知恵とボランタリーな力添えを
よく、オアシスは、「不法就労者をかばうのか。悪いことをするのを奨励するのか」とくってかかる人がいます。しかし、そんなことはありません。どんなところにも法と現実のずれがあるわけで、そのすき間を埋める活動が必要なのです。たとえば戦争中など、みんな食料不足で食べるのに困ったものです。そんなとき、ヤミ米を食べてなんとか飢えをしのいだということありました。現在の日本の状況もそれと似たようなところがあるのです。
さらに悪いことに、入管法などは、そのズレが大きくなるような方向に変わりつつあります。外国人労働者に関わりのあるボランティアの人たちが逮捕される可能性があるような法律が国会を通ってしまっているのです。そうしたところに、まだオアシスはいろいろ言っていかなければならないことがあると思うのです。
5年前、オアシスができたときは、外国人の女性の救出活動や損害賠償訴訟といったことをしてきました。ところが現在では、医療や労働といった問題から結婚、妊娠、出産、育児、保育、就学、離婚といった一般的な問題に広がってきています。これはオアシスに寄せられる相談だけでなく全国的な現象で、移住労働者全国フォーラムでも同じように報告されていました。
まだまだ同じ人間でありながら、外国人労働者、移住労働者であるというそれだけの理由で差別を受けている現状があります。こうしたことからもオアシスの使命――やることは多いでしょう。
しかしオアシスの状況を見るにつけ楽観はできません。経済的にも決して楽ではないのです。
やらなければいけないこと、考えなければいけないことは多くあるように思います。
どうぞ皆さんの知恵とボランタリーな力添えをお願いいたします。
オアシス年会費 | |
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個人会員 | 年間 12,000円 |
団体会員 | 一口 10,000円 |
賛助会員 | 一口 20,000円 |
郵便振替 00400−9−3286 加入者名 山梨外国人人権ネットワーク・オアシス | |
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