OASIS News 12・13

オアシス・OASISニュース


1998(ねん)(がつ) No.12・13


(ぼく)()きな(ひと)はいません

    

「オアシス」代表(だいひょう)         田ヶ谷(たがや) 雅夫(まさお)


オアシスで、日々(ひび)在日外国人(ざいにちがいこくじん)へのさまざまな援助活動(えんじょかつどう)(つづ)けているとき、肝心(かんじん)相手(あいて)(かお)(こころ)がフッと()えなくなることがあります。援助者(えんじょしゃ)(うご)きばかりが目立(めだ)っていて、対象者(たいしょうしゃ)(いわゆるクライエント)の立場(たちば)を、(わたし)たちはどれだけ共感(きょうかん)し、(ひび)きあって理解(りかい)しようとしているのでしょうか。

先日(せんじつ)、「障害者(しょうがいしゃ)イズム−車椅子(くるまいす)戦争(せんそう)−」というドキュメントを()ました。県内(けんない)身体障害者(しんたいしょうがいしゃ)青年(せいねん)たちが居住施設(きょじゅうしせつ)自宅(じたく)での被保護生活(ひほごせいかつ)から脱却(だっきゃく)して、自立生活(じりつせいかつ)(はじ)めようと、まず福祉事務所(ふくしじむしょ)相談(そうだん)()くのです。その(さい)福祉事務所(ふくしじむしょ)職員(しょくいん)対応(たいおう)は、とげとげしく、高圧的(こうあつてき)で、まったく()る(()く)に()えませんでした。相手(あいて)障害者(しょうがいしゃ)立場(たちば)(すこ)しも(おも)いやろうとする気配(けはい)がなく、これでは天野知事(あまのちじ)山本市長(やまもとしちょう)理想(りそう)福祉対策(ふくしたいさく)も、仏作(ほとけつく)って魂入(たましいい)れずだな、と(おも)ってしまいました。

(わたし)本職(ほんしょく)は、通所授産施設(つうしょじゅさんしせつ)精神遅滞(せいしんちたい)自閉症(じへいしょう)人達(ひとたち)社会自立(しゃかいじりつ)援助(えんじょ)する仕事(しごと)なのですが、やはり相手(あいて)(こころ)(いた)みを()(いた)みとするようでないと、かれらの本当(ほんとう)(しあわ)(づく)りは()(むす)ばないと(おも)います。ある知的障害者(ちてきしょうがいしゃ)()いた、「(ぼく)()きな(ひと)はいません」という一文(いちぶん)を、どうぞ(こころ)して(みな)さんに()んでいただきたいものです。

原文(げんぶん)のまま)

(ぼく)()きな(ひと)はいません

  ぼくは、()きな(ひと)も、お友達(ともだち)もいません。(ぼく)はどうやっていくのかわかりません。

  もうすこし(ぼく)はもうすこし(おとこ)らしくすれば()きな(ひと)ができたかもしれないと(ぼく)(おも)った。

  女子職員(じょししょくいん)では(ぼく)をきらっている(ひと)もなんにんかいます。そして、ことわられた(ひと)もおります。

  女子職員(じょししょくいん)にきいたら、もうすこし(おとこ)らしい(ひと)がいちばんいいなあと女子職員(じょししょくいん)からいわれました。

  (ぼく)は、もう(すこ)しまじめでふざけなくて(おとこ)らしくすれば(ぼく)はもてたかもしれません。(たと)えばお(はな)しましょう といったら、「いやわたしいそがしい」といわれるし、  

  (ぼく)はいいなあ、女子職員(じょししょくいん)は、かれしがおって、二人(ふたり)きりでデートして。(ぼく)はひとりぼっちでたまには、じてんしゃでことぶきやにいって、ようふくを()たりくつを()たりしています。(ぼく)()きな(ひと)がほしいです。

 一人(ひとり)ぽちはとてもさびしいです。

  (ぼく)のりそうのタイプはせがひくくて、かおがかわいくて、笑顔(えがお)がいい(ひと)です。(ぼく)目標(もくひょう)は、しごとをまじめで、ふざけなくて、職場実習(しょくばじっしゅう)にいって、就職(しゅうしょく)めざしてがんばりたいと(ぼく)(おも)います。(ぼく)ははやく成人(せいじん)になって大人(おとな)になりたいと(おも)います。そしてお(かね)をためて、 彼女(かのじょ)といっしょにしょくじをしたりおはなしをしたりしてしてみたいなあと(ぼく)(おも)った。


オアシス活動報告(かつどうほうこく)

1997(ねん)(がつ)〜1997(ねん)12(がつ)


2. 1 新事務所引越(しんじむしょひっこ)し  
2.20 甲府市教育研究協議会主催(こうふしきょういくけんきゅうきょうぎかいしゅさい)世界(せかい)友達交流会(ともだちこうりゅうかい)」2名参加(めいさんか)  
2.20 事務局会議(じむきょくかいぎ)  於事務所(おけるじむしょ) 
3.20 タイ僧侶(そうりょ)P師他(しほか)名来県(めいらいけん)滞在(たいざい)
4.13 ソンクラーンを(おこ)なう (おける) 甲府(こうふ)妙法寺(みょうほうじ) 
4.17 事務局会議(じむきょくかいぎ)  於事務所(おけるじむしょ) 
4.28 (だい)回移住労働者問題(かいいじゅうろうどうしゃもんだい)フォーラム・愛知(あいち)  〜29  2名参加(めいさんか)  於名古屋(おけるなごや) 
5.15 事務局会議(じむきょくかいぎ) (おける)オアシス事務所(じむしょ)
    タイ僧侶(そうりょ)名来県(めいらいけん)滞在(たいざい)  
5.25 ウィサカーを(おこ)なう  於甲府(おけるこうふ)妙法寺(みょうほうじ) 
6.12 事務局会議(じむきょくかいぎ) (おける)オアシス事務所(じむしょ) 
6.15 オアシス97年度総会(ねんどそうかい)
   記念講演(きねんこうえん)地球人(ちきゅうじん)として()きる」
   講師(こうし):S.N.さん (ひらがなタイムス編集長(へんしゅうちょう))  
   於山梨県国際交流(おけるやまなしけんこくさいこうりゅう)センター 
7.17 事務局会議(じむきょくかいぎ)   (おける)オアシス事務所(じむしょ) 
8.21 事務局会議(じむきょくかいぎ)   (おける)オアシス事務所(じむしょ) 
9.11 事務局会議(じむきょくかいぎ)   (おける)オアシス事務所(じむしょ) 
9.15 外国人移住労働者問題(がいこくじんいじゅうろうどうしゃもんだい)アジア会議(かいぎ)(YMCA主催(しゅさい))にてO事務局出席(じむきょくしゅっせき)報告(ほうこく)、Aさん通訳(つうやく)として同行(どうこう)。    
   於兵庫(おけるひょうご)六甲研修(ろっこうけんしゅう)センター 
9.19 オアシスセミナー
    『“みずら”の活動(かつどう)と「外国人問題(がいこくじんもんだい)」』
   講師(こうし):H.A.さん(みずら)
   (おける) 甲府(こうふ)カトリック教会(きょうかい)
10.16 事務局会議(じむきょくかいぎ)  (おける)オアシス事務所(じむしょ)
11.15 県民(けんみん)日記念行事(ひきねんぎょうじ)県民(けんみん)のひろばの会場(かいじょう)で 〜16 オアシスのパンフレットを()く。   
    於小瀬(おけるこせ)スポーツ公園(こうえん)
11.20 事務局会議(じむきょくかいぎ)  (おける)オアシス事務所(じむしょ)
12. 7 甲府市教育研究協議会主催(こうふしきょういくけんきゅうきょうぎかいしゅさい)  外国籍児童交流会(がいこくせきじどうこうりゅうかい)参加(さんか)    
12.18 事務局会議(じむきょくかいぎ)  (おける)オアシス事務所(じむしょ)
12.2 事務所大掃除(じむしょおおそうじ)

毎週火曜日事務所(まいしゅうかようびじむしょ)にて外国人(がいこくじん)よりの相談受付(そうだんうけつけ)


相談活動(そうだんかつどう)(おも)なもの)

1997(ねん)(がつ)〜1997(ねん)(がつ)


ペルー(じん)  
女児小学校入学面接(じょじしょうがっこうにゅうがくめんせつ)
タイ(じん)  
・タイ人女性(じんじょせい)日本人男性(にっぽんじんだんせい)結婚(けっこん)(かん)する相談(そうだん)   3(けん)。  
フィリピン(じん)  
男性(だんせい)賃金未払(ちんぎんみばら)い。  
男性(だんせい)日本語(にほんご)(なら)いたい。  
女性(じょせい)精神障害治療(せいしんしょうがいちりょう)帰国援助(きこくえんじょ)
イラン(じん)  
男性(だんせい)日本人女性(にっぽんじんじょせい)との結婚(けっこん)について。  
賃金未払(ちんぎんみばら)い、雇主支払(やといぬししはら)解決(かいけつ)
台湾人(たいわんじん)  
女性(じょせい)、ビザの更新(こうしん)()どもの進学(しんがく)について

その他結婚(ほかけっこん)相談(そうだん)離婚(りこん)子供(こども)養育(よういく)(かん)する相談数件(そうだんすうけん)


相談活動(そうだんかつどう)(おも)なもの)

1997(ねん)(がつ)〜1997(ねん)12(がつ)


ペルー(じん)  
女性(じょせい)夫婦関係(ふうふかんけい)について。
タイ(じん)  
女性(じょせい)結婚相談数件(けっこんそうだんすうけん)。  
女性(じょせい)()どもの認知(にんち)出産届(しゅっさんとど)け、入院治療費(にゅういんちりょうひ)問題(もんだい)など。  
男性(だんせい)賃金未払(ちんぎんみばら)い。
イラン(じん)  
男性(だんせい)日本人女性(にっぽんじんじょせい)との結婚相談(けっこんそうだん)、3(けん)
フィリピン(じん)  
女性(じょせい)精神障害(せいしんしょうがい)帰国手続(きこくてつづ)き。

タイ人女性(じんじょせい)Jさんの裁判(さいばん)について


 HIVに感染(かんせん)していることを理由(りゆう)病院(びょういん)をたらい(まわ)しにされ、甲府市(こうふし)鰍沢(かじかざわ)私立病院(しりつびょういん)(やく)1500万円(まんえん)損害賠償請求訴訟(そんがいばいしょうせいきゅうそしょう)()こしていたタイ人女性(じんじょせい)Jさんが、1997(ねん)(がつ)、タイの自宅(じたく)でお()くなりになりました。ご冥福(めいふく)をお(いの)(もう)()げます。 なお、裁判(さいばん)については、総会(そうかい)では、報告(ほうこく)させていただきましたが、お(かあ)さんからは裁判(さいばん)継続(けいぞく)することに同意(どうい)()ていますが、タイ(こく)法律(ほうりつ)での裁判継承(さいばんけいしょう)手続(てつづ)きについて、()(つづ)き、調査(ちょうさ)検討中(けんとうちゅう)です。


日本人女性(にっぽんじんじょせい)結婚(けっこん)したイラン人男性(じんだんせい)在留特別許可(ざいりゅうとくべつきょか)


1995(ねん)(がつ)日本人女性(にっぽんじんじょせい)結婚(けっこん)したイラン人男性(じんだんせい)で、現在(げんざい)山梨県内(やまなしけんない)にお()まいのSさんに、1997(ねん)(がつ)、やっと在留特別許可(ざいりゅうとくべつきょか)()ました。オアシスの支援(しえん)したケースとしては(だい)(ごう)とな ります。その(しあわ)せなお二人(ふたり)から11(がつ)手紙(てがみ)(とど)きましたので紹介(しょうかい)させていただきます。


(はや)いもので(わたし)たちが結婚(けっこん)し2(ねん)がたちました。今年(ことし)の3(がつ)には待望(たいぼう)(おとこ)()()まれ、親子(おやこ)(にん)(しあわ)せな日々(ひび)(おく)っています(子供(こども)名前(なまえ)はアーリア(じん)のアーリアと名付(なづ)けました)。

今年(ことし)(なつ)には、(おっと)故郷(こきょう)であるイランに里帰(さとがえ)りしてきました。(おっと)家族(かぞく)(あたた)かく(むか)えられ(たの)しいひとときを()ごしてきました。

(わたし)友人(ゆうじん)一緒(いっしょ)()ったのですが、イランの歴史(れきし)(ふる)さ、景色(けしき)雄大(ゆうだい)さ、人間(にんげん)(あたた)かさを()をもって(かん)じることができる(たび)でした。みなさんもぜひイランを(たび)してはいかがですか。

これからも親子三人(おやこさんにん)でオアシスに(あそ)びに()きたいと(おも)います。よろしくお(ねが)いいたします。


(おそ)くなり(もう)(わけ)ありません

97年度(ねんど)オアシス総会(そうかい)から


 山梨外国人人権(やまなしがいこくじんじんけん)ネットワークの1997年度総会(ねんどそうかい)を6(がつ)14(にち)山梨県国際交流(やまなしけんこくさいこうりゅう)センターにて(おこ)ないました。T代表(だいひょう)挨拶(あいさつ)のあと、A事務局次長(じむきょくじちょう)議長(ぎちょう)で、1996年度(ねんど)事業報告(じぎょうほうこく)会計報告(かいけいほうこく)、1997年度(ねんど)事業計画(じぎょうけいかく)予算案(よさんあん)審議(しんぎ)し、すべて承認(しょうにん)されました。総会(そうかい)資料(しりょう)は、ご出席(しゅっせき)できなかった会員(かいいん)(かた)にはご送付(そうふ)いたしましたので、ここでは総会(そうかい)審議(しんぎ)のうち(とく)説明(せつめい)のあったものについて掲載(けいさい)いたします。

96年度事業報告(ねんどじぎょうほうこく)

日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)について
現在(げんざい)9クラス(やく)50(にん)生徒(せいと)さん、講師(こうし)は9(にん)先生(せんせい)にお(ねが)いしています。当初(とうしょ)は11クラスあったのですが、イラン(じん)のクラスのうち1クラスがなくなってしまいました。
 50(にん)というのは()人数(にんずう)で、中級(ちゅうきゅう)初級(しょきゅう)とだぶって受講(じゅこう)していたり、中途(ちゅうと)での出入(でい)りが(おお)いということもあります。また、仕事(しごと)都合(つごう)()られなくなるということもあります。
 大変喜(たいへんよろこ)ばしいのは、Kさんというタイ(じん)のクラスを3クラス()ってくださっている(かた)がいらっしゃり、タイ(じん)クラスが一時(いちじ)だめになりそうになったのですが、この5(がつ)から()(なお)しまして、(いま)、15(にん)くらいの生徒(せいと)さんがいらっしゃいます。
 また、イラン(じん)のクラスもお花見(はなみ)()ったりカラオケに()ったりと(たの)しい授業(じゅぎょう)をしているところもあります。

タイ人女性(じんじょせい)Jさんの裁判(さいばん)について
 96(ねん)の9(がつ)と11(がつ)彼女(かのじょ)(もと)(たず)()()わせをしました。11(がつ)病院(びょういん)()ったのですが、途端(とたん)入院(にゅういん)して(くだ)さいということで、こちらの予定(よてい)(くる)ったのですが、証人(しょうにん)として2(がつ)日本(にほん)()予定(よてい)でしたが、すでのご(ぞん)じのように、病状悪化(びょうじょうあっか)ということで、残念(ざんねん)ながら来日(らいにち)不可能(ふかのう)になりました。
 その()本人(ほんにん)がお()くなりになりました。弁護士(べんごし)さんと相談(そうだん)していますが、裁判(さいばん)承継(しょうけい)ということをやる予定(よてい)でいます。こういう事態(じたい)想定(そうてい)していたわけではないのですが、9(がつ)訪問(ほうもん)した(さい)(かあ)さんにはどうなさいますかという、最悪(さいあく)事態(じたい)(そな)えておく必要(ひつよう)があるかも()れないという(はなし)をしましたところ、裁判(さいばん)(つづ)けたいという意志(いし)確認(かくにん)しています。
 日本(にほん)法律(ほうりつ)では遺産相続人(いさんそうぞくにん)裁判(さいばん)(つづ)けることができることになっていますが、(だれ)遺産相続人(いさんそうぞくにん)であるかということはタイ(こく)法律(ほうりつ)(したが)わなければならないので、タイ(こく)法律(ほうりつ)調(しら)べて、遺産相続人(いさんそうぞくにん)(だれ)であるかということを確定(かくてい)して、その(かた)からの委任状(いにんじょう)をいただきすべての手続(てつづ)きを(すす)めていく予定(よてい)でいます。 そんなことで()(つづ)支援(しえん)(つづ)けていきます。

相談(そうだん)内容(ないよう)について
 相談(そうだん)内容(ないよう)(おお)きく()わってきております。大変人生相談(たいへんじんせいそうだん)()えてきております。(たと)えば、フィリピン(じん)結婚(けっこん)した日本人(にほんじん)がいる。フィリピン(じん)には子供(こども)はいない。(おっと)(べつ)のフィリピン(じん)浮気(うわき)して(あか)ちゃんができてしまった。そうすると両方(りょうほう)から相談(そうだん)()る。「(おっと)浮気(うわき)している」という相談(そうだん)と「子供(こども)ができたから()こうと(わか)れると()ったのに(わか)れてくれない」という相談(そうだん)があり、どういう返事(へんじ)ができるのか…。という定住化(ていじゅうか)(ともな)相談(そうだん)で、生活(せいかつ)がバックにあり、単純(たんじゅん)にはいかない。
 それから、暴力(ぼうりょく)やレイプなど児童虐待(じどうぎゃくたい)(るい)する相談(そうだん)()てきており、オアシスだけでは解決(かいけつ)できず、民生委員(みんせいいいん)などの協力(きょうりょく)()ける必要(ひつよう)があるかも()れない。 96(ねん)救出(きゅうしゅつ)一件(いっけん)もありませんでしたのでそういうところにシフトしたと(おも)っていいんではないかと(おも)います。

96年度会計報告(ねんどかいけいほうこく)

事務所(じむしょ)家賃(やちん)について
 現在(げんざい)愛宕山(あたごやま)事務所(じむしょ)は、「YWCA」「withYOU」「オアシス」の3団体(だんたい)共同使用(きょうどうしよう)しております。()(ぬし)はオアシスとなっていますので、家賃(やちん)は、家主(やぬし)さんに、オアシスが一括(いっかつ)して(はら)い、「YWCA」「with YOU」から分担金(ぶんたんきん)をいただくという(かたち)になっています。

1997年度事業計画(ねんどじぎょうけいかく)
 予算案(よさんあん)については、総会資料(そうかいしりょう)(とお)りですが、オアシスの活動(かつどう)(ささ)えていただくため、会員拡大(かいいんかくだい)へのご協力(きょうりょく)をお(ねが)いいたします。


年目(ねんめ)のオアシス

皆様(みなさま)知恵(ちえ)
ボランタリーな力添(ちからぞ)えをお(ねが)いいたします。

オアシス代表(だいひょう) 田ヶ谷(たがや) 雅夫(まさお)


 4(がつ)28、29(にち)に、愛知県瀬戸市(あいちけんせとし)(だい)(かい)移住労働者全国(いじゅうろうどうしゃぜんこく)フォーラムがありまして、副代表(ふくだいひょう)のYさんと()ってきました。 (やく)270(めい)(あつ)まりました。山梨県(やまなしけん)からの出席者(しゅっせきしゃ)は、かっきり2人(ふたり)でした。出席(しゅっせき)して、今後(こんご)全国(ぜんこく)とつながりを()ちながら活動(かつどう)(ひろ)げていく必要(ひつよう)があると(おも)いました。
 それから「外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)」という()(かた)はだんだん()われなくなりまして、全国(ぜんこく)フォーラムでは移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)という()(かた)をしていました。
 そのとき()いてきたのですが、(むかし)から大阪(おおさか)(とく)外国人(がいこくじん)(おお)かったのかも()れませんが、(いま)大阪市内(おおさかしない)では小学校(しょうがっこう)入学(にゅうがく)する(ひと)の20(にん)1人(ひとり)外国人(がいこくじん)子弟(してい)だということです。
 1995(ねん)推定(すいてい)によると、いわゆる資格外(しかくがい)外国人(がいこくじん)が30万人(まんにん)()われ、あれから2、3(ねん)たっているのですが、(けっ)して()っていないと(おも)います。そういう事実(じじつ)があるわけです。日本(にほん)必要(ひつよう)とし、発展途上国(はってんとじょうこく)必要(ひつよう)とする労働事情(ろうどうじじょう)があるのですが、あまり政府(せいふ)(うえ)(ひと)意識(いしき)していなくて、ただひたすら鎖国制度(さこくせいど)をとっているのは(みな)さんご(ぞん)じの(とお)りだと(おも)うんです。
 よく、オアシスは、「不法就労者(ふほうしゅうろうしゃ)をかばうのか、(わる)いことをするのを奨励(しょうれい)するのか」とくってかかる(ひと)がいますが、まさかそんなことはありません。 (ほう)現実(げんじつ)のずれがあるわけで、(わたし)なんか戦争中(せんそうちゅう)食料不足(しょくりょうぶそく)で、()うのに(こま)ったのですが、ヤミ(ごめ)()わないと()()にするというとことがありました。 また、わたしは、時々(ときどき)スピード違反(いはん)()()まりを()けるのですが、中央高速道(ちゅうおうこうそくどう)で80キロで(はし)っている(くるま)一台(いちだい)もありません。自動車(じどうしゃ)性能(せいのう)現実(げんじつ)にあっていないケースだと(おも)います。
 入管法(にゅうかんほう)もよけい(わる)くなっています。外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)(かか)わりのあるボランティアの(ひと)たちが逮捕(たいほ)される可能性(かのうせい)がありうるような法律(ほうりつ)国会(こっかい)(とお)っており、オアシスがいろいろまだ()っていかなければならない余地(よち)(のこ)っていると(おも)います。
 5年前(ねんまえ)、オアシスができたときは、外国人(がいこくじん)女性(じょせい)救出活動(きゅうしゅつかつどう)とか損害賠償訴訟(そんがいばいしょうそしょう)とかやってきたわけですが、現在(げんざい)では医療(いりょう)労働(ろうどう)から結婚(けっこん)妊娠(にんしん)出産(しゅっさん)育児(いくじ)保育(ほいく)就学(しゅうがく)離婚(りこん)とか一般的(いっぱんてき)問題(もんだい)(ひろ)がってきており、これはオアシスだけでなく全国集会(ぜんこくしゅうかい)でも(おな)じように報告(ほうこく)されていました。
 また、日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)もたくさんのボランティアの(かた)おかげで去年(きょねん)から(はじ)まっています。 まだまだ、(おな)人間(にんげん)でありながら、外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)であるとそれだけの理由(りゆう)だけで差別(さべつ)()けており、これからも、オアシスの使命(しめい)、やることは(おお)いと(おも)います。
 ところが、オアシスはどうも()(なや)みの(かん)じがあります。毎月(まいつき)事務局会議(じむきょくかいぎ)大体同(だいたいおな)じような(かお)ぶれであり、また、経費的(けいひてき)にも(けっ)して(らく)ではありません。やらなければいけないこと、(かんが)えなければいけないことが(おお)くあるように(おも)います。どうしたら打開(だかい)できるかよくわかりませんが、(みな)さんの知恵(ちえ)とボランタリーな力添(ちからぞ)えをお(ねが)いいたします。
  (1997(ねん)オアシス総会(そうかい)代表(だいひょう)のあいさつから)   


オアシス総会記念講演会(そうかいきねんこうえんかい)

地球人(ちきゅうじん)として()きる

(講演要旨(こうえんようし)

講師(こうし):S.N.さん(ひらがなタイムズ編集長(へんしゅうちょう)


ネバー・アゲイン・キャンペーンでアラスカへ
 (いま)から12年前(ねんまえ)、21(さい)(とき)に、ネバーアゲインキャンペーンという日米協力草(にちべいきょうりょくくさ)根運動(ねうんどう)のボランティアの一人(ひとり)としてアメリカに(わた)りました。日本(にほん)若者(わかもの)がアメリカに(わた)って、高校(こうこう)中心(ちゅうしん)中学(ちゅうがく)(だい)(がく)(まわ)って歴史(れきし)授業(じゅぎょう)(なか)日本文化紹介(にほんぶんかしょうかい)()ね、広島(ひろしま)長崎(ながさき)原爆(げんばく)のフィルムを()せて、平和(へいわ)につ いてのディスカッションをするという内容(ないよう)でした。 100(にん)から6(にん)(えら)ばれ、(わたし)名前(なまえ)はなかったのですが、チャンスを(あた)えられアラスカに(わた)りました。 その(とき)、カルチャーショックや言葉(ことば)(つた)わらないつらさ、もどかしさを体験(たいけん)しました。また、原爆(げんばく)()とされた(くに)(もの)()とした(くに)()って(かた)るというのはきついものがあり、たった45分間(ふんかん)授業(じゅぎょう)では(つた)わらないこともありました。 どうしても、日本人(にほんじん)広島(ひろしま)長崎(ながさき)(つた)えに()た、という見方(みかた)をされてしまうのですが、その(とき)(わたし)気持(きも)ちは、「日本人(にほんじん)だから」というよりも「(にく)むべきものは戦争(せんそう)で、(ひと)ではない。広島(ひろしま)長崎(ながさき)(ひと)(おな)(くる)しみを(あじ)あわせたくない。だからあの時何(ときなん)()きたのか(つた)えていくことが大切(たいせつ)だ」ということでした。 同時(どうじ)異文化(いぶんか)コミュニケーションの大切(たいせつ)さを痛感(つうかん)しました。広島(ひろしま)長崎(ながさき)(はなし)をする(まえ)に、まず、()(がみ)などを(とお)して日本文化(にほんぶんか)紹介(しょうかい)して、みんなに()()れられているなと実感(じっかん)した(とき)は、その(あと)広島(ひろしま)長崎(ながさき)映像(えいぞう)()せると、 「被爆者(ひばくしゃ)(ひと)たちはどんな気持(きも)ちで()らしているんですか」といった、アメリカ(じん)日本人(にほんじん)ということではなく、(おな)悲劇(ひげき)(かん)()り、一人(ひとり)人間(にんげん)としての発言(はつげん)()てきます。  280(かい)(やく)12,000(にん)子供(こども)たちと(せっ)しました。

ひらがなタイムズの10(ねん)
 ひらがなタイムズ主催(しゅさい)のパーティーのボランティアへの応募(おうぼ)から(かか)わりが(はじ)まりました。ひらがなタイムズは、創刊(そうかん)10年目(ねんめ)(むか)える日英対訳(にちえいたいやく)読者参加型(どくしゃさんかがた)のバイリンガル(かみ)です。最初(さいしょ)は、外国人(がいこくじん)からの()()企画(きかく)英語(えいご)新聞(しんぶん)ということでしたが、ひらがなで()いてあれば語学教材(ごがくきょうざい)にもなるということで、タブロイド(はん)4ページ、無料配布(むりょうはいふ)生活情報誌(せいかつじょうほうし)としてスタートしました。その()中国(ちゅうごく)(かた)とかの希望(きぼう)で、漢字(かんじ)導入(どうにゅう)。さらに()かち()きとふりがな、英語(えいご)導入(どうにゅう)をしてきました。内容的(ないようてき)にも最初(さいしょ)個人(こじん)情報(じょうほう)のみだったのですが、5年目(ねんめ)くらいから、言葉(ことば)理解(りかい)だけでなく、文化(ぶんか)習慣(しゅうかん)生活(せいかつ)スタイル、価値観(かちかん)宗教(しゅうきょう)などの(ちが)いの背景(はいけい)理解(りかい)していくことも 大切(たいせつ)だと(おも)うようになりまして、異文化(いぶんか)コミュニケーション()()わってきました。 
 最初(さいしょ)洋書店(ようしょてん)片隅(かたすみ)においてもらっていましたが、(いま)は、東販(とうはん)日販(にっぱん)(とお)して()(はい)り、80ヶ国(かこく)(やく)13万部出回(まんぶでまわ)っています。 言葉(ことば)をしゃべれることも大切(たいせつ)ですが、相手(あいて)文化(ぶんか)理解(りかい)していく姿勢(しせい)大切(たいせつ)で、(たん)通訳(つうやく)でなく異文化(いぶんか)コミュニケーター(やく)、お(たが)いのコミュニケーションを(たす)ける役目(やくめ)をする(ひと)必要(ひつよう)ということで、3年前(ねんまえ)からひらがなタイムズが中心(ちゅうしん)となって、クロスカルチャー適合能力検定試験(てきごうのうりょくけんていしけん)というのを(はじ)めました。
 最近(さいきん)多国籍劇団(たこくせきげきだん)というのを(おこ)ないました。世界(せかい)広島(ひろしま)長崎(ながさき)(つた)えたいということで8ヶ国(かこく)(ひと)日本語(にほんご)朗読(ろうどく)をしていきます。実話(じつわ)(つづ)ったもので出演者(しゅつえんしゃ)家族(かぞく)体験(たいけん)被爆者(ひばくしゃ)体験(たいけん)(げき)にしました。

国際化(こくさいか)地球人(ちきゅうじん)とは
 自分(じぶん)にとっての国際化(こくさいか)とは、国際人(こくさいじん)とは、地球人(ちきゅうじん)とは(なに)か、(かんが)えていくことがすごく大切(たいせつ)だと(おも)います。私自身(わたしじしん)にとっての国際化(こくさいか)国際人(こくさいじん)というのは、(となり)にいる外国人(がいこくじん)(ひと)とどうコニュニケーションをとっていくかということから(はじ)まっています。
ひらがなタイムズでは、「ガイジン」という言葉(ことば)差別用語(さべつようご)だと()われたことがあって、「ガイジン」という言葉(ことば)使(つか)わないでやっています。
日本(にほん)には、日本人(にほんじん)(おお)いので、(もの)()(とき)どうしても日本人(にほんじん)だけを対象(たいしょう)にしてしまうことがあるようです。メディアの(なか)には、外国人(がいこくじん)()たらどう(おも)うかなというものがあります。(わたし)文章(ぶんしょう)()()わった(あと)に、この文章(ぶんしょう)多国籍(たこくせき)(ひと)()たらどう(かん)じるのかなと(かんが)えるようにしています。どうしても日本人(にほんじん)外国人(がいこくじん)()けがちですが、日本(にほん)(かず)ある国籍(こくせき)(なか)のひとつであるという(かんが)(かた)でひらがなタイムズもその(へん)(わす)れないでやっていきたいと(おも)います。

会場(かいじょう)からの質問(しつもん) 異文化(いぶんか)コミュニケーションで、摩擦(まさつ)() きないように(こころ)がけていることは?
(こたえ) とことん(はな)()うことですが、それでかえって摩擦(まさつ)(おお)きくなる(とき)もあります。多国籍劇団(たこくせきげきだん)をつくったとき、みんなが()いて、みんなが(きず)ついて、(いや)(おも)いをして、最後(さいご)にみんなわかり()えなかったんですね。けれど、そこで自分(じぶん)たちがとことん(はな)()ったことによって、(ちが)友情(ゆうじょう)芽生(めば)えていて、(いま)(なか)()くて、コンタクトを()()っています。 それから、外国人(がいこくじん)場合(ばあい)多国籍(たこくせき)(かた)がいると視覚的(しかくてき)()(ちが)うんですね。(たと)えば、日本人(にほんじん)韓国人(かんこくじん)とでは解決(かいけつ)できなかった問題(もんだい)が、バングラディシュの(ひと)(はい)ることによって(まる)(おさ)まったとか、日本人(にほんじん)韓国人(かんこくじん)中国人(ちゅうごくじん)でだめだったことが、スペインの(ひと)(はい)ることによって、(はなし)()いてくれたということがあり、多国籍(たこくせき)(ちが)うもの同士(どうし)共存(きょうぞん)していくって大切(たいせつ)だと(おも)いました。(ちが)うもの異質(いしつ)なものを自分(じぶん)(なか)()()れるということは、(とき)自分(じぶん)(きず)つくし(くる)しいし大変(たいへん)だなと(おも)うこともありますが、その(とき)自分(じぶん)(なか)(つちか)われた(あたら)しいものの見方(みかた)だとか、(かんが)(かた)というのが自分自身(じぶんじしん)非常(ひじょう)(ゆた)かにしてくれることがあり、それがすごく勉強(べんきょう)になってお(たが)いに最後(さいご)(わら)()えたなということがあって、ただ本当(ほんとう)(むずか)しいことだなと(おも)います。 (文責(ぶんせき)A)


バーベキュー大会始末記(たいかいしまつき)

日本語寄(にほんごよ)()教室教師(きょうしつきょうし) N.K.


 6(がつ)22(にち)、オアシスハウスの(ちい)さな(にわ)にさまざまな(ひと)続々(ぞくぞく)(あつ)まった。国籍(こくせき)()えば、日本(にほん)、タイ、アメリカ、年齢(ねんれい)(した)は1ケタ、(うえ)は?で、とにかくにぎやか。バーベキューをやろうと()()したのは(わたし)たち夫婦(ふうふ)だが、それは(ちい)さなお(たの)しみ(かい)くらいのつもりだったのに、(ぼう)()(くわだ)てで大交流会(だいこうりゅうかい)になってしまった。
 参加者(さんかしゃ)は、反差別国際運動(はんさべつこくさいうんどう)方達(かたたち)社会福祉(しゃかいふくし)研修生(けんしゅうせい)のRさん、長野(ながの)のIさんとそのご友人(ゆうじん)のアメリカ人医師(じんいし)B.W.()夫妻(ふさい)とお(じょう)ちゃま、そしていろいろな(めん)でオアシスの活動(かつどう)(かか)わっている(ひと)たちとその家族(かぞく)といったメンバーだ。反差別国際運動(はんさべつこくさいうんどう)は、国連(こくれん)にも発言権(はつげんけん)があるという、とても(ちから)のあるNGOで、文字通(もじどお)世界中(せかいじゅう)差別(さべつ)()()かっている。つい先日(せんじつ)もドイツに視察(しさつ)()くとE・メールがあった。またIさんが案内(あんない)してきたW()は、アメリカのエイズ研究(けんきゅう)第一人者(だいいちにんしゃ)で、とても誠実(せいじつ)(かた)であった。婦人(ふじん)のTさんは、医師(いし)であり、((いま)休業中(きゅうぎょうちゅう))タイ(じん)であっ た。このTさんとの出会(であ)いは、オアシスに 関係(かんけい)するタイ(じん)にとってもとてもラッキーなことであった。Tさんは、在米(ざいべい)タイ(じん)地域(ちいき)ネ ットを組織(そしき)し、第二世代(だいにせだい)()ども(たち)にタイ()やタイ伝統文化(でんとうぶんか)(つた)える活動(かつどう)成功(せいこう)させた(ひと)であるか らだ。ただ(つた)えるだけではなく、日頃(ひごろ)成果(せいか)発表(はっぴょう)するコンサートを(ひら)き、そこで()利得(りとく)活動資金(かつどうしきん)()ててもいるそうだ。平凡(へいぼん)日本人(にほんじん)として(そだ)った(わたし)には実感(じっかん)としてはわからないが、在日(ざいにち)タイ(じん)とその子供達(こどもたち)にとって、自分(じぶん)(なか)(なが)れているタイ(じん)としての()とどうつ()かい()っていくかは、(おお)きなテーマの(ひと)つだと(おも)う。また、それは()在日外国人(ざいにちがいこくじん)にとっても(おな)じだと(おも)う。残念(ざんねん)だけれど日本(にほん)はまだ、(ひと)(ちが)うからみんないいんだという()(なか)ではない。((はや)くそうなってほしい)。Tさんの(はなし)は、このテーマについての今後(こんご)()()(かた)に、(おお)きなヒントを(あた)えてくれたと(おも)う。
 (ほか)にも、オアシスのYさんから、オアシス発足当時(ほっそくとうじ)からこれまでの活動(かつどう)と、これまでの賃金未払(ちんぎんみばら)いや売春強要(ばいしゅんきょうよう)といった相談(そうだん)から、日本人(にほんじん)(おっと)がヒモ状態(じょうたい)にあり、しかも(あたら)しい(おんな)をつくった、就学年齢近(しゅうがくねんれいちか)くになった子供(こども)たちの問題(もんだい)など、定住化(ていじゅうか)(すす)むにつれて、(あたら)しい問題(もんだい)(あらわ)れてきたことが報告(ほうこく)された。
 ともあれ、おいしい料理(りょうり)とお(さけ)をいただき、すばらしい出会(であ)いがあった一日(いちにち)であった。次回(じかい)は、花見(はなみ)バーベキューをやるつもりだ。また、(あたら)しい出会(であ)いに期待(きたい)したい。


タイより僧侶来県(そうりょらいけん)滞日(たいにち)タイ(じん)への支援活動(しえんかつどう)(おこ)なう


 4(がつ)1日(ついたち)から4月末(がつまつ)までタイ人僧侶(じんそうりょ)、P.U.()、B.Y.N.さんが来県(らいけん)、5(がつ)10日(とおか)から6(がつ)21(にち)までは、B.M.()、T.T.()来県(らいけん)県内在住(けんないざいじゅう)のタイ(じん)への仏教(ぶっきょう)活動(かつどう)(なや)(ごと)などの相談(そうだん)(おこ)なうとともに、県外各地(けんがいかくち)にも出向(でむ)活動(かつどう)をされました。宿泊(しゅくはく)は、オアシスの事務所(じむしょ)一角(いっかく)使用(しよう)し、食事(しょくじ)はタイ(じん)(かた)たちが交代(こうたい)()()りました。また、4(がつ)13(にち)には甲府(こうふ)愛宕山(あたごやま)妙法寺(みょうほうじ)にて、タイの正月(しょうがつ)(いわ)うソンクラーンという行事(ぎょうじ)を、5(がつ)25(にち)には(おな)じく妙法寺(みょうほうじ)でウィサーカという仏陀(ぶっだ)生誕(せいたん)成道(じょうどう)涅槃(ねはん)(いわ)行事(ぎょうじ)(おこ)ないました。

ソンクラーン
 4(がつ)13(にち)甲府(こうふ)妙法寺(みょうほうじ)で、滞日(たいにち)タイ(じん)方々(かたがた)とともにタイの正月(しょうがつ)(いわ)うソンクラーンを(おこ)ないました。午前(ごぜん)10時過(じす)ぎ、150(めい)()える滞日(たいにち)タイ(じん)やその家族(かぞく)県内外(けんないがい)から妙法寺(みょうほうじ)(にわ)(あつ)まり、タイ(じん)(かた)進行(しんこう)のもと、副代表(ふくだいひょう)Yのあいさつ、タイ人僧侶(じんそうりょ)P()経文(きょうもん)説法(せっぽう)(つづ)き、その(あと)P()(あつ)まった(ひと)たちに(みず)()けてまわりました。その(あと)昼食(ちゅうしょく)となり、タイの(ひと)たちの()()った料理(りょうり)()べ、オアシスのメンバーもタイ料理(りょうり)をご馳走(ちそう)になりました。食事(しょくじ)()わるとタイ人達(ひとたち)のバンドの(うた)音楽(おんがく)で、みな(おど)りだし、日本人(にほんじん)仲間(なかま)(くわ)わりました。水掛(みずか)(まつ)りともいうだけあって、(おど)りながら(みず)()()い、(かお)白粉(おしろい)()られたりと大変(たいへん)でしたが、(たの)しいひとときを()ごしました。

ソンクラーン(まつ)
  タイ正月(しょうがつ)にあたり4(がつ)13〜15(にち)3日間(みっかかん)にわたり新年(しんねん)(いわ)う。この時期(じき)農民(のうみん)収穫(しゅうかく)(あと)(ひま)時期(じき)にあたり、寺院(じいん)僧侶(そうりょ)への積徳(せきとく)行為(こうい)各種(かくしゅ)のお(まつ)りにはうってつけの時期(じき)である。13(にち)元旦(がんたん)には寺院(じいん)にお(まい)りして、合掌(がっしょう)した(あと)(みず)(そそ)いだり、(とり)(さかな)(はな)して功徳(くどく)(ねが)習慣(しゅうかん)もある。若者(わかもの)たちはお(たが)いに(みず)()()って(たの)しむ。各地(かくち)多彩(たさい)(もよお)しが()(ひろ)げられ、(なか)でもチェンマイとバンコク郊外(こうがい)プラパディエンで(おこ)なわれるものが有名(ゆうめい)。(M.M.(へん)『タイハンドブック』勁草書房(けいそうしょぼう)より)

  5(がつ)25(にち)には、(おな)じく甲府(こうふ)妙法寺(みょうほうじ)で、ウィサカーという、お釈迦様(しゃかさま)生誕(せいたん)した()(さと)りを(ひら)いた()涅槃(ねはん)(はい)った()記念(きねん)するタイの仏経行事(ぶっきょうぎょうじ)(おこ)ないました。当日(とうじつ)は、来県中(らいけんじゅう)のタイ僧侶(そうりょ)、B()、T()、B.Y.()妙法寺(みょうほうじ)僧侶(そうりょ)がウィサカーの儀式(ぎしき)()(おこ)ないました。会場(かいじょう)には滞日(たいにち)タイ(じん)が 100人近(にんちか)(あつ)まりました。僧侶(そうりょ)のお(はなし)(あと)妙法寺(みょうほうじ)仏舎利塔(ぶっしゃりとう)()かって合掌(がっしょう)経文(きょうもん)斉唱(せいしょう)、その(あと)仏舎利塔(ぶっしゃりとう)(まわ)りを経文(きょうもん)(とな)えながら(まわ)り、(ふたた)びゴザのところに(もど)り、ひやむぎのようなものを僧侶(そうりょ)から(てのひら)()せてもらう儀式(ぎしき)()わりました。会場(かいじょう)一角(いっかく)では、勝沼授産園(かつぬまじゅさんえん)さんの協力(きょうりょく)衣料品(いりょうひん)などのバザーも(おこ)ないました。

ウィサーカ
  仏誕節(ふつだんせつ)上座部仏教(じょうざぶぶっきょう)では、釈迦(しゃか)降誕(こうたん)正道(せいどう)入滅(にゅうめつ)はともに(おな)()であり、タイ陰暦(いんれき)(つき)満月(まんげつ)()(しょう)じたとされており、仏教上最(ぶっきょううえもっと)(とうと)()とされ、 スコータイ時代(じだい)から祭日(さいじつ)とされている。 この日各地(ひかくち)(てら)(うつく)しい(はな)灯籠(とうろう)などの照明(しょうめい)(かざ)られ、信者(しんじゃ)供養(くよう)(きょう)(とな)えた(あと)僧侶(そうりょ)とともに()(とも)したロウソクを()本堂(ほんどう)(まわ)りを3(かい)まわる。 (M.M.(へん)『タイハンドブック』  勁草書房(けいそうしょぼう)より)   
この日酒類(ひさけるい)販売(はんばい)禁止(きんし)されている。
   

在日同胞(ざいにちどうほう)連帯感(れんたいかん)・タイ住職(じゅうしょく)支援活動(しえんかつどう)

新聞(しんぶん)・?(ねん)(がつ)(にち)


山梨(やまなし)YWCAユースボランティアキャンプ」を()えて

オアシス事務局長(じむきょくちょう) K.O.

1997(ねん)(つき)26(にち)から4(がつ)3日(みっか)9日間(ここのかかん)、タイ王国北部(おうこくほくぶ)のパヤオ(けん)ピン(むら)のパヤオYMCAセンターを中心(ちゅうしん)に、中学(ちゅうがく)年生(ねんせい)から大学(だいがく)年生(ねんせい)までの9(めい)若者(わかもの)引率者(いんそつしゃ)(けい)10(めい)山梨県(やまなしけん)より参加(さんか)して、ワークキャンプを(おこ)なってきました。((ちゅう)(おとこ)(めい)(こう)(おんな)(めい)大学(だいがく)1〜3(おんな)(おとこ)(めい)
 これは3年前(ねんまえ)より(はじ)まった、「山梨青年海外(やまなしせいねんかいがい)セミナー・タイコース」[((しゃ)青少年育成山梨県民会議主催(せいしょうねんいくせいやまなしけんみんかいぎしゅさい)]に、プログラムと指導者提供(しどうしゃていきょう)(おこ)なってきた山梨(やまなし)YMCAが、「ユース」の名前(なまえ)(とお)り、青年層(せいねんそう)(まと)(しぼ)って(おこ)なった(はじ)めての海外(かいがい)ボランティア・ワークキャンプでした。

背景(はいけい)
 このワークキャンプが(おこ)なわれた、パヤオYMCAセンター(バンコクYMCA所属(しょぞく))のある、パヤオ県周辺(けんしゅうへん)は、()んぼや(はたけ)がのどかに(ひろ)がる、タイの典型的(てんけいてき)農村地帯(のうそんちたい)です。とても平和(へいわ)()えるこの地域(ちいき)にも(じつ)消費社会化(しょうひしゃかいか)(なみ)非常(ひじょう)(はや)さで()()せているのです。(むら)のちょっとした(いえ)には、テレビや冷蔵庫(れいぞうこ)非常(ひじょう)(はや)さで()()せているのです。耕運機(こううんき)やオートバイがある(いえ)もそんなに(めずら)しくはないほどです。このような、一見(いっけん)すると(まず)しくはなさそうな(いえ)も、ほとんどといってよいほど、ローンや借金(しゃっきん)でこれらの(しな)購入(こうにゅう)しているのでが実情(じつじょう)です。
 現金収入(げんきんしゅうにゅう)()てがあるわけではない(いえ)(おお)く、その返済(へんさい)はあまり(すす)まないようです。このような(いえ)に、言葉(ことば)たくみに()()ってくる(ひと)がいます。いわゆるブローカーです。(かれ)らは、まことにうまい言葉(ことば)で、(あま)りきつくなく(らく)(ばたら)きでお(かね)がたくさん(かせ)げる仕事(しごと)があるが、お(たく)のお()さんそろそろ(ばたら)きに()かせてはどうだね、と()ちかけるのです。その()()(さき)がバンコクのゴーゴーバーであったり、日本(にほん)の(あるいは甲府市(こうふし)の)スナックであったりすることが(じつ)(おお)く、その(さき)には(なか)強制的(きょうせいてき)な 「売春(ばいしゅん)」という、まさに人身売買的(じんしんばいばいてき)仕組(しく)みが()()けていることは(すこ)しも(あらわ)さずに。
 このような実情(じつじょう)(なん)とかしなくてはと、 ()()んでいる個人(こじん)・グループが、(さいわ)いなことに()えつつあります。バンコクYMCAが(すす)めるプロジェクト、「プロテクト・ア・チャイルド」もその(ひと)つで、出稼(でかせ)ぎの危険性(きけんせい)のある()どもの家庭(かてい)奨学金(しょうがくきん)()し、きちんと教育(きょういく)()けることによって、かけがえの()自分自身(じぶんじしん)自覚(じかく)し、自分(じぶん)判断(はんだん)()きて()けるようになる年齢(ねんれい)までは、子供達(こどもたち)(まも)って()こうとするものです 。
 (とく)にその(なか)でも、(おや)がいなかったり、子供(こども)保護(ほご)されるのに充分(じゅうぶん)とは()えない、危険性(きけんせい)のある(いえ)子供達(こどもたち)などが、(やく)50名共同生活(めいきょうどうせいかつ)(おこな)い、学校(がっこう)(かよ)寄宿舎(きしゅくしゃ)として、また職業訓練施設(しょくぎょうくんれんしせつ)として機能(きのう)しているのが、バヤオYMCAセンターです。今回(こんかい)のワークキャンプは、このセンターの建物(たてもの)建築(けんちく)土台作(どだいづく)りの作業(さぎょう)(はたけ)(つち)おこしなどの農作業(のうさぎょう)物干(ものほ)()修理(しゅうり)薬柵作(やくさくづく)りなどの木工作業(もっこうさぎょう)(おこ)ないました。

交流(こうりゅう)(ひかり)(かげ)
 バヤオに(はい)った()には、不安(ふあん)緊張(きんちょう)表情(ひょうじょう)のかたかった参加者達(さんかしゃたち)も、センターで生活(せいかつ)している子供達(こどもたち)のとても人懐(ひとなつ)っこい、(やさ)しい(あか)るさに()れて、たちまちこの場所(ばしょ)()きになっていきました。(あせ)(なが)しての作業(さぎょう)や、山岳民族(さんがくみんぞく)(むら)への訪問(ほうもん)や、(たき)での水遊(みずあそ)びの(あいだ)にも、カタコトのタイ()日本語(にほんご)身振(みぶ)手振(てぶ)りを(まじ)えた(わら)(こえ)()()います。バヤオのセンターを()(まえ)(ばん)のお(わか)(かい)と、出発(しゅっぱつ)()(あさ)は、みんな大粒(おおつぶ)(なみだ)で、(わか)れるのがとてもつらく(おも)いました。
 このような(たの)しい交流(こうりゅう)(よる)()(まえ)に、日本(にほん)から参加(さんか)した(わたし)たち山梨(やまなし)のグループと、横浜(よこはま)のYMCAからの大学生(だいがくせい)などを中心(ちゅうしん)にしたグループは、一緒(いっしょ)一日(いちにち)反省会(はんせいかい)とミーテイングを()ちました。そこでバヤオYMCAのスタッフなどから(はな)されたのは、()(いただ)いてとてもうれしいし、(たの)しい交流(こうりゅう)様子(ようす)大変美(たいへんうつく)しいものたけれど、ここで生活(せいかつ)する子供達(こどもたち)が、どうしてここに()ているのか、その子供達(こどもたち)()かれている現実(げんじつ)と、その(なか)にある問題(もんだい)(わす)れないで()しい、という大変重(たいへんおも)言葉(ことば)でした。

オープンな社会(しゃかい)への(とびら)
 パヤオからバンコクへ()いた(わたし)たちが、その(よる)()ったのは、バンコクYMCAのホテルからそう(とお)くない、パッポンという、新宿(しんじゅく)歌舞伎町(かぶきちょう)のような歓楽街(かんらくがい)と、その(なか)にあるラハブセンターというボランテイア団体(だんたい)でした。(ひら)(はな)たれたドアから()える、水着姿(みずぎすがた)でカウンターの(うえ)(おど)(おんな)子達(こたち)のいるゴーコーバー。ラハブセンターは、このような、まさに売買春(ばいばいしゅん)市場(しじょう)ともいえるバッボンで(はたら)女性達(じょせいたち)からの相談(そうだん)()け、学校(がっこう)紹介(しょうかい)()仕事(しごと)紹介(しょうかい)など、この場所(ばしょ)から()()すための援助活動(えんじょかつどう)(おこ)なっていました。
 構造的(こうぞうてき)(まず)しさと、教育(きょういく)()けられずに、パッポン、タニヤ(日本人経営者(にほんじんけいえいしゃ)(おお)い)などの歓楽街(かんらくがい)へ、また、日本(にほん)甲府(こうふ)のような(ちい)さな(まち)へも(はたら)きに()人々(ひとびと)(おお)い。東南(とうなん)アジアの国々(くにぐに)旅行(りょこう)()(おお)くの日本人(にほんじん)が、セックスツアーとしての、買春観光(かいしゅんかんこう)(かか)わっている。また、これは男性(だんせい)のみならず女性(じょせい)最近(さいきん)ではその(かず)()えている。このような現実(げんじつ)()て、(ちゅう)2を最年少(さいねんしょう)とするメンバー(たち)は、どのように(かん)じたのでしょうか。
 タイのある(ひと)は、タイはオープンな(くに)なので、外国人(がいこくじん)少数民族(しょうすうみんぞく)にも比較的(ひかくてき)差別感(さべつかん)(すく)ない、と(かた)ってくれました。また、日本(にほん)()(まえ)に、(ちゅう)2のメンバーのある母親(ははおや)は、タイで、(すべ)ての()いこと、(わる)いことを子供達(こどもたち)()せてやって()しい、(とく)にバンコクを(はじ)めとする大都市(だいとし)での状況(じょうきょう)を、と電話(でんわ)(かた)ってくれました。 中学生(ちゅうがくせい)という年代(ねんだい)から、(きび)しい現実(げんじつ)や、大人(おとな)(くら)部分(ぶぶん)()()わせるのはどうか、という(かんが)(かた)(たし)かにあると(おも)います。
 しかし、今回(こんかい)のワークキャンブが、バヤオのセンターの子供達(こどもたち)現実的(げんじつてき)背景(はいけい)(ともな)わないものであったならば、これほど日本(にほん)からの参加者(さんかしゃ)共感(きょうかん)()び、(ふか)(こころ)(なか)(はい)()むものとなったでしょうか。
 自分(じぶん)同年代(どうねんだい)若者(わかもの)が、あるいはバッポンで(はたら)かされているのかも()れないという現実(げんじつ)と、そこにある(おお)きな問題(もんだい)。このような()直面(ちょくめん)しながら、青少年(せいしょうねん)(こころ)()さぶられ、一歩前(いっぽまえ)へと()()すのでは、と(わたし)はかすかながらも期待(きたい)しているのです。
 (わたし)たちの生活(せいかつ)する(くに)、この日本(にほん)が、(むね)()ってオープンな社会(しゃかい)だと()えるのはいつの()でしょうか。外国(がいこく)からの人々(ひとびと)にも、(こと)なった背景(はいけい)(かんが)えを()った人々(ひとびと)とも、偏見(へんけん)差別無(さべつな)理解(りかい)()い、自分達(じぶんたち)()地域(ちいき)社会(しゃかい)()問題(もんだい)についてオープンに(かた)()い、改善(かいぜん)への提言(ていげん)努力(どりょく)様々(さまざま)(かたち)()されるようなオープンな社会(しゃかい)。そのような社会(しゃかい)へのささやかなステップとなることを(ねが)いつつ、このワークキャンブのような(こころ)みを(つづ)けていきたいと(おも)っています。

山梨(やまなし)YMCAユースボランティアワークキャンプ ’96報告書(ほうこくしょ)から転載(てんさい)

〔なお、1998(ねん)(がつ)26(にち)〜4(がつ)5日(いつか)(おこ)なわれるワークキャンプの参加者(さんかしゃ)現在募集中(げんざいぼしゅうちゅう)。お()()わせは、 山梨(やまなし)YMCA 0552-35-8543まで〕


不法滞在(ふほうたいざい)の125人収容(にんしゅうよう)・20ヵ所一斉捜索(かしょいっせいそうさく)摘発者数(てきはつしゃすう)では最多(さいた)県警(けんけい)入管(にゅうかん)

山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)・1998(ねん)(がつ)22(にち)


移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)連帯(れんたい)する全国(ぜんこく)ネットワーク』発足(ほっそく)


   昨年(さくねん)(がつ)移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)権利(けんり)(まも)活動(かつどう)(おこ)なっている団体(だんたい)共同行動(きょうどうこうどう)情報交換(じょうほうこうかん)相互協力体制(そうごきょうりょくたいせい)確立(かくりつ)することを目的(もくてき)に『移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)連帯(れんたい)する全国(ぜんこく)ネットワーク』が発足(ほっそく)活動(かつどう)開始(かいし) しています。活動(かつどう)()っていただくために(もう)()わせ事項(じこう)掲載(けいさい)します。

移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)連帯(れんたい)する全国(ぜんこく)ネットワーク」(もう)()わせ

〔1〕目的(もくてき)
   移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)移住外国人(いじゅうがいこくじん)権利(けんり)(まも)り、その自立(じりつ)への活動(かつどう)(ささ)え、多文化(たぶんか)多民族(たみんぞく)共生(きょうせい)する日本社会(にほんしゃかい)(つく)っていくため各地域(かくちいき)各領域(かくりょういき)活動(かつどう)している諸団体(しょだんたい)個人(こじん)全国規模(ぜんこくきぼ)でネットワークすることにより、共同行動(きょうどうこうどう)情報交換(じょうほうこうかん)相互協力体制(そうごきょうりょくたいせい)確立(かくりつ)することを目的(もくてき)とする。   

〔2〕事業(じぎょう)
  (1)全国的(ぜんこくてき)運動(うんどう)情報収集(じょうほうしゅうしゅう)情報提供(じょうほうていきょう)
  (2)「移住労働者通信(いじゅうろうどうしゃつうしん)」の発行(はっこう)   
  (3)全国連絡会議(ぜんこくれんらくかいぎ)開催(かいさい)
  (4)全国(ぜんこく)フォーラム(隔年(かくねん))の開催地(かいさいち)選定(せんてい)(およ)開催(かいさい)必要(ひつよう)連絡調整(れんらくちょうせい)
  (5)地域(ちいき)フォーラム(全国(ぜんこく)フォーラムの(ひら)かれない隔年(かくねん)開催(かいさい)のための連絡調整(れんらくちょうせい)
  (6)全国的(ぜんこくてき)あるいは広域的(こういきてき)問題(もんだい)との()()みが必要(ひつよう)になった場合(ばあい)連絡調整(れんらくちょうせい)
  (7)政策提言(せいさくていげん)
  (8)対政府(たいせいふ)行政交渉(ぎょうせいこうしょう)議会(ぎかい)ロビーイングなどのコーディネイト
  (9)海外(かいがい)ネットワークの窓口機能(まどぐちきのう)
  (10)その他必要(たひつよう)事業(じぎょう)

〔3〕会員(かいいん)
   団体会員(だんたいかいいん)個人会員(こじんかいいん)団体賛助会員(だんたいさんじょかいいん)個人賛助会員(こじんさんじょかいいん)とする。

〔4〕組織(そしき)   
  (1)共同代表制(きょうどうだいひょうせい)
     地域(ちいき)領域(りょういき)考慮(こうりょ)した複数(ふくすう)代表(だいひょう)による共同代表制(きょうどうだいひょうせい)をとる。   
  (2)運営会議(うんえいかいぎ)
     加盟団体(かめいだんたい)個人(こじん)(なか)から若干(じゃっかん)運営委員(うんえいいいん)(えら)び、共同代表(きょうどうだいひょう)(とも)運営会議(うんえいかいぎ)構成(こうせい)する。運営会議(うんえいかいぎ)(ねん)回程度(かいていど)地域持(ちいきも)(まわ)りで(ひら)き、全国(ぜんこく)ネットワークの運営(うんえい)必要(ひつよう)事項(じこう)決定(けってい)する。
  (3)全体会議隔年(ぜんたいかいぎかくねん)(かい)全国(ぜんこく)フォーラムの開催(かいさい)()わせる)
     全体会議(ぜんたいかいぎ)(ひら)き、共同代表(きょうどうだいひょう)運営委員(うんえいいいん)改選(かいせん)(おこ)なう。加盟団体会員(かめいだんたいかいいん)個人会員(こじんかいいん)全体会議(ぜんたいかいぎ)参加(さんか)することができる。  
  (4)事務局(じむきょく)
     運営会議(うんえいかいぎ)により事務局(じむきょく)選任(せんにん)し、日常的(にちじょうてき)活動(かつどう)運営(うんえい)()たる。事務局(じむきょく)構成(こうせい)
、    事務局長(じむきょくちょう) 1(めい)   事務局次長(じむきょくじちょう) 数名(すうめい)   会計(かいけい) 1(めい)  事務局員(じむきょくいん) 若干名(じゃっかんめい)とする。
     事務局会議(じむきょくかいぎ)()()てボランティア事務局員(じむきょくいん)委嘱(いしょく)することができる。また運営会議(うんえいかいぎ)承認(しょうにん)()専従事務局員(せんじゅうじむきょくいん)選任(せんにん)することができる。
  (5)財政(ざいせい)
     財政(ざいせい)(つぎ)収入(しゅうにゅう)によってまかなう。
      (1)会員(かいいん)会費(かいひ)
      (2)「移住労働者通信(いじゅうろうどうしゃつうしん)(とう)売上利益(うりあげりえき)
      (3)援助金(えんじょきん)寄付金等(きふきんなど)

   共同代表(きょうどうだいひょう)   M.N.(関西(かんさい))  S.Y.(東海(とうかい)) H.W.(関東(かんとう))   M.S.(女性(じょせい))  B.M.(労働組合(ろうどうくみあい))  Y.M.(JFC関係(かんけい)

   なお、会費(かいひ)は、個人(こじん) 一口(ひとくち)千円(せんえん)個人賛助会員(こじんさんじょかいいん) 3千円(ぜんえん)団体会員(だんたいかいいん) 1万円(まんえん)団体賛助会員(だんたいさんじょかいいん) 5千円(せんえん)
    連絡先(れんらくさき)は、〒169東京都新宿区西早稲田(とうきょうとしんじゅくくにしわせだ)2-3-18-24 NCC気付(きつけ)
           電話(でんわ)03−3207−7801 FAX03−3204−94


スペイン()医療相談(いりょうそうだん)峡東(きょうとう)日系人医師(にっけいじんいし)Aさん・外国人(がいこくじん)健康(けんこう)ケア・山梨市内(やまなししない)無料窓口開設(むりょうまどぐちかいせつ)

山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)・1997(ねん)(がつ)11(にち)


外国人相談(がいこくじんそうだん) 開設半年(かいせつはんとし)で36(けん)・「健康不安(けんこうふあん)」が半数(はんすう)甲府保健所(こうふほけんじょ)

山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)・1997(ねん)(がつ)11(にち)


()える外国籍児童(がいこくせきじどう)(あつ)言葉(ことば)(かべ)生活指導悩(せいかつしどうなや)教師(きょうし)校長会調査(こうちょうかいちょうさ)通訳配置(つうやくはいち)(もと)める

山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)・1997(ねん)(がつ)9日(ここのか)


「HIVで手術拒否(しゅじゅつきょひ)」・病院(びょういん)(うった)えたタイ女性死亡(じょせいしぼう)

山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)・1997(ねん)(がつ)16(にち)


外国人妻(がいこくじんづま)婚外子(こんがいし)にも日本国籍(にほんこくせき)を・最高裁判決(さいこうさいはんけつ)

朝日新聞(あさひしんぶん)・1997(ねん)10(がつ)18(にち)


長野五輪(ながのごりん)突然(とつぜん)不法滞在摘発強化(ふほうたいざいてきはつきょうか)

毎日新聞(まいにちしんぶん)・1996(ねん)10(がつ)30(にち)


インフォメーション


JFCプロジェクトを(はじ)めました

 フィリピン(じん)帰国援助(きこくえんじょ)(つう)じて、フィリピンの女性(じょせい)のための人権団体(じんけんだんたい)、バティスセンターとの交流(こうりゅう)()まれ、その(なか)で、いわゆるジャパン・フィリピーノ・チルドレン(JFC)の父親(ちちおや)(さが)しへの協力(きょうりょく)依頼(いらい)があり、オアシスの(なか)にプロジェクト・チームをつくって、そのための活動(かつどう)(はじ)めました。


  E−mailを(もう)けました

 タイ人女性(じんじょせい)裁判(さいばん)での、タイの関係者(かんけいしゃ)のやりとりは、(おも)電話(でんわ)やファックスで(おこ)なっておりましたが、ファックスの場合(ばあい)文字(もじ)鮮明(せんめい)でなく、そのままでは資料(しりょう)証拠(しょうこ)として使(つか)えず、ワープロで()(なお)さなければならないということが(しょう)じていました。それで、検討(けんとう)した結果(けっか)、プロバイダーに加入(かにゅう)し、E−mailを使(つか)えるようにしました。パソコンは会員(かいいん)より、使(つか)っていないものを(いただ)使用(しよう)しております。

 オアシス E−mail address   Oasis@yin.or.jp


  オアシスセミナーについて

 今後(こんご)のオアシスセミナーは、相談(そうだん)()えています、在日(ざいにち)滞日外国人(たいにちがいこくじん)教育(きょういく)問題(もんだい)について、数回(すうかい)のシリーズで開催(かいさい)する予定(よてい)準備(じゅんび)(すす)めています。


 外国人支援団体(がいこくじんしえんだんたい)のホームページ

いくつかの外国人支援団体(がいこくじんしえんだんたい)でもインターネットにホームページを開設(かいせつ)していますので、URLアドレスを紹介(しょうかい)します

移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)連帯(れんたい)する全国(ぜんこく)ネットワーク   http://www.jca.ax.apc.org/migrant-net/
カラバオの(かい)      http://www.jca.ax.apc.org/kalabaw/
いのけん     http://www.jca.ax.apc.org/inoken/
多文化共生(たぶんかきょうせい)センター      http://www.jca.ax.apc.org/cmia/  
アジア太平洋資料(たいへいようしりょう)センター   http://www.jca.ax.apc.org/parc/


    移住労働者生活(いじゅうろうどうしゃせいかつ)マニュアル改訂版発行(かいていばんはっこう)

 移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)直面(ちょくめん)する問題(もんだい)解決方法(かいけつほうほう)総合的(そうごうてき)にまとめた、カトリック横浜教区滞日外国人(よこはまきょうくたいにちがいこくじん)連帯(れんたい)する会発行(かいはっこう)の『移住労働者生活(いじゅうろうどうしゃせいかつ)マニュアル』が内容(ないよう)をさらに充実(じゅうじつ)し、改定版(かいていばん)()ました。
日本語(にほんご)英語(えいご)  284ページ 1000(えん)
()()わせ  横浜教区在日外国人(よこはまきょうくざいにちがいこくじん)連帯(れんたい)する(かい)   044-549-7678  044-511-9495


  月刊(げっかん)むすぶ 特集(とくしゅう)「ニューカマーの居場所(いばしょ)

 「月刊(げっかん)むすぶ」No.319('97.7)にて「ニューカマーの居場所(いばしょ)」という特集(とくしゅう)()まれました。(おも)内容(ないよう)は、以下(いか)(とお)りです。事務所(じむしょ)にも一部置(いちぶお)いてあります。

□97(ねん)入管法改定(にゅうかんほうかいてい)()けて
在日外国人女性(ざいにちがいこくじんじょせい)人権(じんけん)(まも)られているか
□タイ人女性殺害事件(じんじょせいさつがいじけん)道後事件(どうごじけん)控訴審(こうそしん)()けて
(きた)大地(だいち)孤立(こりつ)する外国人花嫁(がいこくじんはなよめ)たち
□バルゴ・マイラさん母子(ぼし)()かれている状況(じょうきょう)
外国人(がいこくじん)119ネットワークの()()みから
茨城入管収容所建設反対運動(いばらきにゅうかんしゅうようじょけんせつはんたいうんどう)五年間(ごねんかん)()()
()われているのは入管行政(にゅうかんぎょうせい)日本社会(にほんしゃかい)
□ニューカマーの子供(こども)たちのとっての学校教育(がっこうきょういく)
□どの()虹色(にじいろ)(かがや)いていますか
□ペルーからにほんの収容所(しゅうようじょ)(のぞ)
人種差別撤廃条約(じんしゅさべつてっぱいじょうやく)外国人(がいこくじん)人権(じんけん)

月刊(げっかん)むすぶ No.319('97.7)』 定価(ていか)700(えん)
  発行(はっこう) ロシナンテ(しゃ) 京都府(きょうとふ) & 075-721-0647



(おそ)くなりましたが、事務所移転(じむしょいてん)(ともな)いないオアシスの相談電話番号(そうだんでんわばんごう)は、下記(かき)(とお)りとなりました。


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 『オアシス・ニュース』の発行(はっこう)大変遅(たいへんおく)れ1(ねん)ぶりとなってしまいました。(まこと)(もう)(わけ)ありません。(わたし)転職(てんしょく)副業(ふくぎょう)農業(のうぎょう))に(ともな)時間(じかん)がとれなくなった結果(けっか)です。しかし、やっと()わりの編集担当者(へんしゅうたんとうしゃ)()つかり、次号(じごう)より新体制(しんたいせい)発行(はっこう)していくことになりました。今後(こんご)ともよろしくお(ねが)いいたします。
   なお、今号(こんごう)(ぞう)ページのため 12・13の合併号(がっぺいごう)とさせていただきます。ご了承下(りょうしょうくだ)さい。   (A)


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