OASIS News 9
オアシス・OASISニュース
1996年6月 No.9
今年11月に、フィリッピンのオロンガポ市内で、APEC(アジア太平洋経済協力会議)が開催される。フィリッピン政府は、国の威信をかけて、またかつて米軍基地だった同市を国際自由貿易港として売り出すため、現在その準備に大童である。
ところがフィリッピンは、周知のように慢性的電力不足と発電・送電設備の不備に悩まされている。そこで同国政府は、現在緊急に追加電力の供給工事を進めているが、その高圧電線が、何とオロンガポのストリートチルドレンのための福祉施設、プレダ・ヒューマン・デベロップメント・センターの真上を通ることになってしまった。
高圧電流が30人の子供の心身に与える悪影響を考えると、この暴挙は何としても回避させたい。はじめ、高圧線は同センターを迂回して建設されるはずだったのが、安上がり工事をもくろんで、市当局はあくまでも原案を強行しようとしている。
同センターの所長であるシェイ・カレン氏は、24時間送電塔によじ登ったきりで、抗議ストを行なうなど、体を張って抗議中で、そのせいあってか工事は現在中断されている。しかし、市当局は決して計画を放棄したわけではない、と同所長は言う。子供たちの犠牲のもとにAPEC会議を開催することに、何の意味と価値があるのか。
私たちは、オアシスの活動の中で、多くのフィリッピンの人々とともに関わりを持っているが、多くの市民の皆さんに、ぜひラモス大統領並びにオロンガポ市ゴードン市長あて、工事の再考慮を訴えていただけたらと願っている。ことは緊急を要する。下記宛抗議のはがきを送っていただけると、ありがたい。
President Fider Raumos
Malacanian Palace Manila,Philippines
Mayor Kate Gordon City Hall
Olongapo Philippines
注:上記は、はがき表面。Air Mailと 書き、あと20円貼り足してください。
裏面は、英文・和文いずれでも可。英文なら、たとえば‥
Dear President(又はMayor),
We wish you would consider the danger of
children at the PREDA center in Olongapo.
Please reroute the APEC tention Wires.
氏名
住所
3.14 事務局会議 於事務所
3.25 オアシスセミナーV期 第2回 「エイズをめぐる9年間」
講師:N.T.さん (山梨学院大学助教授・山梨エイズ対策協議会委員)
於甲府カトリック教会
4.12 「ソンクラーン祭」開く 於永照寺
4.12 「日本語寄り合い教室」開校式 於県ボランティアセンター
4.18 事務局会議 於事務所
4.22 甲府ロータリークラブより表彰を受ける
T代表、授与式出席
4.22 オアシスセミナー第V期 第3回 「タイの仏教寺院におけるエイズホスピス
−人々の苦しみと仏教者の役割−」
講師:Y.T.さん(東京心光院住職、タイ・チェンマイ大学講師)
於甲府カトリック教会
5.16 事務局会議 於事務所
5.17〜24 タイ僧侶P師によるタイ人対象の相談会
5.23 P師による相談会の事例報告会を開く
※毎週火曜日 午後7時より事務所にて 外国人よりの相談受付
◎主 な も の
・都留市在住イラン人より 労災について。
・タイ人との結婚について。
・納税超過の所得税返還の交渉。
・タイ人より、内縁の夫が出産後、態度が豹変、赤ん坊をつれて帰国したい。
婦人相談所へ収容依頼。
・フィリピン人との結婚について
・ペルー人夫婦より、子供を学校へ通わせたい。
数件あり。
◎継 続 中
・入院中のイラン人のケア
・裁判
日本で働いたり、日本で生活して行くためには、日本語で話すことは不可欠です。日本人の場合、海外で就業しよう、学ぼうという人は、たいてい日常語くらいは習得してから出国するでしょう。 しかし、現在滞日している外国人のうち、特にオーバー・ステイの人たちは、ほとんど日本語を理解できない状況で来日し、ゆえに男性・女性とも大きな不利益をこうむっています。オアシスでは外国人相談を始めて以来この問題を解決しなければと考えてきました。
日本語教師のボランティア募集には、50名近い方からの協力の申し出があり、2回の準備会の後、ようやくタイ語、ペルシャ語・タガログ語、南米系に対応できるように、10クラスの教室がスタートしました。
ボランティアの先生方は、昼の時間帯に希望が集中していますし、受講者の方は夜の時間帯に希望が集中していて、時間の組み合わせがとても困難で、現在働いていただけない方もたくさんいらっしゃいます。また、教科書もまだ十分とは言えず、どれほど続けられるか。さらに希望者の増加にどう対応してゆくのか問題は多々ありますが、出来る限りの努力をし、あせらず、ゆっくり関わり続けていただきたいと願っています。
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