(まこと)(もう)(わけ)ありません。この(あいだ)総会(そうかい)準備(じゅんび)などもありなかなか()がまわりませんでした。次号(じごう)は、年末(ねんまつ)()したいと(かんが)えていますが…。
   もしこのニュースが9(がつ)17(にち)にできあがっていたらそれは印刷屋(いんさつや)さんのおかげです。今日(きょう)は16(にち)です。

(じつ)は、(わたし)は、9(がつ)8日(ようか)帰国(きこく)したRさんに街中(まちなか)偶然会(ぐうぜんあ)った(とき)、お(かね)があまりない(かれ)にコーラをご馳走(ちそう)してもらったことがある。2,3度会(どあ)っただけなのに。

●TBS(けい)のニュース23のエンディングで(なが)れるネーネーズの『黄金(こがね)(はな)』という(うた)は、日本人(にほんじん)(たい)するメッセージかと(おも)っていたが全部通(ぜんぶとお)して()いてみると「外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)」のことを(うた)っているようでもある。(あ)


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