OASIS News 11

オアシス・OASISニュース


1997(ねん)(がつ) No.11


(てん)(ひと)(うえ)(ひと)(つく)らず

    

「オアシス」代表(だいひょう)          田ヶ谷(たがや) 雅夫(まさお) 

 明治(めいじ)のはじめに、福沢諭吉(ふくざわゆきち)は「(てん)(ひと)(うえ)(ひと)(つく)らず、(ひと)(した)(ひと)(つく)らず」という名言(めいげん)(のこ)しましたが、そういう理念(りねん)(いま)もって人間社会(にんげんしゃかい)で((とく)日本(にほん)で)実現(じつげん)しているとは、とても(おも)えません。  過日(かじつ)、オアシス主催(しゅさい)新年会(しんねんかい)で、イランの(わか)労働者(ろうどうしゃ)(みな)さんが、わざわざお(くに)音楽(おんがく)テープを持参(じさん)し、とてもすばらしい音楽(おんがく)(おど)りを公開(こうかい)してくれました。その姿(すがた)はとても自然(しぜん)で、とても(たの)しそうで、お(くに)伝統(でんとう)(ふか)()づいた、本当(ほんとう)の「文化(ぶんか)」をまざまざと(おも)わせるものでした。ところが、当日参加(とうじつさんか)した日本人(にほんじん)(みな)さんはかれらのバイタリテイに圧倒(あっとう)されたのか、せっかくみんなで(おど)ろうというかれらのアピールに、尻込(しりご)みしてニヤニヤと見守(みまも)るばかり。つくづく日本(にほん)にはほんものの(はたら)人達(ひとたち)表現活動(ひょうげんかつどう)(とぼ)しいことを、(おも)()らされました。

 とはいえ、(おな)日本(にほん)でも、(たと)えば(みな)さんご(ぞん)じのように沖縄県(おきなわけん)などにはまだまだすばらしい民俗芸能(みんぞくげいのう)(いき)づいています。そして、沖縄(おきなわ)での日常生活(にちじょうせいかつ)(なか)自然(しぜん)()かされているのは、うらやましい(かぎ)りです。(けん)のお(えら)公務員(こうむいん)宴会(えんかい)などで、いつの()にか身振(みぶ)手振(てぶ)りおかしく、沖縄正統舞踊(おきなわせいとうぶよう)がしぜんに披露(ひろう)されます。かつて沖縄(おきなわ)支配者(しはいしゃ)だったヤマトンチュ(大和人(やまとじん))たちは、手持(ても)無沙汰(ぶさた)にこれまた見守(みまも)るばかり。かれらお得意(とくい)のカラオケなんて、(じつ)(やす)っぽく薄手(うすで)で、とても沖縄伝統芸能(おきなわでんとうげいのう)足元(あしもと)にも(ちか)づけません。

 日本人(にほんじん)過去(かこ)中国(ちゅうごく)朝鮮(ちょうせん)沖縄(おきなわ)人達(ひとたち)を、「(ひと)(した)(ひと)」として、(いん)(よう)蔑視(べっし)し、差別(さべつ)してきたのではないでしょうか。それは(おお)きな(おも)()がりであり、それらの人々(ひとびと)もすばらしい独自(どくじ)文化(ぶんか)文明(ぶんめい)(つちか)ってきたことを、(おも)()るべきです。  南京市民大虐殺事件(なんきんしみんだいぎゃくさつじけん)や、従軍慰安婦問題(じゅうぐんいあんふもんだい)がもうひとつすっきりせず、わが(くに)政府高官(せいふこうかん)がつい本音(ほんね)()いて問題(もんだい)になるのは、一般日本人(いっぱんにほんじん)本音(ほんね)象徴(しょうちょう)かもしれません。    オアシス代表(だいひょう)である(わたし)にも、正直言(しょうじきい)って他民族(たみんぞく)(たい)する偏見(へんけん)がなかった、とすればウソになります。(わたし)がいわゆる黒人(こくじん)(たい)する偏見(へんけん)是正(ぜせい)したのはわずか7年前(ねんまえ)研修(けんしゅう)で2週間(しゅうかん)ほどアメリカ・ジョージア(しゅう)のアトランタ()滞在(たいざい)していた(とき)のことでした。

 「(かぜ)(とも)()りぬ」と過日(かじつ)のオリンピック大会(たいかい)有名(ゆうめい)なこの(まち)には、たくさんの南部系黒人(なんぶけいこくじん)生活(せいかつ)していました。その(なか)には、自信(じしん)をもって(まち)発展(はってん)貢献(こうけん)する(おお)くの人々(ひとびと)がいて、われわれ日本人(にほんじん)本当(ほんとう)福祉社会(ふくししゃかい)とは(なに)かを、かれらの日々(ひび)生活(せいかつ)(なか)から教示(きょうじ)してくれました。へンな(はなし)ですが、黒人女性(こくじんじょせい)(かがや)くばかりの(うつく)しさがやっと()かったのもその(とき)のことです。

 さて、(わたし)()いたいことが、ふたつあります。ひとつは、オアシスの活動(かつどう)は、()(どく)人達(ひとたち)(めぐ)まれない人達(ひとたち)をサブヒューマンな存在(そんざい)として(けっ)して認識(にんしき)すべきではない、ということです。たしかに私達(わたしたち)過去(かこ)(おお)くの発展途上国(はってんとじょうこく)外国人労働者援助(がいこくじんろうどうしゃえんじょ)活動(かつどう)(つづ)けてきましたが、それは(おな)人間同士(にんげんどうし)として当然(とうぜん)営為(えいい)であり、(ぎゃく)にかれらから(わたし)たちも(おお)くのものを(まな)()らせてもらったのです。(わたし)個人的(こじんてき)には障害者福祉施設(しょうがいしゃふくししせつ)園長(えんちょう)をしていますが、これだけ人間尊重(にんげんそんちょう)(こえ)(たか)現在(げんざい)でも、障害者(しょうがいしゃ)健常者(けんじょうしゃ)より一段低(いちだんひく)存在(そんざい)とみなす 「劣等処遇(れっとうしょぐう)原則(げんそく)」が脈々(みゃくみゃく)日本人社会(にほんじんしゃかい)(なか)()(のこ)り、それが(とき)慰安婦問題(いあんふもんだい)などで突出(とっしゅつ)したりしているのではないでしょうか。

 もうひとつは、ではどうしたらそういった状況(じょうきょう)から脱出(だっしゅつ)できるのか、です。これは、理念(りねん)じゃない。とにかく(おな)人間同士(にんげんどうし)であることを、()い、(はな)し、(うた)い、(おど)り、(とも)行動(こうどう)することで「()る」以外(いがい)()はない、と(おも)います、(いま)までいわれなく蔑視(べっし)されていたいろいろな人々(ひとびと)人間(にんげん)としてのすばらしさを、ナマで認識(にんしき)するところから、すべてが()わって()きます。(わたし)たちオアシスの活動(かつどう)が、われわれ日本人自身(にほんじんじしん)のものでもある、というのはそこなのです。より(おお)くの方々(かたがた)がオアシスの活動(かつどう)参加(さんか)され、いわゆる純粋日本人(じゅんすいにほんじん)(かたよ)り、(あやま)った価値観(かちかん)美意識(びいしき)根底(こんてい)から()()(かえ)すような、(こころよ)体験(たいけん)をお()ちになるよう、お(すす)めする次第(しだい)です。


オアシス活動報告(かつどうほうこく)

1996(ねん)10(がつ)〜1997(ねん)(がつ)


10. 1 タイ人女性(じんじょせい)Jさん裁判(さいばん)
10.10 HELP10周年記念国際(しゅうねんきねんこくさい)シンポジウム参加(さんか) 於東京(おけるとうきょう)ウイメンズプラザ
10.17 事務局会議(じむきょくかいぎ)  於事務所(おけるじむしょ)
10.28 (だい)VI()オアシスセミナー(だい)(かい)女性(じょせい)権利(けんり)人権(じんけん)である! ホント?』 講師(こうし):S.Y.(オアシス副代表(ふくだいひょう))  於甲府(おけるこうふ)カトリック教会(きょうかい)
10.29 タイ人女性(じんじょせい)Jさん裁判(さいばん)
11.19 タイ人女性(じんじょせい)Jさん裁判(さいばん)   於甲府地方裁判所(おけるこうふちほうさいばんしょ)
11.21 事務局会議(じむきょくかいぎ)  於事務所(おけるじむしょ)
11.28 タイ(じん)Jさん裁判(さいばん)
12. 5 K弁護士(べんごし)、Y副代表(ふくだいひょう)通訳(つうやく)としてTさん、タイ在住(ざいじゅう)のJさん訪問(ほうもん)裁判(さいばん)()()わせ。
12.19 事務局会議(じむきょくかいぎ)   於事務所(おけるじむしょ)
1.16 事務局会議(じむきょくかいぎ)  於事務所(おけるじむしょ) 
1.19 オアシス・オアシス日本語教室新年会(にほんごきょうしつしんねんかい)   於山梨県国際交流(おけるやまなしけんこくさいこうりゅう)センター  
毎週火曜日事務所(まいしゅうかようびじむしょ)にて外国人(がいこくじん)よりの相談受付(そうだんうけつけ)

相談活動(そうだんかつどう)((おも)なもの)

1996(ねん)10(がつ)〜1997(ねん)(がつ)


イラン(じん)より
 ・配偶者(はいぐうしゃ)ビザのあるイラン(じん)解雇(かいこ)について。
 ・所得税(しょとくぜい)還付請求手続(かんぷせいきゅうてつづ)援助(えんじょ)複数(ふくすう))。
 ・日本人女性(にっぽんじんじょせい)との結婚(けっこん)について。
 ・イラン人女性緊急入院先(じんじょせいきんきゅうにゅういんさき)への訪問(ほうもん)


タイ(じん)より
 ・内縁関係(ないえんかんけい)日本人男性(にっぽんじんだんせい)(わか)()どもを()れて帰国(きこく)のための示談交渉(じだんこうしょう)婦人相談所(ふじんそうだんじょ)への()()り、帰国援助(きこくえんじょ)入管(にゅうかん)大使館(たいしかん)同行(どうこう)
 ・年末(ねんまつ)肺炎(はいえん)緊急入院(きんきゅうにゅういん)男性(だんせい)年明(としあ)死亡(しぼう)母国(ぼこく)との連絡(れんらく)親族(しんぞく)のパスポート発給(はっきゅう)援助(えんじょ)葬儀(そうぎ)火葬(かそう)帰国援助(きこくえんじょ)病院(びょういん)における医師(いし)・ワーカーへのサポート。 葬儀(そうぎ)甲府市(こうふし)永照寺(えいしょうじ)にお世話(せわ)になり、とり(おこ)なうことができました。
 ・夫婦(ふうふ)げんか。4(けん)
 ・労災(ろうさい)基準局同行(きじゅんきょくどうこう)
 ・女性(じょせい) (ふたた)緊急入院(きんきゅうにゅういん)以前心臓手術(いぜんしんぞうしゅじゅつ))。
 ・帰国(きこく)相談(そうだん)大使館同行(たいしかんどうこう)など。5(けん)
 ・労災(ろうさい)会社(かいしゃ)より補償金(ほしょうきん)でる。
 ・タイ人夫婦(じんふうふ)()どもなのに日本人(にほんじん)出生届(しゅっしょうとど)けを依頼(いらい)したら、日本国籍(にほんこくせき)にさせられてしまった。 タイに(かえ)りたいが()どもの戸籍(こせき)をどうしたらよいか。

フィリピン(じん)より
 ・入院中(にゅういんちゅう)男性(だんせい)帰国(きこく)相談(そうだん)
 ・帰国(きこく)相談(そうだん)大使館同行(たいしかんどうこう)など。
 ・内縁関係(ないえんかんけい)だった日本人(にほんじん)との()どもの認知(にんち)について。

日本人(にほんじん)より
 ・友達(ともだち)借金(しゃっきん)保証人(ほしょうにん)をタイ(じん)(つま)がしたためにやくざに(おど)されている。弁護士紹介(べんごししょうかい)

ペルー(じん)より
 ・(むすめ)小学校入学(しょうがっこうにゅうがく)について。幼稚園園長(ようちえんえんちょう)相談(そうだん)(まち)教育委員会(きょういくいいんかい)相談(そうだん)入学許可(にゅうがくきょか)方向(ほうこう)へ。

中国人(ちゅうごくじん)より
 ・小学校(しょうがっこう)中学校(ちゅうがっこう)(かよ)()どもをもつ母親(ははおや)日本人(にほんじん)(おっと)とは離婚(りこん))の在留期限(ざいりゅうきげん)延長(えんちょう)したい。
その他保健所(ほかほけんじょ)相談窓口(そうだんまどぐち)への紹介多数(しょうかいたすう)



タイ人女性(じんじょせい)Jさん、来日(らいにち)できなくなりました


  HIVに感染(かんせん)しているということで手術(しゅじゅつ)(おこ)なわれず、下半身不随(かはんしんふずい)になったとして、峡南病院(きょうなんびょういん)市立病院(しりつびょういん)経営(けいえい)する甲府市(こうふし)相手取(あいてど)(やく) 1,500万円(まんえん)損害賠償請求訴訟(そんがいばいしょうせいきゅうそしょう)を1994(ねん)(がつ)1日(ついたち)甲府地裁(こうふちさい)()こしたタイ人女性(じんじょせい)Jさんが、裁判(さいばん)本人尋問(ほんにんじんもん)のため3月来県(がつらいけん)することになり、オアシスでは、別紙(べっし)のようなビラを用意(ようい)するとともに準備(じゅんび)(すす)めてまいりましたが、本人(ほんにん)病状悪化(びょうじょうあっか)のため、来県(らいけん)できなくなりました。そのため、彼女(かのじょ)病状(びょうじょう)医療的鑑定(いりょうてきかんてい)などをタイで(おこ)なう必要(ひつよう)(しょう)じ、その翻訳料(ほんやくりょう)など多額(たがく)経費(けいひ)がかかります。裁判維持(さいばんいじ)のため()(つづ)きカンパをお(ねが)(もう)()げます。 なお、次回裁判(じかいさいばん)は4(がつ)24日午後(にちごご)()からの予定(よてい)となっています。

タイ人女性(じんじょせい)Jさん裁判経過(さいばんけいか)

以下略(いかりゃく)

オアシス日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)・オアシス新年会報告(しんねんかいほうこく)


 ()る1(がつ)19(にち)日曜日(にちようび)に、山梨(やまなし)県国際交流(けんこくさいこうりゅう)センターにおいて新年(しんねん)(かい)をひらきました。今回(こんかい)は「日本(にほん)語寄(ごよ)()教室(きょうしつ)」の先生方(せんせいがた)生徒(せいと)(みな)さんとオアシスのメンバーの交流(こうりゅう)()ねてのパーティーでした。

 参加者(さんかしゃ)は「日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)」 の先生(せんせい)(めい)生徒(せいと)さんが10(めい)、 その(ほか)オアシスのメンバーなど24(めい)()どもたちも(ふく)めて(やく)50(めい)でした。まず、Tオアシス代表(だいひょう)挨拶(あいさつ)参加者(さんかしゃ)自己紹介(じこしょうかい)、O事務局長(じむきょくちょう)によるゲームと(つづ)き、懇親会(こんしんかい)(うつ)りました。

 ところで、今回(こんかい)、T代表(だいひょう)勝沼授産園(かつぬまじゅさんえん)でとりくんでくださった“古着(ふるぎ)なんでも 100(えん)コーナー”が(おお)うけで、みんな()(いろ)()えて(?)()()(もの)をさがしまわっていました。

 ()んだり()べたりした(あと)は、おまちかねの福引(ふくびき)。はずれなしで全員(ぜんいん)景品(けいひん)()たりました。福引後(ふくびきご)はオアシス恒例(こうれい)(?)のイランの音楽(おんがく)にあわせてのダンスでおおいに()()がりました。今回(こんかい)連絡(れんらく)がゆきわたらなかったせいか、それとも(いそが)しかったのか、いつもなら大挙(たいきょ)して参加(さんか)するはずのイランの(ひと)たちが(すく)なく、ちょっとさみしかったのですが、いつも(たの)しいDさんが華麗(かれい)(おど)りで(わたし)たちをリードしてくれました。 

はじめて参加(さんか)する日本語教室(にほんごきょうしつ)先生方(せんせいがた)当初恥(とうしょは)ずかしがってか、(おど)りの()(はい)るのをためらっていましたが、超元気(ちょうげんき)なKさんがまず(くわ)わって本領発揮(ほんりょうはっき)。T代表(だいひょう)盆踊(ぼんおど)りのような身振(みぶ)りに勇気(ゆうき)づけられて、(さん)加者(かしゃ)次々(つぎつぎ)(おど)りに(くわ)わりました。 連絡(れんらく)不徹底(ふてってい)さや配慮(はいりょ)()りなさで、参加(さんか)できなかった外国人(がいこくじん)(おお)く、事務局(じむきょく)として反省(はんせい)しています。しかし 後日(ごじつ)、「(たの)しかったので毎月計画(まいつきけいかく)してほしい」という(こえ)があったそうで、ほっとしたところです。

(みな)さんごくろうさまでした。(あ)


オアシス講演会(こうえんかい)外国人(がいこくじん)をめぐる状況(じょうきょう)変遷(へんせん)

講演要旨(こうえんようし)

講師(こうし):K.H.さん(カラバオの(かい)

1996(ねん)(がつ)15(にち)山梨県国際交流(やまなしけんこくさいこうりゅう)センター


はじめに

 十年位前(じゅうねんくらいまえ)から「日本(にほん)国際化(こくさいか)した」と()われる一方(いっぽう)外国人(がいこくじん)()えてきてどうしよう」と()っているが、実際(じっさい)日本(にほん)から出国(しゅっこく)する日本人(にほんじん)のほうが入国者(にゅうこくしゃ)より(おお)い。 また、現在(げんざい)、いわゆる「オーバーステイ」と()われている(ひと)は、28万人位(まんにんぐらい)、ピークの93(ねん)が30万人位(まんにんぐらい)と、バブルの崩壊(ほうかい)()てもさほど()っていないのは、数字(すうじ)操作(そうさ)があると認識(にんしき)しておいてほしい。

カラバオの会結成(かいけっせい)

 会結成当時(かいけっせいとうじ)実体(じったい)をよく()らず、ある労働組合(ろうどうくみあい)にフィリピン(じん)(だす)けを(もと)めに()て、運動(うんどう)せざるをえないという状況(じょうきょう)だった。その(あと)1ヶ月(いっかげつ)もたたない(うち)に4〜50(にん)のフィリピン(じん)()()いとなり、暴力(ぼうりょく)、ピンはね、強制労働(きょうせいろうどう)ありと事態(じたい)深刻(しんこく)さに()づいた。そして、学習会(がくしゅうかい)討論(とうろん)何回(なんかい)もやり、夜中(よなか)までということもあったが、結論(けつろん)として、「経済格差(けいざいかくさ)が30〜50(ばい)失業率(しつぎょうりつ)が40%を()える状況(じょうきょう)(なか)日本(にほん)()(はたら)くなと()っても無意味(むいみ)(はなし)()(まえ)にある人権(じんけん)優先(ゆうせん)させ、内外人平等(ないがいじんびょうどう)(うった)えて(とも)(たたか)仲間(なかま)として(むか)()れよう」ということで、活動(かつどう)(はじ)めた。  当時(とうじ)、こういう問題(もんだい)()()団体(だんたい)はなく、宗教(しゅうきょう)市民運動(しみんうんどう)労働運動(ろうどううんどう)医療各関係者(いりょうかくかんけいしゃ)(こえ)をかけ、『カラバオの(かい)』として結成(けっせい)した。名称(めいしょう)は、(だれ)にも(した)しまれるように、フィリピンの水牛(すいぎゅう)名前(なまえ)にした。  (いま)結成(けっせい)10年目(ねんめ)(むか)えて、全国(ぜんこく)にこういった運動団体(うんどうだんたい)が120団体位(だんたいぐらい)()えて、数万人(すうまんにん)(ひと)がこの問題(もんだい)()()み、少数者(しょうすうしゃ)から多数者(たすうしゃ)になりつつある。

行政(ぎょうせい)(うご)

1988(ねん)労働省労働基準監督局(ろうどうしょうろうどうきじゅんかんとくきょく)各労働基準監督署(かくろうどうきじゅんかんとくしょ)(たい)し「違法(いほう)外国人(がいこくじん)であっても日本(にほん)労働法(ろうどうほう)適用(てきよう)する」と通達(つうたつ)入管法以外(にゅうかんほういがい)での政府(せいふ)(はじ)めての対応(たいおう)。 (よく)89年国会(ねんこっかい)提案(ていあん)された入管法改正案(にゅうかんほうかいせいあん)は、就労許可制度(しゅうろうきょかせいど)雇用者罰則制度(こようしゃばっそくせいど)(ふく)内容(ないよう)で、改正(かいせい)というより改悪(かいあく)(はたら)(ひと)(わく)(ひろ)げたようだが、実際(じっさい)取締強化(とりしまりきょうか)。 また、「労災法(ろうさいほう)適用(てきよう)国内(こくない)(かぎ)る」とされていたが、一生涯治療(いっしょうがいちりょう)補償(ほしょう)場合(ばあい)生活習慣(せいかつしゅうかん)文化(ぶんか)(ちが)日本(にほん)より自分(じぶん)出身地(しゅっしんち)治療(ちりょう)した(かた)がいいと、89(ねん)月労働省(がつろうどうしょう)交渉(こうしょう)(あたら)しい様式(ようしき)(あん)もこちらで(つく)っていきOKということで、帰国後(きこくご)労災法(ろうさいほう)適用(てきよう)されるようになったということがあった。   また、88年横浜(ねんよこはま)で、出稼(でかせ)ぎの(ひと)医療保護(いりょうほご)適用(てきよう)をさせていくということがあり、その(あと)全国(ぜんこく)医療保護(いりょうほご)(もと)める外国人(がいこくじん)()え、保障(ほしょう)()ける(ひと)結構(けっこう)(かず)になってくると、厚生省(こうせいしょう)は、90(ねん)各自治体(かくじちたい)に「医療制度(いりょうせいど)での対応(たいおう)廃止(はいし)する」と口頭(こうとう)通達(つうたつ)()した。90(ねん)月改正入管法(がつかいせいにゅうかんほう)施行(しこう)審議過程(しんぎかてい)での様々(さまざま)(はたら)きかけで、「人権侵害(じんけんしんがい)(いちじる)しい場合(ばあい)、この(ほう)執行(しっこう)一時凍結(いちじとうけつ)する」という付帯決議(ふたいけつぎ)両院全会一致(りょういんぜんかいいっち)可決(かけつ)

フォーラムの開催(かいさい)

 当時相談(とうじそうだん)にとても対応(たいおう)しきれず「これは、人権(じんけん)平和(へいわ)労働問題(ろうどうもんだい)()()んでいる人達(ひとたち)(あつ)まってもらい()()んでもらわなくては、将来国際社会(しょうらいこくさいしゃかい)から批判(ひはん)()ける」ということで、関東(かんとう)だけでもと、1991(ねん)(がつ)埼玉県(さいたまけん)で「(だい)回外国人労働者問題(かいがいこくじんろうどうしゃもんだい)フォーラム」を(ひら)き、92年高崎(ねんたかさき)、93年長野(ねんながの)、94年横浜(ねんよこはま)、95(ねん)震災(しんさい)のあった大阪(おおさか)全国交流集会(ぜんこくこうりゅうしゅうかい)今年(ことし)福岡(ふくおか)で「(だい)回移住労働者問題全国(かいいじゅうろうどうしゃもんだいぜんこく)フォーラム」という(なが)れで()た。

入管法改正後(にゅうかんほうかいせいご)政府(せいふ)行政(ぎょうせい)対応(たいおう)

90(ねん)入管法施行(にゅうかんほうしこう)(さい)群馬(ぐんま)埼玉(さいたま)工場経営者団体(こうじょうけいえいしゃだんたい)国会議員(こっかいぎいん)(たい)し「中小企業(ちゅうしょうきぎょう)(まも)れ」と()()け、大量(たいりょう)日系人(にっけいじん)輸入(ゆにゅう)することを()めた。  また、92年秋以後景気(ねんあきいごけいき)急低下(きゅうていか)し、翌年有効求人倍率(よくねんゆうこうきゅうじんばいりつ)が1%を()った時期(じき)政府(せいふ)上野(うえの)原宿(はらじゅく)外国人(がいこくじん)大量検挙(たいりょうけんきょ)拘束(こうそく)した。これは、だぶついた労働力(ろうどうりょく)調整(ちょうせい)するための口実(こうじつ)として入管法(にゅうかんほう)使(つか)われたということ。入管職員(にゅうかんしょくいん)は、()()みに()(とき)警備担当(けいびたんとう)上司(じょうし)から「法律的(ほうりつてき)根拠(こんきょ)がない」と()われており、文字通(もじどお)逮捕権(たいほけん)乱用(らんよう)人権無視(じんけんむし)。その結果矛盾(けっかむじゅん)()ったまま収容所(しゅうようじょ)収容(しゅうよう)された人達(ひとたち)にはいろんな不満(ふまん)()、それを()さえるための暴行(ぼうこう)発覚(はっかく)してくる。(いま)当時入管職員(とうじにゅうかんしょくいん)から暴行(ぼうこう)()けた人達(ひとたち)裁判(さいばん)(おこ)なわれている。入管(にゅうかん)職員(しょくいん)大変(たいへん)根拠(こんきょ)のないことで行動(こうどう)させられたり、30万人(まんにん)人間(にんげん)にたった2千人(せんにん)対応(たいおう)しなければならない。入管法改悪以後(にゅうかんほうかいあくいご)()つき(かお)つきが()わった職員(しょくいん)がいると()われていますが、当然(とうぜん)だと(おも)います。
そして93(ねん)(がつ)景気(けいき)(わる)くなってから実施(じっし)()()ったのが技能実習生制度(ぎのうじっしゅうせいせいど)。しかし実習生(じっしゅうせい)とは()ばかりで労働力(ろうどうりょく)として(はた)らかされた。   
こういう(きび)しい状況(じょうきょう)(なか)生活保護打(せいかつほごう)()りがあり、これに(たい)神奈川県(かながわけん)横浜市(よこはまし)川崎市(かわさきし)栃木県(とちぎけん)などと1年以上交渉(ねんいじょうこうしょう)していく(なか)で、医療費補填制度(いりょうひほてんせいど)創設(そうせつ)や、行路病死者法(こうろびょうししゃほう)復活(ふっかつ)させて適用(てきよう)させることができた。

出稼(でかせ)ぎ」についての検証(けんしょう)

 出稼(でかせ)ぎに()ている人達(ひとたち)は、「日本(にほん)はとても安心(あんしん)して()らせるところではない、大変住(たいへんす)みにくいところ」と内心思(ないしんおも)っているらしい。「だったら()なければいい」と()いますが、世界戦略(せかいせんりゃく)というものがありそのもとにアジア、第三世界(だいさんせかい)(たい)する経済政策(けいざいせいさく)(おこ)なわれている。そういった(なか)大国(たいこく)経済支配(けいざいしはい)貧困(ひんこん)という意識(いしき)のなかったところに貧困(ひんこん)強制(きょうせい)していくということがある。 87(ねん)、フィリピン海域(かいいき)遭難(そうなん)大井埠頭(おおいふとう)()れてこられたフィリピン漁民(ぎょみん)(あず)かった。かつては1マイルの範囲内(はんいない)家族(かぞく)()べていくのに十分(じゅうぶん)仕事(しごと)ができたが、「お(たが)いの領海内(りょうかいない)自由(じゆう)(りょう)出来(でき)る」という条文(じょうぶん)がある日比通商航海条約締結後(にっぴつうしょうこうかいじょうやくていけつご)日本(にほん)(おお)きい(ふね)がフィリピン領海内(りょうかいない)操業(そうぎょう)するようになり、やむなく10〜20マイルも(おき)()時化(しけ)にあい遭難(そうなん)したという。  こういう不平等(ふびょうどう)条約(じょうやく)(とき)政府(せいふ)権力者(けんりょくしゃ)資本(しほん)()()ってあちこちで()しつけてきた。土地(とち)資源(しげん)(はたら)くところさえも(うば)っておいて「だったら()なきゃいい」とは勝手(かって)(はなし)
(わたし)基本的(きほんてき)には国境(こっきょう)(かべ)取除(とりのぞ)いて自由(じゆう)人々(ひとびと)出入(でい)りする、理想(りそう)(ちか)状況(じょうきょう)(すす)んでいくことがいいと(おも)っているが、本来出稼(ほんらいでかせ)ぎに()なくてもすむような社会(しゃかい)一方(いっぽう)保障(ほしょう)させていくことも必要(ひつよう)だと(おも)っている。 そして、「(ゆた)かでなくても、便利(べんり)でなくてもよいではないか。30(ばい)も40(ばい)経済格差(けいざいかくさ)があるほうがかえっておかしいんだ」と()づき、(まず)しさや(くる)しさだけを強制(きょうせい)するのではなく、(たの)しさやうれしさや(ゆた)かさも共有(きょうゆう)していけるような関係(かんけい)()しいなと(おも)っている。

相談(そうだん)傾向(けいこう)

 やはり賃金未払(ちんぎんみばら)いや労災(ろうさい)など労働問題(ろうどうもんだい)相談(そうだん)一番多(いちばんおお)く、(つぎ)疾病(しっぺい)怪我(けが)などの医療相談(いりょうそうだん)。あと部屋(へや)大勢人(おおぜいひと)()んでいたとか、夜中(よなか)まで(たの)しくやってしまったことなどによるトラブルなど細々(こまごま)した相談(そうだん)が3番目(ばんめ)。そして、在留資格(ざいりゅうしかく)変更(へんこう)延長(えんちょう)妊娠(にんしん)出産(しゅっさん)入園(にゅうえん)入学(にゅうがく)結婚(けっこん)養子縁組(ようしえんぐみ)離婚(りこん)(おとこ)養育責任(よういくせきにん)放棄(ほうき)などの定住型相談(ていじゅうがたそうだん)がその(つぎ)になり、うなぎ(のぼ)りです。それと(おな)(くらい)(おお)いのが人身売買(じんしんばいばい)買売春(ばいばいしゅん)相談(そうだん)です。

けしからんケース

 定住者(ていじゅうしゃ)からの相談(そうだん)(なか)には、フィリピン人女性(じんじょせい)が、日本人男性(にっぽんじんだんせい)恋愛(れんあい)一緒(いっしょ)になったのに、長男(ちょうなん)()んだ(あと)(かれ)(ふく)家族全体(かぞくぜんたい)(つめ)たくなったという相談(そうだん)や、婿(むこ)(はい)った外国人男性(がいこくじんだんせい)からの(おな)じようなケースの相談(そうだん)もあった。人権(じんけん)(なに)もない。人間製造機械(にんげんせいぞうきかい)じゃない。

どういった活動(かつどう)(おこ)なっているか

 相談活動(そうだんかつどう)はどこでもやっているが、(ほか)(おお)いのが日本語教室(にほんごきょうしつ)、それからお料理教室(りょうりきょうしつ)、ハイキング、キャンプ、海水浴(かいすいよく)花見(はなみ)などが(おこ)なわれている。  おもしろいのは、最近(さいきん)、カラオケ大会(たいかい)、ハイキングと行政(ぎょうせい)がまねをしだした。そしてうまくいかないとNGOに協力(きょうりょく)依頼(いらい)したりする。(わる)いとは()いませんが、行政(ぎょうせい)行政(ぎょうせい)なりに市民運動(しみんうんどう)のケースワークの必要性(ひつようせい)(みと)め、同時(どうじ)実績(じっせき)経験(けいけん)(まな)んでほしい。

地域(ちいき)との(むす)びつきを大事(だいじ)

 カラバオの(かい)では、地域(ちいき)夏祭(なつまつ)りに積極的(せっきょくてき)(かか)わりその責任(せきにん)(にな)っており、()()みも国際化(こくさいか)につながるようなものをしている。地域(ちいき)から排外主義(はいがいしゅぎ)をなくしていく(とり)()かりにいいと(おも)う。どこにでもいる一般(いっぱん)市民(しみん)普通(ふつう)意識(いしき)参加(さんか)できることが大切(たいせつ)。これが時代(じだい)()わなくなった(ほう)制度(せいど)変革(へんかく)する(ちから)につながる。本当(ほんとう)(ちから)(くさ)()。そこにいる(ひと)たちがこういった場所(ばしょ)にぱっと(はい)ってこれるかということ。地域(ちいき)との(むす)びつきをこれからは大事(だいじ)に してほしい。

外国人犯罪者(がいこくじんはんざいしゃ)  キャンペーン」

 (とく)不景気(ふけいき)になってか ら「日本(にほん)国際化(こくさいか)(むかい)か って治安(ちあん)(おびや)かされよう としている」と外国人(がいこくじん)(たい)し「犯罪者(はんざいしゃ)キャンペーン」が()られている。これに(たい)正確(せいかく)数字(すうじ)反論(はんろん)していくことも大切(たいせつ)だが、そのことを理解(りかい)してもらえる状況(じょうきょう)(つく)っていくことも大切(たいせつ)。また、(ちい)さな(こと)(おお)きく報道(ほうどう)して、いかにも犯罪者(はんざいしゃ)犯罪予備軍(はんざいよびぐん)であるかのようなレッテルを()作業(さぎょう)今行(いまおこ)なわれている。一般(いっぱん)日本人(にほんじん)だったら微罪(びざい)になるケースでも逮捕(たいほ)摘発(てきはつ)、すべて起訴(きそ)して水増(みずま)ししている。

入管法(にゅうかんほう)大変(たいへん)人権侵害(じんけんしんがい)

 一般(いっぱん)刑事事件(けいじじけん)では、判決(はんけつ)()けないで(けい)()せられることはないが、(いま)入管法(にゅうかんほう)では、判決(はんけつ)()けていないのに入管収容所(にゅうかんしゅうようじょ)()かれ、(なが)(ひと)は1年半(ねんはん)もいるケースがある。入管収容所(にゅうかんしゅうようじょ)帰国(きこく)保障(ほしょう)するためにあるところで、(けい)()すところではない。とんでもない人権侵害(じんけんしんがい)入管法(にゅうかんほう)はこういうプロセスが非常(ひじょう)曖昧(あいまい)制度的(せいどてき)確立(かくりつ)されていない。

きちんと反省(はんせい)していないから現在(げんざい)人権無視(じんけんむし)

 戦争(せんそう)(おわ)り50年以上(ねんいじょう)たっているが、(いま)だに納得(なっとく)のいく反省(はんせい)補償(ほしょう)もされていない。反省(はんせい)して補償(ほしょう)すべきは補償(ほしょう)していかなければいけないだろうと(おも)う。  なぜこんなことを()うか、そこをやっていないから、現在進行形(げんざいしんこうけい)人権無視(じんけんむし)がまかり(とお)っている。

21世紀(せいき)通用(つうよう)する青少年(せいしょうねん)健全育成(けんぜんいくせい)とは

 この(あいだ)葉山町(はやままち)青少年(せいしょうねん)健全育成(けんぜんいくせい)()けて()した小冊子(しょうさっし)は、「無国籍児(むこくせきじ)存在(そんざい)やエイズ患者(かんじゃ)によって青少年(せいしょうねん)健全育成(けんぜんいくせい)疎外(そがい)するような環境(かんきょう)蔓延(まんえん)してきている。」というもの。とんでもない。これからの国際社会(こくさいしゃかい)(そだ)っていく子供(こども)たちに(たい)し、「外国人(がいこくじん)(あぶ)ない」と外国人(がいこくじん)忌避(きひ)していくのは本当(ほんとう)青少年(せいしょうねん)健全(けんぜん)教育(きょういく)していく環境(かんきょう)とは()えない。(ぎゃく)にそういった人達(ひとたち)への認識(にんしき)(ふか)交流(こうりゅう)することによってこそ21世紀(せいき)国際社会(こくさいしゃかい)通用(つうよう)する教育(きょういく)()けた人格(じんかく)()えると(おも)う。   ということで冊子(さっし)回収(かいしゅう)することになった。

(あたら)しい時代(じだい)(わたし)たちの努力(どりょく)にかかっている  

 21世紀国際社会(せいきこくさいしゃかい)目前(もくぜん)()ている(なか)で、日本(にほん)が、経済力(けいざいりょく)だけでなく人権(じんけん)教育(きょういく)(すべ)(にな)っていける下地(したじ)づくりは、少数者(しょうすうしゃ)()われている私達(わたしたち)努力(どりょく)にかかっている。「(あたら)しい時代(じだい)(つく)っていくのは少数者(しょうすうしゃ)だと(おも)われているオアシスが、山梨県(やまなしけん)から(つく)っていくんだ」ということを自覚(じかく)しあって、今後(こんご)()()みをさらに(つよ)めていってほしい。   (まとめ・文責(ぶんせき)、ア)


支援(しえん)から自立(じりつ)関係(かんけい)

山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)・1996(ねん)10(がつ)15(にち)

(だい)期第(きだい)(かい)オアシスセミナーは、新聞記事(しんぶんきじ)のような内容(ないよう)中心(ちゅうしん)に10(がつ)28(にち)甲府(こうふ)カトリック教会(きょうかい)(おこ)ない、普段(ふだん)のセミナーより(おお)くの参加者(さんかしゃ)がありました。報告(ほうこく)新聞記事(しんぶんきじ)にて()えさせていただきますが、詳細(しょうさい)についてお()りになりたいかた、ご質問(しつもん)などありましたら、事務所(じむしょ)までお()()わせください。

新聞記事(しんぶんきじ)から

(ひがし)アジアなどからの労働者増加(ろうどうしゃぞうか)不安定(ふあんてい)間接雇用急増(かんせつこようきゅうぞう)(けん)調査(ちょうさ)

外国人労働者(がいこくじんろうどうしゃ)・1205(にん)過去最高(かこさいこう)派遣(はけん)システム急速普及(きゅうそくふきゅう)直接雇用外倍増(ちょくせつこようがいばいぞう)


インフォメーション

事務所移転(じむしょいてん)しました

 場所(ばしょ)比較的甲府駅(ひかくてきこうふえき)(ちか)いのと家賃(やちん)(やす)かったので使用(しよう)してきました(いま)までので事務所(じむしょ)ですが、昨年(さくねん)(がつ)日本語寄(にほんごよ)()教室開講(きょうしつかいこう)(ともな)手狭(てぜま)となったので、(あたら)しい事務所(じむしょ)(さが)していましたが、なかなかよいところがなく、(おな)じビルの部屋(へや)をもう(ひと)()り、事務所(じむしょ)日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)として使(つか)ってきました。  
しかし、今年(ことし)(がつ)のタイ人女性(じんじょせい)Jさんの裁判(さいばん)での尋問(じんもん)による来県(らいけん)による滞在場所(たいざいばしょ)、4(がつ)のタイ僧侶(そうりょ)来県時(らいけんじ)滞在場所(たいざいばしょ)必要(ひつよう)であること、タイ(じん)(かた)(あつ)まるところがほしいという要望(ようぼう)があること、(いま)までの事務所(じむしょ)階段(かいだん)がきつく(あぶ)ないことや駐車場(ちゅうしゃじょう)確保(かくほ)大変(たいへん)などの理由(りゆう)により、また(あたら)しい事務所(じむしょ)(さが)しておりました。今年(ことし)(がつ)になり、甲府市(こうふし)愛宕町(あたごちょう)にほぼ希望通(きぼうどお)りの一戸建(いっこだ)てが()つかり、2(がつ)1日(ついたち)事務局(じむきょく)のメンバーを中心(ちゅうしん)会員(かいいん)(かた)にもお手伝(てつだ)いいただき引越(ひっこ)しをしました。イラン(じん)(かた)も1名来(めいき)てくださいました。  
(あたら)しい事務所(じむしょ)は2階建(かいだ)ての住宅(じゅうたく)です。2(かい)部分(ぶぶん)はオアシスのスタッフの住居(じゅうきょ)として使(つか)いますが、1(かい)をオアシスの事務所(じむしょ)日本語寄(にほんごよ)()教室(きょうしつ)教室(きょうしつ)として使(つか)います。家賃(やちん)は12万円(まんえん)で、オアシスの負担(ふたん)は6万円(まんえん)となり、ほぼ(いま)までの家賃(やちん)(おな)じになります。  
(かい)部屋(へや)は、和室(わしつ)1、洋室(ようしつ)3の4部屋(へや)あり、相談(そうだん)会議(かいぎ)日本語教室(にほんごきょうしつ)平行(へいこう)して(おこ)なえるようになりました。一般(いっぱん)住宅(じゅうたく)なので、(はじ)めての(かた)にはわかりにくいようですが、内装(ないそう)もきれいで(ちい)さな(にわ)もあり、事務所(じむしょ)といった(かん)じではなく、(なご)やかな雰囲気(ふんいき)でできそうです。  また、駐車(ちゅうしゃ)も、(ちい)さい(くるま)でしたら5(だい)()められますので、(いま)までより駐車(ちゅうしゃ)心配(しんぱい)(すく)なくなりました。 甲府駅北口(こうふえききたぐち)からは、12〜15(ふん)ぐらいです。  
事務所(じむしょ)(ひと)がいるのは相談日(そうだんび)毎週火曜日(まいしゅうかようび)事務局会議(じむきょくかいぎ)のある(だい)木曜日(もくようび)のそれぞれ午後(ごご)()からですが、一度(いちど)()()りください。

 新事務所住所(しんじむしょじゅうしょ)   〒400 山梨県甲府市愛宕町(やまなしけんこうふしあたごちょう)147−2   相談電話番号(そうだんでんわばんごう)、ファックス番号(ばんごう)はそのままです。


アジア人権基金(じんけんききん)国際交流基金(こくさいこうりゅうききん)結果(けっか)

     前号(ぜんごう)でお()らせした、アジア人権基金(じんけんききん)と、国際交流基金(こくさいこうりゅうききん)への助成金(じょせいきん)申請(しんせい)結果(けっか)は、残念(ざんねん)ながら両基金(りょうききん)とも(かな)いませんでした。  なお、アジア人権賞(じんけんしょう)は、ビルマの民主化運動(みんしゅかうんどう)先頭(せんとう)()つ「アウンサンスーチーさんとともに(あゆ)むひとびと」、土井(どい)たか子人権賞(こじんけんしょう)は、韓国民主化運動(かんこくみんしゅかうんどう)先頭(せんとう)()ってきたI.U.さんと決定(けってい)しました。

移住(いじゅう)(外国人(がいこくじん))労働者問題全国(ろうどうしゃもんだいぜんこく)フォーラム報告集(ほうこくしゅう)発行(はっこう)

 昨年(さくねん)(がつ)28・29と福岡(ふくおか)開催(かいさい)された(どう)フォーラムの報告集(ほうこくしゅう)発行(はっこう)されました。 定価(ていか)600(えん) 130ページ  連絡先(れんらくさき)移住労働者(いじゅうろうどうしゃ)とともに()きるネットワーク(りょう)、 〒812 福岡市博多区美野島(ふくおかしはかたくびやじま)2-5-31 美野島司牧(びやじましぼく)センター(ない)  Tel/Fax 092-431-5709

タイ僧侶(そうりょ)()、4月来甲(がつらいこう)(がつ)まで滞在予定(たいざいよてい)


サーラー、ブックレット「サーラーQ&A」発行(はっこう)

1992(ねん)(がつ)設立(せつりつ)された外国人女性(がいこくじんじょせい)のためのシェルター「女性(じょせい)(いえ)“サーラー”」がブックレット「サーラーQ&A 3年間(ねんかん)活動(かつどう)から()えてきたもの」を発行(はっこう)されました。人身売買(じんしんばいばい)強制売春(きょうせいばいしゅん)結婚(けっこん)家族(かぞく)問題(もんだい)医療(いりょう)(おく)()(こく)状況(じょうきょう)定住化(ていじゅうか)(なか)でのケースの傾向(けいこう)、サーラーの活動(かつどう)組織(そしき)について、という項目(こうもく)()け、41のQ&A形式(けいしき)でまとめてあり、サーラーの活動(かつどう)外国人女性(がいこくじんじょせい)のおかれている状況(じょうきょう)がわかります。   定価(ていか) 500(えん) 送料(そうりょう)(さつ) 190(えん) 3(さつ)まで 270(えん) 郵便(ゆうびん) 振替(ふりかえ) 00220−2−46818  女性(じょせい)(いえ)“サーラー” Tel 045-901-3527 Fax 045-902-4045

編集後記(へんしゅうこうき)

Jさんの来県(らいけん)中止(ちゅうし)となりましたが、それ以前(いぜん)()かれた記事(きじ)もあります。ご了承下(りょうしょうくだ)さい。


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